「システムエンジニアとして働く魅力は?」
「システムエンジニアの大変なことが知りたい」
このような疑問をおもちの方は多いのではないでしょうか。
システムエンジニアの業務は多岐にわたり、社会に役立つシステムを開発できるやりがいのある仕事といえます。
この記事では、システムエンジニアの魅力や仕事内容、やめとけといわれる理由について解説していますので、ぜひ参考にしてください。
IT未経験からシステムエンジニアを狙いたいなら、システムエンジニアが保有すべきプログラミングの基礎を学ぶところから始めるのがおすすめです。
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システムエンジニアの魅力ややりがい7選
システムエンジニアの仕事をするうえでの魅力ややりがいについて、以下の7つの観点から解説します。
- 達成感を味わえる
- 新しい技術に触れながら専門的なスキルが身に付く
- 給与水準が高め
- 売り手市場でニーズが高い
- さまざまな業界と関われる
- 社会貢献につながる
- キャリアパスの選択肢が多い
ITエンジニアの仕事内容ややりがいについて、以下の記事で詳しく解説しています。
達成感を味わえる
システムエンジニアはシステムの設計、開発を担う仕事のため、システムが形になっていく達成感を味わえるのが魅力です。
プロジェクトの規模によって異なるものの、短くても数ヶ月、なかには数年間続く案件もあります。不確定な要素が多い開発プロジェクトは、何事もなくスムーズに進むことは少ない傾向です。
そのぶん、プロジェクトを完遂した際の達成感は大きいといえます。完遂したプロジェクトでの評価によって成長を実感でき、やりがいにつながるでしょう。
また、プロジェクトを完成させるためには、さまざまな職種の人と協力して作業を進める必要があります。マネジメント業務を担う場面も多いため、チームがうまく連携できたときの達成感を実感しやすいのはメリットです。
新しい技術に触れながら専門的なスキルが身につく
システムエンジニアは、プログラミングやソフトウェア開発、マネジメント能力など幅広い専門知識・スキルが身につくのも大きな魅力です。
最新技術や知識に触れる機会が多く、働きながらトレンドを取り入れた技術的スキルを身につけられます。
経験を積むにつれて、チームメンバーやプロダクトの管理、システム開発の環境を整備するようなマネジメント業務も担います。
さまざまな専門的なスキルが身につき、自己成長することで自分の能力に自信をもって業務に取り組めるでしょう。
また、ExcelなどのITツールのスキルやコミュニケーション能力など、ビジネスシーンで汎用性が高いスキルも習得できます。
給与水準が高め
給与水準が比較的高いことも、システムエンジニアとして働くやりがいにつながります。
国税庁の調査によると、日本の平均年収は458万円(令和4年)です。厚生労働省が発表するシステムエンジニアの平均年収は約560万円(令和5年)のため、システムエンジニアの平均年収は高めといえるでしょう。
専門的な知識を求められるため、給与も多く支払われる傾向にあります。常に学習を続けて多くのスキルを身につけることで、より高水準の給与を目指せます。
システムエンジニアの詳しい年収については、以下の記事をチェックしてください。
参照:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」
参照:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「システムエンジニア(業務システム)」
売り手市場でニーズが高い
IT業界は技術の進化が速いため、IT人材の確保が難しく、売り手市場でニーズが高い傾向です。
情報処理推進機構IPAが発表した「DX白書2023」によると、約半数の企業がDXを推進する人材が大幅に不足していると回答しています。DXとは、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)のようなデジタル技術を活用して、企業や組織のビジネスを変革する取り組みのことです。
また経済産業省の調査では、2030年までに最大79万人のIT人材が不足すると予測しています。このようにIT人材が大幅に不足していることで、未経験者でも可能とする求人が増えつつある傾向です。
将来性が高い職種のため、これからシステムエンジニアを目指す人にとっても魅力となるでしょう。
