ネットワークエンジニアの平均年収はいくら?年収を上げる戦略まで一挙紹介!

「このままネットワークエンジニアを続けて、年収って本当に上がるの?」

「未経験スタートから、将来どれだけ年収上がるんだろう…?」

トピックス3つ
・ネットワークエンジニアの平均年収と年齢・企業別の違い
・年収アップに直結するスキルとキャリア戦略
・将来性のあるキャリアパスと職種別年収ランキング

ネットワークエンジニアに関心をお持ちの場合、「年収がどれくらいか」というのも気になるでしょう。

本記事では、IT未経験からネットワークエンジニアとして歩み出した人が、どんなキャリアを築けるのかを年収のリアルなデータとともに解説。

今後のキャリアを前向きに考えるヒントが見つかるはずです!

そもそも「ネットワークエンジニアってどんな仕事?」という方は事前にこちらをお読みください。

目次

ネットワークエンジニア年収の最新相場

「今の自分の年収は妥当なのか」
「将来的にどこまで収入を伸ばせるのか」


を把握するためには、さまざまな切り口で年収データを比較・分析することが大切です。

このセクションでは、年代ごとの平均年収はもちろん、企業規模・地域・作業工程別・さらには企業ごとの年収差まで詳しく解説していきます。

ネットワークエンジニア全体の平均年収

Geeklyの調査によれば、ネットワークエンジニアの平均年収はおよそ509万円とされています。
また、年間ボーナス平均額は134.5万円です。

一方、国税庁が発表している全国の平均年収は約461万円。
この数値と比較すると、ネットワークエンジニアの収入は全体的に高めの水準にあることがわかります。

年収分布は300万円台が最多の30%、次に400万円台が22%500万円台が17%となっています。

参照:職業情報提供サイト「電気通信技術者
参照:doda「doda職種図鑑

【年代・男女別】ネットワークエンジニアの平均年収

20代から50代になる過程で、男女ともに年収が上がっていく傾向がわかります。
参照:年収.JP

ネットワークエンジニアは、IT未経験者からでも目指せる入り口の広い職種として人気があります。

そのため、20代前半では年収が300万〜400万円台にとどまるケースが多いですが、スキル習得と実務経験を積み重ねることで着実な年収アップが見込めるのも魅力です。

特にクラウドやセキュリティ分野のスキルを身につけることで、30代以降には600万円以上の高年収を目指せる可能性もあります。

とはいえ、メリットだけでなく「やめとけ」と言われるデメリットもあるので、どちらも知った上で正しい選択をしてください。

【作業工程別】ネットワークエンジニアの平均年収

作業工程別で見るネットワークエンジニアの年収は、以下のとおりです。

上流工程(設計・構築)と下流工程(運用・保守・監視)どちらを担当するかで、大きく年収が変わってきます。

上流工程は高い技術を必要とする分、年収も高くなります。

参照:転職会議 ネットワーク設計・構築の年収まとめ
参照:転職会議 ネットワーク運用・保守の年収まとめ

【企業規模別】ネットワークエンジニアの平均年収

年代および企業規模別の平均年収を以下の表にまとめます。

企業規模99人以下企業規模100~999人企業規模1000人以上
25歳未満352万6842円396万円
26~30歳365万円399万8846円459万6486円
31~35歳345万円493万1429円557万4737円
36~40歳520万円575万円600万円
41~45歳650万円721万2500円549万3333円
46~50歳582万8182円708万8571円
51歳以上678万円789万7143円621万6667円

*2023年3月1日~2024年2月29日に面談を行った求職者様の登録データをもとに算出した数値です。
参照:Geekly / 年収.JP

上の表から、企業規模に比例して年収も高くなる傾向がわかります。

【企業別】ネットワークエンジニアの平均年収

以下に、ネットワークエンジニアの平均年収が高いとされる企業をランキング形式でまとめました。

順位企業名平均年収平均年齢
1位野村総合研究所(NRI)約1,271万円40.3歳
2位日本オラクル約1,160万円43.1歳
3位日本電信電話(NTT)約1,023万円41.3歳
4位KDDI約986万円42.5歳
5位富士通約965万円43.2歳
6位日立製作所約935万円42.1歳
7位ヤマハ約893万円44.0歳
8位トレンドマイクロ約883万円39.7歳
9位NEC約880万円43.4歳
10位ソフトバンク約810万円41.5歳

