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SESからの転職理由とは?実際の理由、面接でウケる理由それぞれを徹底解説!


どういった理由でSESから転職しているの?



面接でどういった転職理由を言えばいいの?
IT業界への入口として最初に選択されることが多いSESですが、そこからさらに転職する人は少なくありません。
ここでは「実際に皆さんがどのような理由でSESから転職しているか」といった内容から
「面接で評価される転職理由」まで詳しく解説していきます。
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SESからの転職
まず、実際にSESからの転職は多いのか、というところから見ていきましょう。
SESからの転職は多い?
結論から言うと、SESからの転職はよくあることといえます。
SESではプロジェクト単位での業務が多く、区切りのよい契約更新時に転職に踏み切るケースが少なくありません。
勤務地や業務内容の変更が頻繁であることも転職を後押しする要因となっています。
IT業界では転職は普通のこと
そもそもSESを含めたIT業界全般において、転職はごく普通のことです。
とりわけ、プロジェクトベースでの仕事が多いことや、急速な技術進歩が求められる業界特性から、スキルアップやキャリアアップを目指して環境を変える人が多く見られます。
そのため、転職がネガティブに捉えられることは少なく、むしろ積極的なキャリア形成の一環として歓迎される風潮さえあります。
SESからの転職難易度は?
それでは、SESから転職する場合の難易度はどうなのでしょうか?
当然のことですが、これはどの業界を目指すかによって変わってきます。
- ・SES業界から他のSES企業への転職
-
これまでの経験がそのまま評価されるケースが多く、スムーズに進むので、比較的転職しやすいと言えるでしょう。
ただし、これまでより好条件の会社を狙わなければ意味がないので、そのための準備は必要です。 - ・社内SEや自社開発企業、スタートアップなど、SES以外の業種・職種
-
こちらの場合は、求められる技能や実務経験が異なることが少なくないため、簡単にいくとは限りません。
そのため、具体的な成果物の提示や、自分のスキルが新たな仕事でどのように活かせるかの説明などが必要となるでしょう。
また、技術トレンドを追い続けること、資格を取得することが必要になる場合もあります。以下の記事では、SESから社内SEへの転職に関してより詳しく解説しています。
SESから社内SEへ転職してみたいなと考えている方は、ぜひ併せてお読みください。
SESからの転職先7選
SESからの転職を考える際には、自分のスキルやキャリアの方向性に合った仕事を選ぶことが大切です。
SESで経験した内容によって変わってきますが、おすすめ転職先は以下の通りです。
- SIer
- 自社開発企業
- 社内SE
- 他のSES企業
- IT営業・ITコンサルタント
- 異業種・他職種
- フリーランス
次の記事では、これらの転職先について、詳しく解説しています。SESから転職しようと考えている方は、併せて確認しておきましょう!
優良企業の探し方
SESからどの業種に転職するにせよ、結局のところ、転職先に優良企業を選ぶことが成功の鍵となります。
以下の記事ではブラック企業を避け、優良企業を探すための具体的な方法を解説しています。
しかし、自分で優良企業を見つけ出すのは正直簡単なことではありませんし、時間も労力もかかります。
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SESから転職する「実際の理由」
それでは、いよいよSESからの転職理由について見ていきましょう。
実際にSESから転職する理由としてよく聞くものは次の通りです。
- 年収が低かったから
- 会社や上司に不満があったから
- SESの将来が不安だったから
- 職務内容にやりがいを感じなかったから
- 客先常駐が合わなかったから
いかがでしょうか。他の業種でも見かける理由もありますが、SESの職務内容や勤務地が頻繁に変わる特徴に由来しているものもあります。
詳しい解説は、次の記事をお読みください。
SESからの転職理由で注意すべき点
SESからの転職理由は、実際の理由をそのまま伝えるのではなく、より評価される伝え方をすべきです。
そのために、いくつか注意すべきポイントがあります。
