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クラウドエンジニアの仕事内容とは?必要スキル、資格、将来についても紹介


クラウドエンジニアは年収が高くておすすめって聞いたけど、どんな仕事をするの?
ITエンジニアについて調べていると、クラウドエンジニアというのをよく見かけると思います。
「年収が高い」「人材不足」「きつい」「やめとけ」など様々な評価がありますが、そもそもどんな仕事をする職業なのでしょうか?
本記事では、クラウドエンジニアの具体的仕事内容について解説していきます。
クラウドエンジニアに限らず、ITエンジニアを志している方で、



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クラウドエンジニアとは?
クラウドエンジニアとは、クラウドと呼ばれるインターネット上のサービスを使って、システムを作ったり管理したりする仕事をする人のことです。



その前にクラウドって何?
という方のために、順に説明していきます。
そもそもクラウドとは?
まず前提として、ITにおいてはコンピューター同士でやりとりを行いますが、そのコンピューターは役割によって次の二つに分類できます。
・サービスを提供する側のコンピューター(サーバー)
・サービスを受ける側、利用する側のコンピューター(クライアント)
例えば、ファイルサーバーだったら、クライアントがサーバーに自分のファイルを保存しておき、好きな時に取り出すという使い方ができます。
サーバーはファイルを保存するスペースを提供しているわけですね。
ファイル管理以外にも、サーバーに複雑な計算を実行させるなど様々な運用が考えられます。
ここからが本題です。
従来、企業は次のような形式(オンプレミスと呼ばれる形式)で運用していました。
オンプレミス
①企業は自社でコンピューターやネットワーク機器を購入・設置し、サーバーとして、自分で管理・運用する。
②社員がそれぞれのコンピュータ(クライアント)から、社内のネットワークを経由して社内のサーバーを利用する。
これに対し、クラウドという新しい形式では、自社ではサーバーを保有せず、次のようにします。
クラウド
①業者がインターネット上にサーバーを用意。
②企業はその業者と契約し、インターネット経由でサーバーを利用させてもらう。
なぜこういったことをするのかというと、次の理由でコスト面のメリットがあるからです。
・クラウド業者は大量のサーバを用意して、一斉に管理し、インターネット経由で様々な顧客に提供するので、安価でサービスを供給できる。
・利用する会社は自社でサーバーを保持して運用管理する必要がなくなるのでコストダウンできる。
クラウドの身近な例としては、
・iCloud
・Google Drive
が挙げられます。
クラウドエンジニアの基本的な役割
クラウドエンジニアの主な役割は、クラウドを活用してシステムを設計・構築・運用することです。
具体的には、次のような業務があります。
・クラウド環境の設計
会社のニーズに合わせて、どのようにクラウドを使うかを決める。
・クラウド環境の構築・移行
会社のシステムをクラウドに移したり、新しくクラウド環境を作ったりする。
・運用・監視・保守
クラウドが正常に動くようにチェックし、問題があれば対応する。
インフラエンジニアとの違い
クラウドエンジニアは設計・構築時にサーバー機器を扱う点では、インフラエンジニアに近いと言えます。
クラウドエンジニアとインフラエンジニアの違いは主に、「クラウドに関するシステムを扱っているか否か」です。
・たとえば設計や構築などを行うサーバー機器が、クラウド関連のものなら「クラウドエンジニア」と名乗っていいでしょう。
・逆にこのサーバーが従来の据え置きのオンプレミス型だった場合、通常の「インフラエンジニア」となります。
このように両者の違いは、扱う機器が「クラウドに関するシステムかどうか」で分類されることが一般的です。
