ネットワークエンジニアに関心をお持ちの場合、「年収がどれくらいか」というのも気になるでしょう。
ネットワークエンジニアの年収は、年齢や作業工程などによっても左右されます。
本記事では、ネットワークエンジニアの実際の平均年収について紹介します。
他のエンジニアにも関心をお持ちの方は、こちらの記事もよく読まれていますので、ぜひご覧ください。
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ネットワークエンジニアの年収は?
では、実際にネットワークエンジニアの年収はどれくらいなのでしょうか。
「全体」「年齢・男女別」「作業工程別」「企業規模別」の平均年収を紹介します。
ネットワークエンジニア全体の平均年収
ネットワークエンジニア全体の平均年収は、534.6万円です。
また、年間ボーナス平均額は134.5万円です。
年収分布は300万円台が最多の30%、次に400万円台が22%、500万円台が17%となっています。
参照:職業情報提供サイト「電気通信技術者」
参照:doda「doda職種図鑑 ネットワークエンジニアとはどんな職種? 仕事内容/年収/転職事情を解説」
年代・男女別 ネットワークエンジニアの平均年収
年代・男女別で見るネットワークの平均年収は、以下になります。
20代から50代になる過程で、男女ともに年収が上がっていく傾向がわかります。
参照:年収.JP
作業工程別 ネットワークエンジニアの平均年収
作業工程別で見るネットワークエンジニアの年収は、以下のとおりです。
上流工程(設計・構築)と下流工程(運用・保守・監視)どちらを担当するかで、大きく年収が変わってきます。
上流工程は高い技術を必要とする分、年収も高くなります。
参照:転職会議 ネットワーク設計・構築の年収まとめ
参照:転職会議 ネットワーク運用・保守の年収まとめ
企業規模別 ネットワークエンジニアの平均年収
企業規模別でもネットワークエンジニアの平均年収を見てみましょう。
企業規模 | 平均年収 |
---|---|
大規模 | 760万円 |
中規模 | 629万円 |
小規模 | 570万円 |
上の表から、企業規模に比例して年収も高くなる傾向がわかります。
参照:年収.JP
ネットワークエンジニアは他のITエンジニアに比べて年収は低い?
ネットワークエンジニアは「年収が低い」と言われがちですが、他のITエンジニア職より大幅に劣っているわけではありません。
また、日本の平均年収が458万円であることを踏まえると、ネットワークエンジニアの平均年収534万円も高水準といえます。
ただし、クラウドエンジニアなど高度なプログラミング技術を要するエンジニアに比べると、やや劣るのが現状です。
また、運用管理業務では夜勤や休日出勤も珍しくないため、「労働の割に給与が低い」と感じる人もいるでしょう。
参照:職業情報提供サイト「電気通信技術者」
参照:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」
ネットワークエンジニアは1,000万円稼げる?
ネットワークエンジニアは、1,000万円を稼ぐことも可能です。
厚生労働省の職業情報サイト「jobtag」でも、年収1,000万円を稼ぐ人がわずかながら存在していることがわかります。
ただし、ネットワークエンジニアとして1,000万円を稼ぐためには、スキルを習得して市場価値を高めることが大切です。
次の章では具体的な年収アップの方法について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
参照:職業情報提供サイト「電気通信技術者」
ネットワークエンジニアで年収アップする方法
ネットワークエンジニアで年収アップするための方法について紹介します。
先に見てきたとおり、もちろん年齢や企業規模に伴った年収アップも期待できますが、自発的に年収アップを目指すのもよいでしょう。
努力によっては、年収1,000万円を超えることも可能です。
社内評価を上げる
まずは、自身の社内評価を上げるのが一つの方法です。
社内評価が高くなれば、給料やボーナスの昇給を期待できます。
所属企業の評価基準を意識して、昇給の条件を満たすことを目標にしましょう。
社内評価を上げるためには、現在以上に高いスキルを身に付け、社内で欠かせない人材になることです。
現在の作業工程が下流工程(運用・保守・監視)の場合は、上流工程を目指すのも選択肢です。
転職する
転職するのも一つの方法です。
現在の所属企業よりも年収条件がよい企業へ転職できれば、すぐに年収アップを実現できるでしょう。転職するのであれば、若いときの方が有利になります。
しかし、場合によっては現在の所属企業で上位の役職を目指す方が、年収アップできることもあります。
転職後に「前の企業の方がよかった」と後悔しないように、慎重に考えたうえで転職活動を進めましょう。
