SES優良企業はどこ?最新ランキングと危険サイン早見表を紹介!

SES業界には数多くの企業がありますが、
「大手なら安心なのか?」
「優良企業と呼ばれる会社はどう見分ければいいのか?」
と不安を抱える人は少なくありません。

この記事では、大手SES企業の最新ランキングと、働きやすさで選ばれる優良企業をあわせて紹介します。

未経験からSESエンジニアになる方法は未経験からSESはアリ?入社前の注意点と実態で詳しく解説。
求人票からの具体的なチェック手順は SES企業の見分け方 に集約しています。

本記事は優良SESの候補把握に特化。大手・優良の最新TOP20と、各社を判断するための評価指標の読み方を要点で整理します。

自分に合った会社選びの基準が明確になり、後悔のないキャリアを築く一歩を踏み出すことができるでしょう!

本記事を読んでわかること
  • 大手SES企業と優良企業の違い
  • ランキング形式での最新企業情報
  • 失敗しない企業の見分け方
  • 未経験から大手に入る方法

SESのブラックリストについてはこちらの記事も参考にしてください。

目次

安心して応募できるSES優良企業ランキングTOP10【最新】

国内のSES業界には数多くの企業がありますが、その中でも「大手」と呼ばれる会社は売上規模・従業員数・取引先の豊富さで圧倒的な存在感を持っています。

ここでは、売上/従業員/直請け比率などの客観指標を基に作成。
最新データをもとにした大手SES企業ランキングを紹介します。

数字で客観的に比較できるため、安定性や将来性を重視して就職・転職先を探す人にとって参考になるはずです。

ランキングTOP10【最新】
  • 売上・従業員数で見た大手SES企業
  • 案件数・取引先規模で見た大手SES企業
  • 代表的な大手SES企業の特徴

売上・従業員数で見た大手SES企業

SES企業の「大手」を測る最も分かりやすい基準が売上高と従業員数です。
売上が大きいほど取引先が安定しており、従業員数が多いほど教育制度や研修体制が整っている傾向があります。

以下は、直近の公開情報をもとにした売上・従業員数ランキングです。

順位企業名売上高(直近)従業員数特徴
1富士ソフト約2,988億円約9,800人業界最大手。案件数・教育制度ともに充実
2NSD約779億円約3,100人平均年収高水準、安定性抜群
3システナ約745億円約4,000人大規模プロジェクト多数、若手登用にも積極的
4コムチュア約290億円約1,900人DX・クラウド領域に強み
5システムサポート約192億円約1,200人東証上場。ERP領域に強い
6ソルクシーズ約158億円約827人独立系。金融システム案件に実績
7鈴与シンワート約171億円約793人インフラ領域に強み。福利厚生評価も高い
8ランドコンピュータ約115億円約594人IBM系案件に強い
9TWOSTONE&Sons約100億円約526人成長中ベンチャー、大手取引先多数
10エクストリーム約90〜100億円約484人エンタメ・ゲーム案件も豊富

大手に入ると安定感がある一方で、「配属先次第で働き方に差が出る」という声もあります。
ネームバリューだけでなく、自分の希望する領域の案件があるかどうかを確認することが重要です。

案件数・取引先規模で見た大手SES企業

企業名主な取引業界・特徴案件の傾向
富士ソフト官公庁・金融・製造・通信など幅広い大手企業と取引大規模SI案件が中心、安定した案件数
NSD金融・公共分野に強み、直請け比率が高い長期・大規模案件が多く、安定度高い
システナ自動車・通信・IoT領域に注力新規技術分野の開発案件が増加傾向
コムチュアDX・クラウド導入に強み、大手企業と共同PJ多数最新技術に関わる案件が豊富
鈴与シンワート親会社グループ基盤を活かし、物流・公共系に強いインフラ・運用系案件が中心で安定感あり

大手SES企業のもうひとつの特徴は、案件数や取引先の規模の大きさです。
大手は官公庁や大企業と直接取引するケースが多く、エンジニアとして幅広い業界・技術に触れるチャンスがあります。

たとえば、NSDは金融・公共分野に強く、常時500件以上の案件が稼働しているため、長期安定した働き方が可能です。
一方で、富士ソフトはANAや大手通信会社など名だたる顧客の導入実績があり、案件の幅広さとブランド力は業界トップクラスです。

ただし、大手は案件数が豊富な分「必ずしも希望の案件に配属されるとは限らない」という声もあります。
応募前や面接時に案件の選択権や配属方針を確認しておくと安心です。