インフラエンジニアについて知りたい方は、以下の記事でその仕事内容や将来性などについて特集しているので、参考にしてみてください。
クラウドエンジニアの仕事内容6選
クラウドエンジニアの仕事は多岐にわたります。そのため、様々な人が活躍できる可能性があります。
ここでは、次の6つの仕事内容について解説します。
・クラウド環境の設計・構築
・クラウドシステムの運用・保守
・クラウドセキュリティ管理
・クラウドで動作するアプリケーションの開発・運用
・クラウド導入・コンサルティング
・クラウドエンジニアリングのマネジメント業務
クラウド環境の設計・構築
企業の要件に応じて、クラウド環境の設計と構築を担当します。
AWSやAzure、GCPなどのクラウドプラットフォームを活用し、最適なインフラ構成を設計し、サーバーやネットワーク、ストレージなどを適切に設定します。
AWS | アマゾン社が提供しているクラウドサービス |
Azure | Microsoft社が提供しているクラウドサービス |
GCP | Google社が提供しているクラウドサービス |
適切な設計・構築がされていないと、システムのパフォーマンスやコスト効率が低下し、運用の負担が増す可能性があるため、重要な仕事です。
クラウドシステムの運用・保守
クラウド環境が常に正常に動作するように監視し、障害発生時の対応を行います。
システムのパフォーマンスを最適化し、安定稼働を維持するための改善も行います。
適切な運用・保守が行われないと、障害やデータ損失が発生し、業務の停止や損害につながる可能性があるため、責任重大です。
クラウドセキュリティ管理
クラウド環境のセキュリティ対策を行い、サイバー攻撃やデータ漏洩のリスクを最小限に抑えます。
アクセス管理や暗号化、脆弱性対策の実施も含まれます。
クラウドで動作するアプリケーションの開発・運用
クラウド上で動作するアプリケーションの設計・開発を行います。
また、既存のアプリケーションをクラウドに移行し、運用を最適化する業務も含まれます。
クラウド導入・コンサルティング
企業がクラウドを導入する際の支援を行います。
現行システムのクラウド移行計画の立案やコスト最適化、運用ルールの策定など、技術面・ビジネス面の両方からサポートします。
クラウド導入の成否は、企業の競争力やITコストに大きな影響を与えるため、責任重大ですが、やりがいのある仕事です。
クラウドエンジニアリングのマネジメント業務
プロジェクトマネージャーとして、クラウド環境の導入や開発の進行管理を行うこともあります。
チームのタスク管理、リソース配分、クライアントとの調整など、プロジェクト全体を円滑に進める役割を担います。
クラウドエンジニアの仕事内容は未経験者には難しい?
結論から言うと、人材不足のため、業界は未経験者向けの仕事をしっかり用意していますので、安心してください。
ここでは、まず未経験者にとって難しいポイントを見てみましょう。
未経験者にとって難しいポイント
クラウドエンジニアの仕事は、次のような幅広い知識と実務経験が求められるため、未経験者にとっては難しい面があります。
・インフラの知識
ネットワーク、サーバー、ストレージの基本を理解する必要があります。
・プログラミング
クラウド環境での自動化やアプリ開発には、PythonやShellなどのスクリプト言語の知識が求められます。
・セキュリティ
クラウドの安全性を確保するためのセキュリティ知識も重要です。
・実務経験
クラウドの設計・運用には、実際の環境での経験が求められることが多いです。
ただし、未経験者には未経験者向けの仕事が用意されますので、上記については業界で働いているうちに身につけていける知識・スキルととらえてください。
ここででてきたインフラ、プログラミング、セキュリティなどは、ITの様々な分野に関連するので、クラウドエンジニアとしてIT業界に挑戦すれば、クラウドエンジニア以外にもさまざまなキャリアの道が開けます。
未経験者でも挑戦しやすい仕事内容
それでは未経験者の場合、まずどのような業務が任されるのでしょうか?
