IT業界のなかでも「プログラマー」は人気の職種で、その年収については多くの方が気にするポイントです。
その中には「プログラマーで年収1,000万円を稼ぐのは可能か」と疑問をもつ方もいるでしょう。
結論、年収1,000万円を稼ぐプログラマーは存在します。
本記事を読めば、プログラマーで年収1,000万円を目指す具体的な方法や注意点について理解できます。
具体的な年収の高め方まで解説しているので、これからプログラマーを目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。
また、プログラマーへの転職を考えている方は「活学キャリア支援」でITスキルを身につけるのも方法の一つです。
実際、98.7%が転職を成功させており、最短2日で転職を実現できます。
【結論】プログラマーは年収1,000万円を達成可能
結論、プログラマーとして年収1,000万円を目指すのは現実的です。
企業に属するプログラマーだけでなく、フリーランスとしてオリジナルのサービスを提供して年収1,000万円を稼ぐプログラマーもいます。
年収1,000万円を達成しているプログラマーの多くは、需要の高い言語を使いこなせて、知識や経験が豊富です。
この記事では、年収1,000万円のプログラマーになるための9つの具体的な方法を紹介しています。
プログラマーとして活躍したい方は、上記を参考にすることで年収1,000万円達成がグッと近づくでしょう。
プログラマーの平均年収を年代別に紹介
厚生労働省のjobtagによると、プログラマーの年代別平均年収は以下のとおりです。
年齢 | 平均年収 | 国民の平均年収 |
---|---|---|
20〜24歳 | 約314万円 | 約273万円 |
25〜29歳 | 約386万円 | 約389万円 |
30〜34歳 | 約434万円 | 約425万円 |
35〜39歳 | 約493万円 | 約462万円 |
40〜44歳 | 約508万円 | 約491万円 |
45〜49歳 | 約517万円 | 約521万円 |
50〜54歳 | 約553万円 | 約537万円 |
55〜59歳 | 約588万円 | 約546万円 |
参照:プログラマー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
20代〜40代にかけて、すべての年代でプログラマーの平均年収は国民平均を上回っています。
年齢に応じて年収も高まっていますが、その伸び率は小さくなっているのが特徴です。
55〜59歳まで平均年収は伸び続け、最高平均年収は732万円に達します。
平均年収が700万円を超えるため、スキルや経験によっては、年収1,000万円の達成は十分可能です。
年収1,000万のプログラマ―が働く企業の特徴
年収1,000万円を達成するプログラマーが在籍する企業には、以下の特徴があります。
- 自社サービスをもつ
- 大規模な取引先を抱えている
- 上流工程を担当する元請け
- 自社ソフトでシェアを確保している
企業に属しながら年収を高めたい方は、スキルをつけて上記の企業での活躍を目指しましょう。
自社サービスをもつ企業
自社サービスをもつ企業には、年収1,000万円を超えるプログラマーが在籍しています。
自社サービスとは、たとえば独自のSNSサービスやECサイトなどです。
自社サービスをもつ企業では社員のスキルがサービスの売上に直結するため、優秀なプログラマーには高い報酬が提示されます。
大規模な取引先を抱えている企業
大企業や官公庁などの大規模な取引先を抱えている企業も、年収の高いプログラマーが多く在籍しています。
大規模な取引先から受注する案件は売上額も大きいため、プログラマーの給料も高くなります。
上流工程を担当する元請け企業
上流工程を担当する元請け企業も、年収の高いプログラマーが多く在籍しています。
IT業界では、元請け企業が上流工程(クライアントからのヒアリングや設計書作成など)を担当し、下請け企業が下流工程(プログラミングやテスト、単純作業など)を請け負います。
下請け企業がさばききれない仕事は、さらに下位の「孫請け企業」に依頼されます。
このようにIT業界は「ピラミッド構造」が特徴の業界です。
元請け企業の社員はシステム開発のなかでも非常に重要な過程を担当するため、給料も高い傾向があります。
そのため、下請け企業でプログラマーとして働いた後、元請け企業への転職を視野に入れるのも選択肢の一つです。
自社ソフトでシェアを確保している企業
自社ソフトでシェアを確保している企業にも、年収1,000万円を超えるプログラマーがいるでしょう。
特定の業界で自社ソフトがシェアを確保できれば売上が安定し、必然的にその開発を担うプログラマーの給料も高くなります。