参照:有価証券報告書
参照:インフラIT部インフララボ

【地域別】ネットワークエンジニアの平均年収

​ネットワークエンジニアの平均年収は、地域によって差異があります。
以下に、主要な都道府県別の20代および30代の平均年収をまとめましたので参考にしてください。

都道府県20代平均年収30代平均年収
北海道400万円550万円
東京都500万円700万円
大阪府450万円600万円
愛知県430万円580万円
福岡県420万円560万円
沖縄県350万円500万円

参照:レバテックフリーランス

​都市部ではIT企業が多く、高い年収が期待できる一方、地方では平均年収がやや低くなる傾向があります。
​これらのデータは、転職やキャリアプランを検討する際の参考としてご活用ください。

ネットワークエンジニアは他のITエンジニアに比べて年収は低い?

ネットワークエンジニアは「年収が低い」と言われがちですが、他のITエンジニア職より大幅に劣っているわけではありません。

また、日本の平均年収が約461万円であることを踏まえると、ネットワークエンジニアの平均年収534万円も高水準といえます。

ただし、クラウドエンジニアなど高度なプログラミング技術を要するエンジニアに比べると、やや劣るのが現状です。
また、運用管理業務では夜勤や休日出勤も珍しくないため、「労働の割に給与が低い」と感じる人もいるでしょう。

参照:職業情報提供サイト「電気通信技術者
参照:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査

ネットワークエンジニアは1,000万円稼げる?

ネットワークエンジニアは、1,000万円を稼ぐことも可能です。

厚生労働省の職業情報サイト「jobtag」でも、年収1,000万円を稼ぐ人がわずかながら存在していることがわかります。
参照:職業情報提供サイト「電気通信技術者

ただし、ネットワークエンジニアとして1,000万円を稼ぐためには、スキルを習得して市場価値を高めることが大切です。

次の章では具体的な年収アップの方法について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

未経験から年収600万超を目指す現実的ステップ

未経験からネットワークエンジニアとして年収600万円を超えるのは、一見ハードルが高く感じられるかもしれません。

しかし、現実的なキャリア戦略と継続的なスキルアップを意識すれば、3〜5年で到達することも十分に可能です。
ここでは、600万円以上を目指すための具体的なステップを紹介します

■ ステップ①:実務経験を積める企業に入社する
まず重要なのは、「ネットワークの実務に関われる環境」へ入ることです。
未経験可の求人の中には、実際にはIT業務ではない業務(電話対応やサポート業務)を担当させられるケースもあるため注意が必要です。
監視・運用からスタートし、構築・設計などの上流工程へ進めるキャリアパスがある企業を選びましょう。

■ ステップ②:資格取得でスキルの客観的証明を
CCNAやCCNPなどのネットワーク系資格は、スキルの習得だけでなく、実力を企業にアピールするための材料になります。
資格手当を支給する企業も多く、収入アップにも直結する可能性が高いため、積極的に取り組みましょう。

■ ステップ③:年収アップを狙った転職を繰り返さない
同じ会社での昇給は限られているため、一定の経験とスキルが身についたら「キャリアアップ転職」を検討することが重要です。
たとえば、運用・監視フェーズで2年、構築経験を1年積んだ後に、クラウド案件や上流工程の業務に携われる企業へ移るなど、段階的に年収レンジを引き上げていきましょう。

このように、「実務→資格→転職」の3ステップを意識して行動することが、年収600万円を現実にする近道です。目標を明確に持ち、着実にスキルと実績を積み上げていきましょう。

さらなるキャリアアップについて詳しくはこちらで解説しています。

年収の伸びは1社目で決まる!企業選びのコツ

ネットワークエンジニアとして高収入を目指すには、最初に就職する企業の選定が非常に重要です。
特に未経験からのスタートでは、次の2点に注意しましょう。

・実務経験をしっかり積める環境かどうか
・労働環境が劣悪な企業(いわゆるブラック企業)を避けること

ネットワークエンジニアのキャリアは、最初の1〜3年で基礎スキルをどれだけ習得できるかが、その後の年収や成長スピードに大きく影響します。

しかし、スキルが身につかない環境に入ってしまうと、市場価値が上がらず、長期的に年収が伸び悩むリスクもあります。

たとえば、SES(システムエンジニアリングサービス)企業の中には、エンジニアを名乗りながらコールセンター業務や販売職のような現場へ派遣するケースも存在します。

こうした企業では、ネットワークスキルを磨く機会が限られてしまいます。

そのため、応募企業の業務内容や配属実績をしっかり確認し、ネットワークエンジニアとして着実に経験を積める環境を選ぶことが重要です。

ネットワークエンジニア年収アップ方法①基本スキル

ネットワークエンジニアとして収入を伸ばすには、技術力だけでなく多角的なスキル習得が鍵となります。
ここでは、年収向上を目指すうえで意識すべき4つの重要スキルを紹介します。

プログラミングスキルの習得は必須?