代表的な大手SES企業の特徴

大手SES企業の中でも、特に業界を代表する数社については、案件の特徴や働き方に独自の強みがあります。
ここでは富士ソフトやNSDなど、ランキングでも注目される企業をピックアップして解説します。

富士ソフト

富士ソフトは業界最大手の独立系SIerで、売上は約3,000億円、従業員は約9,800人にのぼります。
官公庁や大手通信会社、航空会社(ANAなど)を顧客に持ち、幅広い案件を安定的に供給。

教育制度や研修が充実しており、未経験からでも安心してキャリアをスタートできる環境が整っています。
その一方で、大規模企業ならではの案件ガチャ(希望外の部署に配属される可能性)がある点は注意が必要です。

以下の記事では、富士ソフトの評判について詳しく解説しておりますので、是非とも合わせてご確認ください。
富士ソフトって社長交代で何が変わる?やばい?ブラックな過去とホワイト化した現在【現役IT社員が解説】|さらぶろぐ

NSD

NSDは金融・公共分野に強く、安定性に定評のある大手SES企業です。
売上は約779億円、従業員は約3,100人。
銀行や証券会社、鉄道・航空会社など、社会インフラに直結する案件を多数扱っています。
常時500件以上の案件が稼働していると言われ、案件不足に悩まされることはほとんどありません。
プライム案件比率が高く、上流工程から参画できるチャンスがあるのも特徴です。
堅実にキャリアを積みたい人に向いています。

システナ

システナは売上約745億円、従業員約4,000人を抱える大手SES企業。
自動車・通信・IoT分野に強みを持ち、大規模な開発案件や最新技術のプロジェクトに携われる機会があります。
若手社員の登用にも積極的で、20代から責任あるポジションを任されることも多いのが魅力です。
成長志向のある人にとっては挑戦できる環境といえます。

コムチュア

コムチュアは売上約290億円・従業員約1,900人と大手の中では中堅規模ですが、クラウドやDX領域に強みを持つ成長企業です。
大手企業との共同プロジェクトが多く、最新技術を学べる機会が豊富です。
「安定した大手に入りたい」よりも「成長分野でキャリアを伸ばしたい」という人におすすめです。

鈴与シンワート

鈴与シンワートは売上約171億円・従業員約793人。
鈴与グループの基盤を背景に、インフラ案件に強みを持っています。
福利厚生や働きやすさの面で高評価が多く、離職率が極めて低いのが特徴です。
安定した環境で長期的に働きたい人に適しています。

優良SES企業ランキングTOP10【働きやすさ基準】

SESは「ブラック」というイメージを持たれやすい業界ですが、実際には社員の定着率が高く、福利厚生や教育制度を充実させている優良企業も存在します。

ここでは、離職率や勤続年数、福利厚生などの“働きやすさ基準”で選んだ優良SES企業ランキングを紹介します。

大手規模に限らず、中堅ながらも安定して働ける会社も含めて取り上げます。

優良SES企業ランキングTOP10【働きやすさ基準】
  • 定着率・離職率から見た優良SES企業
  • 福利厚生・教育制度が整った優良SES企業
  • 代表的な大手SES企業の特徴

定着率・離職率から見た優良SES企業

離職率や勤続年数は、その企業がどれだけ社員にとって働きやすい環境を提供しているかを示す指標です。

特に新卒3年以内の離職率が低い企業は、教育・研修が整っている証拠でもあります。

順位企業名平均年収離職率・勤続年数特徴
1鈴与シンワート約630万円離職率0%・勤続年数上位親会社基盤で安定、福利厚生が厚い
2NSD約650万円離職率6〜7%、勤続年数長い金融・公共案件中心、安定度抜群
3ソルクシーズ約600万円離職率約6〜7%金融システムに強く直請案件も多い
4アルファシステムズ約600万円離職率約9%、勤続年数2位研修・制度充実、定着率良好
5TDCソフト約630万円離職率約11%教育制度が手厚く、定着率も高め
6DTS約680万円離職率約12%育成文化が強く、社員を育てる風土
7富士ソフト約600万円新卒3年離職率21〜24%規模は大きいが、安定志向層に人気
8昭和システムエンジニアリング約560万円離職率約20%中堅SES、運用案件多く落ち着いた環境
9ランドコンピュータ約540万円データ中位IBM系案件で安定、離職率は平均的
10フォーカスシステムズ約550万円離職率24%公共系案件あり、改善余地あり