また、ソフトは導入後、大きな問題が無い限り継続的に利用してもらえる傾向が強いといえます。
そのため、一度シェアを獲得すればその後も安定して利益を確保しやすいのです。
年収1,000万円稼ぐプログラマーの4つの特徴
年収1,000万円を稼ぐプログラマーの特徴は、以下の4つです。
- 需要の高い言語を使いこなせる
- 現場・キャリア経験が豊富にある
- 平均年収の高い企業で働いている
- フリーランスとして案件を掛け持ちする
とくに需要の高いプログラミング言語の習得、豊富なキャリア経験は個人の能力として非常に重要です。
自分がプログラマーに向いているかを知りたい方は、以下の記事を参照してみて下さい。
需要の高い言語を使いこなせる
年収1,000万円を超えるプログラマーの多くが、需要の高いプログラミング言語を使いこなします。
プログラミング言語は100以上存在しますが、時代ごとにトレンドとなる言語や需要の高い言語は異なります。
その時代に合った言語を習得し、応用できるスキルを持ち合わせていれば、必然的に年収は高まるでしょう。
また、PHP技術者認定試験やORACLE MASTERなど、プログラマーの系統別に資格も多数存在します。
それらも実力を示すうえで重要な指標となるため、年収を高めたい方は自分の系統に合わせた資格を取得しておくといいでしょう。
現場・キャリア経験が豊富にある
経験値は、プログラマーの年収に大きな影響を与えます。
習熟度が高いほどできることも増え、より高い年収を得られるでしょう。
未経験からプログラマーになる場合は、まず経験値の獲得やスキルアップに専念するのがおすすめです。
上流工程を学び、幅広い作業の巻き取りやより高度なプログラミング、フレームワーク作成ができれば、年収はぐんぐん伸び始めます。
経験の浅いうちは年収ばかり追い求めず、現場・キャリア経験を多く積めるかどうかも重視すべきポイントです。
平均年収の高い企業で働いている
年収1,000万円を超えるプログラマーの多くは、平均年収の高い企業で働いていることが多いです。
企業に属しながら年収1,000万円を目指す方法には、以下のメリットがあります。
- 経験を積みながら、安定して稼ぎ続けられる
- 副業で、他の言語や領域にもリスクなく挑戦できる
- 福利厚生などで、勉強する際にも補助を受けられる場合がある
とくに大企業であれば、プログラマーとしてスキルを高める環境が整っている傾向にあります。
企業に属しながら安定的に年収1,000万円を達成したいのであれば、「年収1,000万のプログラマ―が働く企業の特徴」で紹介した企業で経験を積むのがおすすめです。
フリーランスとして案件を掛け持ちする
フリーランスのメリットである「案件の掛け持ち」を利用して、年収1,000万円を達成しているプログラマーもいます。
フリーランスは働き方を自分で決められるため、稼働量を上げれば早い段階での年収1,000万円達成も可能です。
また、さまざまな企業と仕事できるため、コミュニケーションスキルの向上や人脈の広がりなど、ソフト面での成長も見込めます。
ただし、スキルがなければ平均年収以下の年収にとどまる可能性も高い点はデメリットです。
フリーランスとして活躍したい場合も、まずは十分なスキルを身につけることが必須といえます。
年収1,000万円のプログラマーを目指す具体的な方法9選
プログラマーとして年収1,000万円を達成したい方には、以下の方法がおすすめです。
- 実績を積む
- 需要の高い言語を習得する
- コミュニケーション能力を高める
- 人脈を広げておく
- 上流工程に携わる
- マネージャーを目指す
- 高単価のフリーランスになる
- オリジナルサービスを提供する
- 副業を始める
まずは実績を積み、十分なスキルを身につけることが先決です。
需要の高い言語にも挑戦し、徐々に上流工程に活躍の場を広げられれば、ぐんぐん年収を高められます。
スキルがついてきたら、フリーランスとしての独立や年収の高い企業への転職を視野に入れてみましょう。
プログラマーのなり方をより詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
実績を積む
何よりも重要なことは、実績を積むことです。
地道な方法ですが、実績を積んでスキルアップを続けることが年収アップに結びつきます。
たとえば、あるプロジェクトの成功に大きく貢献した場合、その後も好条件の仕事が回ってきやすいでしょう。
次の仕事では、成功したプロジェクトで身につけたスキルも活かしながら、業務を遂行できます。
このように「継続して実績を積み、次の仕事に活かす」を繰り返せば、自ずと実績につながり、年収も上がっていくでしょう。
需要の高い言語を習得する
年収を高めるには、先述のとおり、需要の高い言語を身に着けるのも有効です。
需要の高い言語を優先的に習得することで、効率よく年収を上げられます。