ネットワーク領域に限らず、エンジニアとして活躍の場を広げるにはプログラミングの理解が不可欠です。言語の選定によってキャリアの方向性も変わってきます。

・1つの言語を深掘りするタイプ(例:Python、Go)
・複数言語を広く習得するタイプ(例:Python + JavaScript + Shell)

特に、自動化やスクリプト作成などの分野でプログラミングスキルが求められる場面が増えています。

それであればプログラマーの方がいいのでは?と考え中であればこちらの記事を参考にしてください。

年収に直結するコミュニケーション力とは

意外に思われるかもしれませんが、ネットワークエンジニアには人と関わるスキルも重要です。
設計や構築業務では、クライアントや他部門と連携する場面が多く発生します。

・チーム内での情報共有
・顧客との要件ヒアリング
・トラブル対応時の連携

こうしたシーンで相手の意図を正しく理解し、適切に伝える力が、仕事の成果に大きく関わります。

マネジメントスキルが年収上位者の共通点

キャリアが進むにつれて、チームやプロジェクトを管理する立場になることも増えていきます。

その際に役立つのが以下のスキルです。

・工数・納期管理のノウハウ
・メンバーの進捗フォロー
・タスク分解と優先順位付け

若手のうちからリーダーの動きを観察し、小さな業務単位から「管理する視点」を持つことが将来の差につながります。

英語力が高収入案件の選択肢を広げる

IT分野では、最新の技術資料や開発ツールの多くが英語で提供されています。

そのため、下記の場面で英語スキルが活きてきます。

・海外ドキュメントの読解
・外資系企業やグローバルチームとの連携
・エラー文や技術フォーラムでの情報検索

特にクラウドやセキュリティ領域は英語情報が圧倒的に多いため、英語を読めるだけでもキャッチアップ力に大きな差が出ます。

ネットワークエンジニア年収アップ方法②資格取得

ネットワークエンジニアとして収入を高めたいなら、スキル習得と並んで「資格取得」も有効な手段です。

ここでは、特にキャリアアップや転職時に評価されやすい4つの代表的な資格を紹介します。

シスコ技術者認定(CCNA・CCNP)は基本

Cisco認定資格は、世界的に認知度の高いネットワーク系資格で、実務スキルの証明として多くの企業で評価されています。
難易度に応じて複数のレベルがあり、代表的なものは以下の通りです。

・CCT(エントリー)
・CCNA(基礎レベル)
・CCNP(中級〜上級)
・CCIE/CCAr(最上位)

特にCCNAやCCNPは、国内の求人においても「取得推奨資格」として挙げられることが多く、資格手当がつく企業も存在します。

ただし、Cisco資格には有効期限(3年)があるため、継続してスキル維持が求められる点には注意が必要です。

活学キャリアでは、条件はありますがCCNA資格取得講座を無料で受講することができます。
未経験専用に直感的に理解できるようアニメーションで作成されているため、合格率も高くおすすめです。

ITパスポート(IP)は未経験者向けの登竜門

ITパスポートは、情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格で、ITの基礎知識を幅広く学べる初級試験です。

ネットワークに限らず、業界全体の仕組みや技術トレンド、セキュリティや経営の基礎知識までカバーされているため、未経験者の入り口として最適です。

ただし、業務独占資格ではないため、単体では評価が高いとは言えません。
そのため、キャリアの土台として取得した後、実務経験や他資格と組み合わせて活用するのが効果的です。

基本情報技術者試験(FE)で基礎力を証明

こちらも国家資格であり、IT業界でエンジニア職を志す人にとって“登竜門的存在“です。

ITパスポートより難易度が上がり、プログラミングやアルゴリズム、セキュリティ、ネットワークの基礎技術まで網羅されているのが特徴。

また、より専門性の高い「応用情報技術者試験」や「ネットワークスペシャリスト」などの上位資格を目指す際のステップとしても有効です。

ネットワークスペシャリスト(NW)は高単価案件に強い

ネットワークエンジニアとしてのキャリアを本格的に高めたい人におすすめなのが、ネットワークスペシャリスト試験(NW)です。

この試験は、IPAが実施する国家試験の中でもレベル4(最上位)に位置づけられる高度情報処理技術者試験の1つで、ネットワークの構築・運用に特化した深い知識と応用力が求められます。

転職市場でも高く評価される反面、合格率は例年15%前後と難関であるため、段階的にスキルを積み上げて臨むことが重要です。
ネットワークスペシャリストの難易度とは?