フリーランスへの転身
フリーランスへの転身も選択肢です。
昨今、フリーランスとして働くネットワークエンジニアも増加傾向にあります。
業務の獲得やスケジュール管理などにおいてすべて自分の裁量次第ですが、企業で働くとき以上に業務量を増やすことも可能です。
そのため、たくさんのクライアントから高単価案件を獲得できれば年収1,000万円を目指すのも夢ではありません。
しかし、会社員のように毎月決まった給料をもらえる安定がない点も考慮し、フリーランスへ転身する際は慎重に考えましょう。
最初からフリーランスを目指すのではなく、副業として少しずつ案件を獲得し、ゆくゆく独立する計画を立てるのもよいでしょう。
フリーランスの案件を探す際は、クライアントとネットワークエンジニアを仲介する「マッチングサービス」などを利用するのがおすすめです。
単価や必要稼働時間などの条件を吟味しながら、自身に合った案件を探していきましょう。
リモート案件であれば、自宅で働くこともできます。
海外で働く
海外企業で働くのも選択肢です。
高度なIT技術を扱うアメリカや中国などの企業に採用されれば、日本企業で働くよりも年収アップが見込めます。
ただし現実的に、海外企業への転職は高いスキルをもつ人材のみへ開かれた狭き門です。
また、ネットワークの技術のみならずビジネスで使うレベルの語学力も必要です。
資格を取得する
資格を取得することも、年収アップにつながります。
資格は自身のスキルや知識を手っ取り早く証明できる手段で、勉強の際に得た知識は日々の業務にも役立てられます。
ネットワークエンジニアにおすすめの資格については、こちらの記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。
ネットワークエンジニアの業務とは
ネットワークエンジニアの主な業務は、以下の通りです。
- ネットワークの設計
- ネットワークの構築
- ネットワークの運用・監視
以下、それぞれ具体的に解説します。
ネットワークの設計
ネットワークの設計は、ネットワークエンジニアの最初の重要なステップです。
設計段階では、クライアントの要件を詳細にヒアリングし、ネットワークの構成を決定します。
また、外部からの不正アクセスを防ぐためのファイアウォールやウイルス対策ソフトの導入も検討するのが一般的です。
ネットワークの構築
ネットワークの構築では、設計段階で決定した設計書に基づいて実際にネットワーク機器を設置し、設定を行います。
無駄なコストやトラブルを避けるため、構築作業は慎重に進められがちです。大規模なネットワーク構築の場合、複数の拠点を結ぶために数ヶ月かかることも珍しくありません。
構築後は、ネットワークの動作確認を行い、問題がないかをチェックします。
構築中に万が一トラブルが発生した際は迅速な対応が必要なため、最新の技術や製品に関する知識が必要です。
ネットワークの運用・監視
ネットワークの運用・監視は、構築されたネットワークが安定して稼働し続けるために重要な業務です。
専用の監視ツールを使用し、リアルタイムでネットワークの状態を把握します。
また、障害が発生した際には、原因を特定したのち、必要に応じて機器の交換や修理も実施されるのが特徴です。
ネットワークエンジニアは「やめとけ」「オワコン」は本当?
ネットワークエンジニアが「やめとけ」「オワコン」と言われる理由には、勤務時間の不規則さや将来性の不安などが挙げられます。
システムにトラブルが発生したときは休日や夜間でも関係なく対応が強いられるため、心身ともにストレスがかかるでしょう。
また、クラウドサービスの普及により、従来のネットワークエンジニアの需要が減少するのではと予測されていることも理由です。
ただし、企業のネットワーク基盤を守る重要な役割を果たせるため、日々達成感が得られる点は魅力です。
さまざまなネットワーク機器や技術に触れる機会も多いため、技術スキルを磨いてキャリアアップも狙えます。
そのため、ネットワークエンジニアは「やめとけ」「オワコン」とは一概に言い切れません。
ネットワークエンジニアの将来性について知りたい場合は、以下の記事も読んでみてください。
まとめ:技術やスキルを身につけて高年収ネットワークエンジニアを目指そう
ネットワークエンジニアの年収は、年代や作業工程によっても変わってきます。
また、ネットワークエンジニアの年収アップを実現するにはさまざまな方法があり、どれが最適かは人によって異なります。
転職やフリーランスへの転身を目指す場合は、リスクも伴うので慎重に考えましょう。
年収アップを狙う際は、後先のことまでよく考えることも大切です。
そこでまずは、社内評価を上げることや資格取得などリスクの少ない方法を検討するのもよいでしょう。
努力次第では1,000万円以上の年収も稼げるネットワークエンジニア。需要が高く安定した職種であるため、自身の努力次第で年収アップできる可能性が開かれています。