以下では、転職先問わず注意すべき点、それから転職先別(同業種、異業種)に注意すべき点を解説します。
同業種、異業種共通
現職のSESに対する不満な部分を転職理由として述べることは、必ずしも良く受け取られるとは限りません。
不満な部分は必要以上に強調せず、かわりに転職先への期待という形にして伝えると、面接官からポジティブに評価されます。
例えば、次のように、前向きにして伝えてみましょう。
- 成長機会の不足 → 専門性を深められる職場への期待。
- 将来への不安 → 長期的にキャリアを築ける環境へのシフト。
同業種への転職の場合
- ・メリットを強調する
-
現在のSESで得た経験やスキルでそのまま活かせる部分を明確に伝えましょう。
- ・待遇や環境を見直す
-
他のSES企業では、より良い労働条件やキャリアパスを得られる場合があります。
事前に企業の評判や労働環境を確認して、志望した理由として、肯定的に伝えるとよいでしょう。
- ・即戦力として期待されることを理解する
-
同業種では、即戦力としての活躍を求められるため、転職理由の中で、「短期間で成果を出せる根拠」を示すとよいでしょう。
異業種への転職の場合
- ・スキルの適応性を示す
-
SESで培ったスキルがどのように異業種で活用できるかをしっかり説明できるようにしましょう。
さらに、それが「異業種へ挑戦した理由」に組み込まれていると理想的です。
- ・業界知識の習得
-
異業種では、業界特有の知識や慣習を学ぶ必要があります。
事前に十分なリサーチを行って、転職理由にさりげなく組み込んでおくと効果的です。
- ・キャリアチェンジの明確な理由を用意する
-
異業種への転職理由を論理的かつ前向きに説明することで、採用担当者の信頼を得られます。
SESからの転職者はどう見られる?
SESからの転職者が転職先からどう評価されるかは気になるところですよね。
SESからの転職理由を考える際にも、SESからの転職者がもつ強みを理解しているのといないのとでは大きく変わってきます。
そこで、ここでは「SESからの転職者」の評価について見てみましょう。
適応力が高い
SESのエンジニアは、プロジェクトごとに異なる環境でさまざまな業務に携わる経験をしています。
そのため、新しい環境に迅速に順応できる適応力を持っていると評価されることが多いです。
コミュニケーション能力が高い
SESの業務では、クライアントやチームメンバーとの円滑なやり取りが求められます。
そのため、高いコミュニケーション能力を持っていると見なされます。
特に、要件のヒアリングや技術的な説明が得意な人は、新しい職場でも重宝されるでしょう。
自己管理能力が高い
SESのようなプロジェクトベースの業務では、自分のタスクを適切に管理し、納期を守る能力が重要です。
そのため、自己管理がしっかりできる人材として信頼される傾向にあります。
問題解決能力が高い
SESのエンジニアは、プロジェクト中に発生するさまざまな課題に対処する経験を積んでいます。
このため、転職者は問題を的確に把握し、解決策を見つける能力が高いと評価されます。
業務遂行能力が高い
SESでは、定められた期限内に成果を出すことが常に求められます。
その結果、与えられた業務を確実に遂行する能力が高いと見なされます。
この能力は、どの職場でも重要視されるでしょう。
SESからの転職理由・おすすめ例
ここまででSESからの転職理由で注意すべき点、SES出身者が持っている強みなどについて解説しました。
ここではそれらを考慮した、転職先から評価される転職理由の例を紹介していきます。
どういう面をアピールしたいかによって、タイプ別にいくつか例を用意してみました。
志望する企業が何を求めているかをリサーチして、どの理由が最も効果的か、考えてみてください。
向上心を感じさせる理由
SES業界では、短期間で複数の現場を経験することが多いですが、それはさまざまな環境や技術に触れる機会があったととらえることができます。
この経験を基に、転職時には
「さらなる技術の習得」
「より専門性の高い分野や新しい分野への挑戦」
を理由に挙げることで、向上心を持った人材として評価されやすくなります。
【具体例】
- ・SES → SES
-
「SESとして複数のプロジェクトに携わる中で、AWSを活用したプロジェクトに関わった経験が成長のきっかけとなりました。
その効率性とスケーラビリティ(拡張性)に魅了され、より専門性を高めたいと考えるようになりました。