ネットワークエンジニア年収アップ方法③キャリアチェンジ

ネットワークエンジニアとして年収を引き上げるもう一つの方法が「転職によるキャリアチェンジ」です。

同職種の中で上流工程に進むだけでなく、他分野への転向によって年収アップを実現する人も増えています。

プロジェクトマネージャーで上流工程へ

プロジェクトマネージャーは、チームの中心として計画を立て、メンバーをまとめ、スケジュールや予算を管理しながら、プロジェクト全体を成功に導く役割です。

現場を知るエンジニア経験者が、マネジメントスキルや対人スキルを身につけることで目指せる職種のひとつであり、実際に多くのネットワークエンジニアがこのポジションにキャリアチェンジしています。

dodaの調査によれば、プロジェクトマネージャーの平均年収は891万円とされており、ネットワークエンジニアの平均(約451万円)と比べると、収入面での差は歴然です。

もちろん、求められる責任や判断力も増しますが、それに見合ったリターンがある職種といえるでしょう。

インフラエンジニアとのスキル融合で差をつける

ネットワークエンジニアはインフラ領域の一部を担っているため、他のインフラエンジニアへの転向は比較的スムーズです。
たとえば、サーバーの構築や仮想化技術に携わるポジションでは、ネットワークの知識が活きる場面も多くあります。

インフラエンジニアの平均年収は約460万円とされており、ネットワークエンジニアと大きな差はありませんが、経験を重ねることでクラウドやセキュリティといった分野への応用も可能になります。

将来の選択肢を増やす意味でも、インフラ全体の知識を広げることは価値あるステップです。

セキュリティエンジニアは高単価&需要増

サイバー攻撃や情報漏えいといったリスクが高まる今、セキュリティエンジニアの需要は年々増加しています。
ネットワークの知識をベースに、脆弱性診断やセキュリティ対策、運用ルールの策定などを行うこの職種は、企業の情報資産を守る重要な役割を担います。

平均年収は505万円とされており、スキルや実績によってはさらなる高収入も目指せます。

また、セキュリティ系の資格(CISSPや情報処理安全確保支援士など)を取得することで、キャリアの幅が広がる点も魅力のひとつです。

クラウドエンジニアは次世代インフラの要

AWSやAzure、GCPといったクラウドサービスの普及に伴い、クラウドエンジニアのニーズも急上昇しています。

ネットワークエンジニアの知識を活かしながら、クラウドインフラの設計や運用、セキュリティ対策などを担うこの職種は、今後も需要が伸びることが予想されています。

平均年収は約595万円と、転職による年収アップが見込めるポジションのひとつです。
クラウド認定資格を取得し、スクリプト言語などの技術も習得しておくと、より高単価の案件やポジションに手が届くでしょう。

サーバーエンジニアの経験が年収を支える

サーバーエンジニアは、企業のサービスやシステムを安定して動かすための要として、サーバーの構築・運用・保守を行います。ネットワーク設定やセキュリティ対応、障害復旧まで幅広い対応力が求められる職種です。

ネットワークの基礎を持つ人にとっては、学ぶ領域はあるものの、比較的移行しやすい分野でもあります。

平均年収は467万円とされていますが、スキルの組み合わせや案件の難易度次第ではさらに上を目指すことも可能です。

フリーランスになって年収アップしたい方はこちらも参考にしてください。

ネットワークエンジニア転職は活学キャリア

活学キャリアは、未経験からのIT転職に特化した転職エージェントです。

ネットワークエンジニアとして「もっとスキルを活かしたい」「年収を上げたい」「環境の良い職場で働きたい」と考えてる方は、お気軽にご相談ください。

活学キャリアの特徴

活学キャリアは、未経験からのITインフラ職種に強みを持つ転職エージェントで、特にネットワーク・サーバーエンジニアへの転職支援に多くの実績があります。

一般的なエージェントと異なり、現場の技術理解を前提とした「職種別アドバイザー」が在籍している点が大きな特徴です。

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