参照:経済産業省「IT分野について」
さまざまな業界と関われる
クライアントを通じて、さまざまな業界に関われるのも魅力の一つです。
システムエンジニアは、業務効率の向上やサービス提供を行うためのシステム開発の依頼を受けます。IT技術はほとんどの業界で関連しており、金融や医療など、開発を依頼するクライアントの業界は多岐にわたります。
興味や関心のある業界の知識を吸収しながら成長し続けられるのは、大きな利点です。ITエンジニアとして別業界へ転職したい方や、好奇心旺盛な方ならやりがいを得やすいでしょう。
さまざまな業界の専門知識を習得することで、より高度なシステムを提案できるようになれば、自身の市場価値向上も期待できます。
社会貢献につながる
銀行などの金融業界や病院など、人々の生活やビジネスに役立つプロジェクトに携わることで、社会貢献につながります。
ITインフラを設計、開発するシステムエンジニアは、企業や組織にとって重要な存在です。多くのユーザーが恩恵を受けられるようなシステムを開発する仕事を担うため、大きなやりがいを感じられます。
設計したシステムが実際の社会で役立つことにより、社会貢献していると実感できるのは大きな魅力です。
キャリアパスの選択肢が多い
IT人材の需要が高まっているため、システムエンジニアのキャリアパスは豊富です。スキルアップに応じてキャリアを築けるため、やりがいを感じながら長く働けます。
たとえば、経験を積んでプロジェクト全体の管理や指導に携わるチームリーダーや、プロジェクトマネージャーのような役職を目指すルートが一般的です。
プログラム開発においては、AIやVR(仮想現実)などが注目されています。ITインフラにおいては、クラウドを利用したIoT、フィンテック(金融とITを結びつけたサービス)など、新しい分野が求められています。
仕事内容は変化しているものの、ITの根幹を担うエンジニアとしての需要は高く、システムエンジニアのキャリアパスの選択肢は増えているといえるでしょう。
システムエンジニアのキャリアプランについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
システムエンジニアはやりがいがない・やめとけといわれる理由
システムエンジニアはやりがいがない・やめとけといわれる理由について、以下の5つの観点から解説します。
- 納期によって残業が発生しやすい
- 学習し続けるのが大変と感じる
- コミュニケーションが欠かせない
- トラブル対応などに苦労する
- プレッシャーを感じやすい
システムエンジニアがきついとされる理由は、以下の記事でも紹介しています。
納期によって残業が発生しやすい
システムエンジニアは、納期によって残業しなければならない場面も多い仕事です。基本的にプロジェクトの納期が設定されているため、期限に間に合うように完成させる必要があります。
期限は細かく設定されているものの、不確定な要素も多く、スムーズに進むことは稀です。予想外のトラブルが発生したり、クライアントからの要望が適宜変更されたりなど、スケジュールどおりにはいかないケースも少なくありません。
とはいえ、多くの場合納期の変更はできないため、納期に追われて残業を強いられることがあります。
ワークライフバランスが崩れるため、プライベートを重視したいと考える人にはやりがいを感じにくく、負担となりがちです。
学習し続けるのが大変と感じる
IT技術は進化が速く、学習し続ける必要があり、大変と感じる場合もあります。システムエンジニアとして成果を上げるためには、常に最新の技術に対応できるように学ぶ姿勢が求められます。
クライアントへ適切な提案をするためにも、IT技術やトレンドを理解したうえで、知識として蓄えておくことが大切です。
より適したシステム設計や開発工程を構築するために、業務に関わる知識やスキルを磨き続けなければなりません。また、さまざまな業界のクライアントから依頼があるため、ビジネス分野ごとの業界知識も学ぶ必要があります。
ただし、専門性の高いスキルを身につけられる点を魅力に感じる人なら、とくに負担には感じないでしょう。
コミュニケーションが欠かせない
システムエンジニアの仕事は基本的にチームプレイが求められるため、コミュニケーションが不可欠です。
一人でコツコツと作業を進める業務とは異なり、プロジェクトのメンバーと円滑なコミュニケーションを重要視しなければなりません。