離職率や定着率を基準に見ると、鈴与シンワートやNSDのように「長く働ける」と評判の企業が上位に入ります。
一方で富士ソフトのような大手は新卒の離職率がやや高い傾向もあるため、「安定性」と「定着率」の両面で見極めることが大切です。

福利厚生・教育制度が整った優良SES企業

働きやすさを判断するもう一つの基準が、福利厚生や教育制度の充実度です。
育成に力を入れている企業は、未経験者や若手でも安心してキャリアを積むことができます。

順位企業名福利厚生・教育制度の特徴評判
1鈴与シンワート住宅手当・家族手当・福利厚生制度が充実「安心して長く働ける」との声多数
2NSD地域手当・研修制度が整備「制度がしっかりしている」と好評
3ソルクシーズ評価制度の透明性、研修も充実「柔軟で働きやすい」との口コミあり
4アルファシステムズ手当制度・研修制度が手厚い「新人研修がしっかり」と定評
5TDCソフト資格取得支援・研修カリキュラムあり「教育制度が丁寧」との声
6DTS社員を育てる文化が根付いている「安心してスキルアップできる」と評価
7富士ソフト有給取得制度・働き方改革推進「制度改善が進んでいる」との声も
8コムチュアDX人材育成に注力「最新技術を学べる」と評判
9昭和システムエンジニアリング平均的だが安定性あり「落ち着いて働ける」との意見
10フォーカスシステムズ制度改善を継続「今後に期待」との口コミ

特に、鈴与シンワートやNSD、アルファシステムズのように制度が充実している企業は、未経験からでも安心して成長できる環境を用意しています。

SES業界は「ブラック」のイメージが先行しがちですが、こうした優良企業を選べば、安定したキャリアを積むことができます。

代表的な大手SES企業の特徴

優良SES企業は規模こそ大手に劣るものの、定着率や教育制度の充実度で高く評価される会社が多くあります。
ここでは鈴与シンワートやアルファシステムズなど、働きやすさで特に注目される企業を取り上げて紹介します。

鈴与シンワート

優良企業ランキングでも上位に入るのが鈴与シンワートです。
定着率が高く、福利厚生制度も充実しているため「安心して長く働ける」との声が多くあります。
インフラ案件を中心に安定して働ける環境が整っており、未経験からでも安心して挑戦できる環境です。

アルファシステムズ

アルファシステムズは売上約600億円規模の中堅SESで、教育・研修制度に特に力を入れている企業です。
離職率は1桁台と低く、勤続年数も業界内で上位。
新卒から中途まで幅広い人材が安心してスキルアップできる環境が整っています。
安定性と育成環境を両立した優良SES企業といえます。

大手SES企業に入るメリット・デメリット

大手SES企業は安定性や案件数の豊富さで人気がありますが、必ずしもメリットばかりではありません。

ここでは「大手に入るとどんな良い点があるのか」「逆にどんな注意点があるのか」を整理します。
大手志向の方も、実際に入社してからギャップを感じないように、あらかじめ知っておきましょう。

大手SES企業に入るメリット・デメリット
  • 安定性・案件の幅広さ
  • 個別フォローや柔軟性が弱いケース

安定性・案件の幅広さ

大手SES企業に入る最大のメリットは、経営基盤が安定しており案件数が豊富なことです。

安定した案件供給
官公庁や大手メーカー、金融機関などとの取引が多いため、景気変動に左右されにくい長期案件が多いです。たとえば、富士ソフトは官公庁や大手航空会社などから幅広く案件を受注しており、NSDは金融・公共インフラ案件で安定した需要があります。

幅広いキャリアの選択肢
大手はプロジェクトの種類が多いため、インフラ・開発・運用保守など幅広い領域を経験できます。若手のうちに多様な案件に携わることで、自分の得意分野を見つけやすいのも特徴です。

教育制度や福利厚生の充実
大手は研修制度や資格支援、福利厚生が整っているケースが多く、未経験者でも安心してスタートできる環境が整っています。

このように、大手に入れば「安定」「幅広い経験」「成長環境」を得られることが大きな魅力です。

個別フォローや柔軟性が弱いケース

一方で、大手SES企業には注意点もあります。

個別の希望が通りにくい
大規模組織では人員配置がシステマティックに行われるため、「希望の案件にアサインされない」「勤務地が選べない」といったケースがあります。たとえば、富士ソフトやシステナでは「案件数は豊富だが配属は会社都合」という口コミも見られます。