また、需要が高い言語を使う開発は案件数も多いので、案件も獲得しやすいでしょう。
日経XTECHの「プログラミング言語人気ランキング」によると、昨今需要が高い言語の例は以下のとおりです。
最も使われているプログラミング言語ランキング
1位:Python
2位:Java
3位:JavaScript
4位:C#
5位:VBA
参照:日経クロステック「プログラミング言語利用実態調査2023」
高年収を目指す場合は、直近の需要が高いPythonやJavaを習得するのが得策です。
また、需要の高い言語はトレンドにより変わっていくので、都度最新の情報を調べましょう。
未経験からプログラミングを学ぶ方は、資格・検定の窓口も参考にしてみてください。
コミュニケーション能力を高める
コミュニケーション能力を高めることも大切です。
プログラマーというと、「一人でコードを書き続ける」姿を連想する方も多いでしょう。
しかし、プログラマーもプロジェクトの一員として、チーム内での積極的なコミュニケーション能力が求められます。
コミュニケーションが円滑に取れなければ、案件を効率的に進められず、能力が高くても一向に評価されない可能性もあるのです。
逆にコミュニケーション能力が高ければ、自ずと好条件の仕事が回って来ることも大いにあり得ます。
コミュニケーション能力だけで年収1,000万円を稼ぐことは難しいですが、プログラマーとして大切な要素であることは覚えておきましょう。
人脈を広げておく
将来的に転職や独立を考えている場合、人脈は大いに役立つでしょう。
場合によっては人脈を使って転職できることもあります。
また、独立してフリーランスになった場合も、人脈を利用して案件を獲得できる可能性が広がるでしょう。
実務経験だけでなく人脈形成にも役立つため、フリーランス志望の方も、一度企業に属して経験を積むのがおすすめです。
上流工程に携わる
上流工程に携わると、年収1,000万円を目指しやすいでしょう。
上流工程とは、要件定義(システム開発で実装する範囲や内容を詳しく定義する作業)などを指します。
用件定義を担当するのは、一般的にプログラマーの上位職種である「システムエンジニア」です。
プログラマーはシステムエンジニアが作成した設計書をもとにコーディング(プログラミング言語でコ―ドを書くこと)します。
プロジェクト全体に関わる分、システムエンジニアの方が高年収になる傾向があるため、上流工程を巻き取れれば必然的に年収を高められるのです。
マネージャーを目指す
チームを統括するマネージャーを目指すことで、企業に属しながら年収1,000万円を実現可能です。
具体的には「プログラムマネージャー」「プロジェクトマネージャー」などが挙げられます。
マネージャーは統括責任者としての役割を果たすため、やはり年収も高くなる傾向にあります。
ただし、その分責任の範囲や求められるスキルも多くなります。
企業で年収1,000万円を目指すならプログラマーとしてのスキルに加え、チームを円滑に動かすソフトスキルも身につけながら、マネージャーの役職を目指しましょう。
高単価のフリーランスになる
フリーランスになることも、年収1,000万円を達成する一つの方法です。
具体的には、以下の方法で年収1,000万円を達成できます。
- 複数案件を受注する
- 高単価の案件を受注する
実際、高単価案件を継続的に受注して、年収1,000万円以上を稼いでいる方もいます。
将来フリーランスになるのを目標にしている方は、まずは企業で人脈形成やスキルアップに努めるのがおすすめです。
オリジナルサービスを提供する
オリジナルサービスを提供するのも一つの手段です。
需要あるサービスを提供できれば年収1,000万円達成だけでなく、不労所得を得られる可能性もあります。
最初からヒットするサービスをつくるのは難しくても、継続的に挑戦する価値は十分あるでしょう。
ただし、オリジナルサービスを作るのであれば、設計から販売まですべての工程を自身で行う必要があります。
プログラミングスキルだけでなく営業力やサービスの運用技術も必要です。
オリジナルサービスに挑戦する際は、十分な資金とスキルを備えたうえで取り組むのが堅実でしょう。
副業を始める
年収1,000万円を目指すのであれば、副業を視野に入れるのも選択肢の一つです。
現在は副業を許可する企業も急増しており、チャンスが広がっています。
2022年の経団連の調査によると、副業を認めている企業は2019年に45%前後だったのに対し、2022年には約84%の企業が副業を認める、もしくは認めるつもりとしています。
本業と副業の収入を合わせれば、年収1,000万円のハードルはグッと下がるため、挑戦してみる価値は十分にあります。
ただし、会社の仕事と副業を両立させるのは簡単ではありません。
まずは会社の仕事に支障が出ない範囲で副業を始めてみましょう。