どのようにすればチームメンバーが作業を進めやすいのか、個々の能力を活かせるのかを考慮したうえでマネジメントする能力が必要となります。そのため、積極的にメンバーに気配りできる能力が欠かせません。
そもそも人と関わることが苦手な人には、負担となるケースが多いようです。反対に、普段から周囲と関わることを楽しいと感じられるような気質の人なら、チームとして働く楽しさを見出せます。
トラブル対応などに苦労する
企業や案件内容によって異なるものの、短くても数ヶ月、長ければ数年以上かかるプロジェクトのなかで予期せぬトラブルに見舞われることもあります。
サポート業務においては、システムに不具合が生じた場合は休日や深夜であっても対応が求められるケースもあります。
システム障害やクライアントの要望など、想定外の事態に直面したとき、臨機応変に対処できなければなりません。
いざというときに迅速に対応できる問題解決能力が培われていなければ、トラブル対応に苦労することになります。
プレッシャーを感じやすい
システムエンジニアは、システム開発において全体を管理する仕事のため、プレッシャーを感じやすい点もやめとけといわれる理由の一つです。
どれだけ下流工程がスムーズに進んでも、システムエンジニアが担当する上流工程がうまくいかなければ、プロジェクトは失敗することもあります。
たとえば、依頼したプログラマーの進捗が遅れたり、バグが発生したりなど、想定できるトラブルは多岐にわたります。
そのような問題が起こったとしても、「納期には間に合わせなければならない」とプレッシャーを感じるケースも多いです。
人によっては気にならないことであっても、繊細な人にとってはつらく感じる可能性があります。
システムエンジニアに向いている人の特徴
システムエンジニア向きとされる人の特徴として、以下の5つが挙げられます。
- コミュニケーション能力に優れている
- 向上心がある
- 適応能力が高い
- 論理的な思考が身に付いている
- 忍耐力がある
5つの特徴について、詳しく解説します。
コミュニケーション能力に優れている
コミュニケーション能力が備わっている人は、システムエンジニアに向いています。プロジェクトを担当するチームメンバーや、クライアントとスムーズに意思疎通できるスキルが求められるためです。
コミュニケーション能力だけでなく、クライアントの潜在的なニーズまで引き出せるヒアリング力も必要です。さらに、こちらの要望も伝えられるプレゼンテーション力が加わると、信頼関係が築きやすくなります。
情報共有や連携がうまくできれば、プロジェクトの円滑な進行やチームワーク向上に役立ちます。
向上心がある
テクノロジーの進化が激しいIT業界において、どんどん誕生する新たな技術を学び続ける学習意欲があるかどうかは重要なポイントです。
常にアンテナを張り、最新情報を取り込んで挑戦できるバイタリティのある人材が求められています。
クライアントの要望を的確に聞き取り、応えられるように、クライアントの業界に関連する知識も必要となります。これまで知らなかった業界や知識に対して興味・関心をもち、好奇心旺盛に対応できると、クライアントとのやり取りもスムーズに進められるでしょう。
学習意欲や探究心があると、市場価値の高いシステムエンジニアとして重宝されます。
適応能力が高い
さまざまなトラブルや要望、新しい技術に対応しなければならないシステムエンジニアには、臨機応変に対応できる能力も必要です。
プロジェクトの進行状況や納期に大きく関わるため、急なトラブル対応を強いられる場面もあります。
システム開発の際に生じるバグ、エラーの修正などの原因究明に真摯に向き合い、詳細な部分まで修正するスキルも不可欠となります。
そのときどきで柔軟に対応できる対応力の高さは、システムエンジニアの仕事において重要な要素です。
論理的な思考が身に付いている
システムの設計を主な業務とするため、論理的な思考が身に付いていることも大切です。物事を論理的に考えられると、相手の要望を聞き取ったうえで、こちらの要望もわかりやすく伝えられます。
ユーザーの望むことを正確に把握し、最適なシステムを構築して効率よく進められる工程を生み出すために、不可欠なスキルといえます。
コスト面なども考慮したうえで、システム開発における一連の流れを順序立てて組み立てられる思考力が備わっていることが重要です。
忍耐力がある
プロジェクトの進行状況によっては残業などが生じる可能性があるため、業務をやり遂げる忍耐力も必要です。