未経験者でも比較的取り組みやすいクラウドエンジニアの業務として、以下のようなものがあります。
・クラウド環境の運用・保守
監視ツールを使ったシステムのモニタリングや、バックアップ作業など。
・サポート業務
クラウド導入企業の問い合わせ対応や、簡単なトラブルシューティング。
・自動化スクリプトの作成
簡単なスクリプト(簡易なコンピュータプログラム)を使った業務の自動化。
・ドキュメント作成
クラウド環境の設計や運用手順を整理し、文書化する作業。
未経験者は、これらの仕事をこなしながら、キャリアアップを目指していくことになります。
未経験者がクラウドエンジニアを目指すステップ
未経験者でも適切な学習と経験を積めば、クラウドエンジニアとしてのキャリアを効率的に築くことが可能です。
未経験者がクラウドエンジニアを目指すためには、以下のステップを踏むのが効果的です。
- 基礎知識の習得:
サーバー、ネットワーク、プログラミングの基本を学ぶ。 - クラウド資格の取得:
AWS認定クラウドプラクティショナーやMicrosoft Azure Fundamentalsなどの入門資格を取得する。 - 実践的な学習:
クラウド環境を実際に構築し、ハンズオン経験を積む。 - ポートフォリオの作成:
自分で作ったクラウド環境やスクリプトをまとめ、アピールできる形にする。 - インターンや実務経験:
初歩的なクラウド業務を経験し、実践力を高める。
より詳しく知りたい方は以下の記事をお読みください。
未経験からクラウドエンジニアを目指されるなら、最初に入る会社は本当に大切です。
どの会社に入るかによって今後のキャリアが決まると言っても過言ではありません。
なので、転職エージェントを利用して、しっかり業界の情報を仕入れたうえでの転職を強くお勧めいたします。
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クラウドエンジニアの仕事のやりがい・向き不向き
ここまでクラウドエンジニアの仕事内容について紹介してきましたが、そのやりがいはどんなところにあるのでしょうか。
よく言われるのは、次の7点です。
・そもそも年収が高い
・転職時に有利で、年収アップのチャンスがある
・柔軟な働き方がしやすい
・成長市場での需要が高い
・継続的にスキルを高められる
・幅広い業務経験が積める
・グローバルな活躍ができる
詳しくは次の記事で、クラウドエンジニアに向いているタイプ、向かないタイプと一緒に解説していますので、合わせてチェックしてみてください。
クラウドエンジニアの仕事に求められるスキル
クラウドエンジニアとして、活躍し続けるには、必要なスキルを獲得していくことが肝心です。
具体的には、次の5つのスキルです。
・クラウドに関する幅広い知識や経験
・各種クラウドサービスを扱える技術力
・オンプレミスに関する幅広い知識
・ネットワークやサーバーに関する知識
・コミュニケーション能力
詳しくは次の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
クラウドエンジニアにおすすめの資格
クラウドエンジニアとしての実力を証明するためには、資格を取得しましょう。
資格を取得する過程で、多くのことが学べます。
クラウド関連の資格は多く、おすすめのものが17種!もあります。
当然、レベルに違いはあるので、適切な時に適切なものを選んで取得していきましょう。
詳しくは以下の記事で解説しています。
クラウドエンジニアの年収
現在、企業でのクラウド導入が進んでいる関係で需要が増していることから、クラウドエンジニアの年収は高くなっています。
詳しくは以下の記事をご覧ください。年収をさらにアップさせる方法も扱っています。
クラウドエンジニアの将来性と需要
現在のクラウドエンジニアの年収が高いということは分かりましたが、将来はどうでしょうか。
結論をいうと、現時点でクラウドエンジニアは将来も安泰だと考えられています。
その理由や、少しでもクラウドエンジニアとして活躍するために必要なことについて、こちらの記事で解説しています。
ぜひ併せてお読みください。
クラウドエンジニアの仕事内容は様々!だからこそ適した仕事がきっとある
クラウドエンジニアの仕事内容は、
・設計・構築
・運用・保守
・セキュリティ管理
・アプリ開発
・コンサルティング
・マネジメント
と多岐にわたります。そのため、自分のスキルや興味に合った業務を見つけることが可能です。
未経験者でも、しっかり準備して臨めば活躍できる分野があるため、興味がある人はぜひ挑戦してみましょう!
その先に輝かしいキャリアが待っています!
とはいえ、闇雲に業界に挑戦するのは危険です。
未経験の場合、入念に準備して挑戦しましょう。
そのためには、プロに頼るのが一番です。
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