慣れてきたら案件数を増やし、徐々に収入を増やしていくのがおすすめです。
副業を通じて案件獲得のスキルを高められれば、将来的にフリーランスとして独立できる可能性もあるでしょう。
プログラマーで年収アップを目指すときの注意点
プログラマーとして年収を高めたい方も、以下の注意点は必ずチェックしておきましょう。
プログラマーは高い年収が魅力の職業ですが、キャリア設計を間違えるといつまでも年収が伸び悩みます。
事前に注意点を知って、効率よくキャリアアップを目指しましょう。
- アルバイトや派遣社員はキャリアアップが難しい
- すぐにフリーランスを目指さない
- 転職先について入念にリサーチする
未経験からプログラマーを目指す方は、以下の記事も参考にしてみましょう。
アルバイトや派遣社員はキャリアアップが難しい
アルバイトや派遣社員の場合はキャリアアップが難しく、なかなか年収アップも望めません。
なぜなら実務経験は積める一方で、実際に任される仕事はシステムの開発の一部や単純作業ばかりであるためです。
プロジェクトの一部にしか携われないポジションでは、年収が伸び悩むだけでなく、スキルアップも見込めません。
年収アップを目指すのであれば、プロジェクトの根幹に関わる重大な仕事の経験は必須です。
本気で年収を伸ばしたいのであれば、早めに正社員を目指すべきでしょう。
すぐにフリーランスを目指さない
すぐにフリーランスを目指すのも、悪手といえます。
なぜならフリーランスのプログラマーとして働くのは決して容易ではなく、スキルがなければ案件を受注できないためです。
万が一案件を受注できても、仕事の獲得から納品まですべて自分で完結させられなければ継続は見込めません。
クライアント側は「実務経験が豊富なフリーランスに依頼したい」と考えています。
実際に現在フリーランスとして活躍しているプログラマーは、会社員時代にスキルを高めてから独立した方がほとんどです。
フリーランスを目標にしている方もまずは企業でスキルを磨き、独立するプランを検討したうえで転身しましょう。
転職先について入念にリサーチする
転職する場合、転職先を入念にリサーチすることも重要です。
転職を機に年収アップを狙うのであれば、給料面以外にも「企業の将来性」「経営状況」についても可能な限り調べましょう。
IT業界はトレンドや技術の移り変わりが激しい点が特徴です。
十分なリサーチをせずに転職しても、状況の変化で思ったように年収やスキルを伸ばせないこともあります。
転職する場合は転職先の情報や業界の動向を入念にリサーチし、後悔の無い選択をしましょう。
年収1,000万を目指すならインフラエンジニアも選択肢に
本記事ではプログラマーで年収1,000万円を目指す方法を解説しました。
ただ、IT業界で年収1,000万円を目指す場合、プログラマー以外の他の職種も選択肢として考えられます。
その一つが「インフラエンジニア」です。
インフラエンジニアは、ネットワークやサーバーの構築・保守などを担当します。
システムの基盤に携わる「縁の下の力持ち」としての役割を担っているのが特徴です。
その平均年収は684万円と、プログラマーの平均年収558万円を大きく上回っています。
初期はプログラミングも必要としないため、ハードルの低いIT職種として知られています。
IT業界で高年収を目指したいがプログラミング学習で挫折してしまった方には、インフラエンジニアからキャリアスタートするのもおすすめです。
インフラエンジニアの仕事内容については、こちらの記事でさらに詳しく紹介しています。
参照:システムエンジニア(基盤システム) – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
プログラマー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
まとめ:スキルを高め経験を積むことで、プログラマーで年収1,000万円を達成できる
スキルを高めて実績を積めば、プログラマーとして年収1,000万円を稼げます。
まずは、「会社員を続けるのか」「フリーランスに転身するのか」など今後のキャリアを明確にし、年収1,000万円達成に向けてできることから始めましょう。
注意点を押さえ、着実に年収を高めるためのスキルを磨くことで、自ずと年収は高まります。
プログラマーとしてのキャリアをスタートさせたい方は、活学キャリア支援を利用してITスキルを身につけましょう。
受講生の98.7%が実際にIT業界への転職を成功させており、最短2日からIT業界への転職を実現できます。
また、IT業界で年収1,000万円を狙うのであれば、インフラエンジニアもおすすめです。
活学キャリア支援ならプログラマーだけでなく、インフラエンジニアとしてのキャリアもスタートさせられます。