長時間のデスクワークが発生するため、同じ姿勢をとり続けることで身体的な負担も発生します。そのような場面でも、計画を見直しながらあきらめずに業務を遂行しなければなりません。
忍耐力がある人には、変化しやすいスケジュールや困難な状況においても投げ出さず、根気強く問題解決に取り組む力が備わっています。
望まない状況に陥った際にも、最後まで冷静に対処できる、責任感が強い人材が求められます。
魅力のあるシステムエンジニアに転職する方法
システムエンジニアに転職するためには、以下のような方法があります。
- 必要なスキルを身につける
- 転職に有利な資格を取得する
- 転職エージェントを活用する
まずは、プログラミング言語やシステムの設計方法、データベース構築など、ITの基礎となるスキルを身につけることが必要となります。
必須ではないものの、転職の際にアピールできるような、情報処理技術者試験の基本情報技術者試験や応用情報技術者試験など国家資格を取得するのも一つの手です。
より効率的に転職を目指すなら、転職エージェントを活用するのが有効な手段です。希望に沿った求人を案内してもらえるうえ、志望動機など必要書類の書き方までサポートしてもらえます。
なお、システムエンジニアの転職について、詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
システムエンジニアについてのよくある質問
システムエンジニアについて、よくある以下の3つの質問を紹介します。
- システムエンジニアの楽しいところは?
- システムエンジニアに必要なことは?
- システムエンジニアになるメリット・デメリットは?
システムエンジニアの楽しいところは?
システムエンジニアは、チームでのモノづくりの楽しさを実感できる職種です。開発プロジェクトに参加してチームで働くことが多く、プロジェクトメンバーと協力して一からシステムを作成できます。
開発規模によるものの、簡単に完成するものではないため、トラブルに見舞われたりスケジュールどおりに進まなかったりするケースもあります。困難をともに乗り越えてシステムが無事完成した際に、メンバーと喜びを分かち合えるのは、システムエンジニアならではの魅力です。
チームメンバーとの信頼関係を築きながら働くスタイルにより、楽しさややりがいを実感しやすいでしょう。
システムエンジニアに必要なことは?
システムエンジニアには、以下のようなスキルが必要とされています。
- コミュニケーションスキル
- プログラミングやコーディングのスキル
- マネジメントスキル
よりよいシステムを開発するために、人と円滑に連携できるコミュニケーション能力は非常に重要です。
通常はシステムエンジニアが作成した設計書にもとづき、プログラマーがプログラミングを行います。しかし、小さいプロジェクトの場合はシステムエンジニアが担当することもあり、知識があれば細かい指示出しもできます。
また、チームをまとめる役割も担うため、マネジメントスキルも求められます。プロジェクトごとにメンバーが変わることも多く、高いレベルが必要となる傾向です。
システムエンジニアになるメリット・デメリットは?
システムエンジニアになるメリットとして、以下の点が挙げられます。
- さまざまなスキルが身に付く
- 幅広い業界の人と人脈をつくれる
- 達成感を得られる
将来的に独立を視野に入れている場合、実績を活かしてフリーランスとして活躍しやすいのがメリットです。
クライアントやチームメンバーなどとコミュニケーションを取りながら仕事をするため、さまざまな業界の人と信頼関係を築きやすい点も魅力です。また、チームメンバーで作り上げたシステムが無事に完成した際の達成感も得られます。
反対に、開発の全体的な工程を担う場合もあるため、業務過多になりがちな点や求められるスキルが多いのがデメリットといえます。
まとめ:魅力のあるシステムエンジニアに転職して一生もののスキルを身につけよう
システムエンジニアは大変な業務があるものの、そのぶん魅力も多い職種です。チームで協力しながらプロジェクトを一から作り上げる達成感や、人々に役立つシステムを開発できる点など、さまざまなやりがいにつながります。
専門的なスキルや最先端の技術が身に付くのも大きなメリットです。キャリアパスも豊富で、チームリーダーやプロジェクトマネージャーのような役職も目指せます。魅力の多いシステムエンジニアに転職して、一生もののスキルを身につけましょう。
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