フォロー体制が画一的
社員数が多いため、キャリア相談や配属後のサポートが画一的になりがちです。中小の優良SESのように「現場ごとに細かいフォローを受けられる」ケースは少なく、自己管理力や自走力が求められます。

年功序列の風土が残る場合も
大手は歴史が長い分、評価制度や昇進が年功序列的な企業もあり、スピード感を求める人には物足りなさを感じることもあります。

つまり、大手は安定して成長できる環境を提供してくれる一方で、「自分の希望をどれだけ実現できるか」という点では制約もあるのが実情です。

大手SESと優良SESの比較

「大手に入るか」「規模は小さくても優良企業を選ぶか」で迷う人は多いです。
両者の特徴を整理すると以下のようになります。

項目大手SES企業優良SES企業
案件数・取引先官公庁・大企業との大規模案件多数。配属先は会社都合になることも多い中小〜中堅が多いが、直請案件や社員希望に沿った配属が比較的可能
安定性経営基盤が大きく案件供給も安定案件数は大手より少ないが、長期的に付き合える企業が多い
教育・研修研修制度・資格支援が整備されている小規模でもOJTや個別フォローが手厚い企業が多い
福利厚生大企業水準の福利厚生(住宅手当・社宅・資格手当など)大手ほどではないが、社員の声を反映しやすく柔軟な制度あり
キャリアパス幅広い案件に携われるが、配属先の希望が通りにくい案件選択やキャリア相談が柔軟。自分の希望を反映しやすい
評価制度年功序列的な要素が残る場合も成果やスキルで評価されやすく昇進スピードが速いことも

大手SESは「安定感と案件数の豊富さ」でキャリアの土台を築くのに向いています。
一方、優良SESは「個別のフォローや柔軟性」で働きやすさを求める人に合っています。

未経験からなら教育制度が整った大手、経験を積んでからは柔軟な優良SES、とキャリア段階で選び分けるのも一つの戦略です。

応募前の最終チェック【失敗しないために】

応募前にやること(3つ)
①候補を一次リスト化
②IR/採用ページ・有価証券報告書など一次情報で裏取り(口コミは補助)
③逆質問3〜5個を用意(配属プロセス/待機時の給与保証/評価指標と昇給テーブル)。

詳しい手順はSES企業の見分け方に集約。

実際に応募・面接する際に何を確認するかで、ブラック企業を避けられるかどうかが大きく変わります。

活学キャリアでは求人票の事前チェックと面談同席を無料提供し、優良企業求人しか扱っていないのが特徴です。
安全に進めたい方は無料相談へお問い合わせください。

まとめ|大手と優良SES企業を理解して、後悔しない選択を!

SES業界には、大手ならではの安定性と案件の豊富さ、優良企業ならではの働きやすさや柔軟性があります。

どちらが正解というわけではなく、自分が「安定を重視するのか」「フォロー体制や定着率を重視するのか」によって最適な選択肢は変わります。

ただし、求人票だけでは見えない部分も多いため、実際には「見分け方のチェックポイント」や「面接での質問」で確かめることが大切です。

もし「どの企業を選べばいいのか分からない」「自分に合ったSES企業を見極めたい」と悩んでいるなら、キャリア支援サービスを活用するのが近道です。

活学キャリアでは、IT特化のアドバイザーがあなたの希望や適性に合わせて企業を紹介し、面接対策からキャリア設計まで徹底的にサポートしています。

厳しい審査をクリアした求人だけを取り扱っているため、ブラック企業を心配することなく転職活動できるのが特徴です。

この記事の監修者

s

エンジニア・講師

山本 忠輝

東京大学大学院において宇宙関係の研究に従事。その後はIT開発の現場に身を置き、エンジニアとしての実務経験を積みながら、人事としての採用・育成にも携わる。現在は活学ITスクールの講師としても活動中。業界歴は14年におよび、現場と人事の両視点から未経験から活躍できるエンジニアを多数輩出。

この記事の監修者

s

谷川 昭雄

株式会社ラストデータ 代表取締役/元Earth Technology創業者

IT未経験者向け転職支援・エンジニア育成のプロ。
2013年に「英語×IT人材」に特化したEarth Technologyを創業し、年商18億円企業へと成長。2021年には株式会社ラストデータを設立。未経験から活躍できるエンジニアを多数輩出。累計5,000名以上のキャリア支援を行う。

IT業界歴は17年以上におよび、未経験者向け転職支援・エンジニア育成のプロ。

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