現在勤務しているSES企業では、クラウド技術を活用したプロジェクトが限られており、スキルをさらに深める機会が不足しています。
新しいSES企業でAWSやAzureに特化したプロジェクトに参加し、これまで培ったインフラ構築の経験を活かしながら、クラウド技術に携わっていきたいです。
将来的には、クラウド業界の進化に貢献できるエンジニアを目指します。」
- ・SES → 社内SE
-
「SESとして多くのプロジェクトでITインフラの構築や運用に携わってきました。その中で、「できればもっと長期的にサポートしてほしい」と依頼されることがありました。
短期プロジェクトでは、運用後のシステム改善や長期的な成長戦略に関与する機会が少ないと感じていたこともあり、一つの組織に腰を据えて働くことができる社内SEを意識するようになりました。
これからは、社内SEとして企業のIT環境を一貫してサポートし、長期的に社員全体の生産性向上に寄与していきたいと思っています。
そのために、現在、業務効率化やIT戦略を一貫して支援するスキルを学んでいます。
将来的には、業務全体を深く理解して、長期的な視点で改善案を提案していけたらと思います。」
- ・SES → 異業種
-
「SESで教育関連のシステム開発プロジェクトに携わった際、ITを活用した学習管理システムの改善が現場で大きな影響を与えることを実感し、EdTech(教育を科学技術により支援する仕組み)分野における可能性に気づきました。
SES業務ではエンドユーザーに直接価値を届ける機会が限られると常々感じていたこともあり、教育業界に転職してITスキルを活用することで、教育分野の課題解決により直接的に取り組むことを決意しました。
これからは、教育業界でITの力を最大限に活用し、新しい価値を提供するエンジニアを目指したいと思います。
特に、学習管理システムやオンライン教育プラットフォームの開発を通じて、より多くの人に質の高い教育機会を提供したいと考えています。」
即戦力を期待させる理由
これまでにSESで培った経験や技術を具体的に転職理由の中に盛り込んでおくことで、即戦力となりうる人材であるととらえられるでしょう。
【具体例】
- ・SES → SES
-
「これまでSESとして10以上のプロジェクトを経験し、クライアント要件のヒアリングから納品まで幅広く対応してきました。
その内の複数のプロジェクトで効率的な進捗管理や課題解決を実現することができました。
そのような経験ができた点では、現在の会社には感謝していますが、一方で、同じ業界内での業務が多く、新しい技術やプロセスの改善に関わる機会が少ないことは感じていました。
そこで、より規模の大きいプロジェクトに携わることができるようなSES企業への転職を決意しました。
これまでの経験で培った課題解決力を活かし、新しい現場で即戦力としてプロジェクト成功に貢献できるよう努めたいと思います。」
- ・SES → 社内SE
-
「SES業務では、多様なクライアント環境においてITインフラの設計や運用を担当してきました。
その経験から、現場で迅速に課題を把握し、解決策を提案するスキルを磨いてきたと自負しています。
ただ、短期間で次々に現場を移るSES業務では、同じ組織で中長期的な影響を与える仕事に携わることが難しく、今以上の成長は難しいということも感じていました。
これからは社内SEとして、長期的に一貫してIT環境の改善や運用に携わることで、社内の業務効率化やIT環境の最適化に貢献しつつ、これまで以上に成長していきたいと思っています。
そのために、これまでにSESの現場で培った対応力や問題解決スキルを存分に活かしていきたいと思います。」
- ・SES → 異業種
-
「SESで製造業や教育業界のプロジェクトに携わる中で、IT技術を応用することで業務効率化や新たな価値創出が可能であることが実感できました。
たとえば、製造業ではIoTセンサーを用いた設備稼働状況のモニタリングシステムを構築し、生産性を30%向上させた経験があります。
ただ、SES業務ではクライアントの一部の課題解決に特化するケースが多く、全体にまたがる視点を持った改善活動に携わる機会がないという不満もありました。
そこで、製造業界に転職し、SESで培ったシステム構築力やプロジェクト管理スキルを活かし、全体的なデジタル化や効率化を推進することを考えました。
また、将来的にはIT技術を活用した業務改革や新しいサービスモデルの創出にも取り組んでみたいと思っています。」
継続性を感じさせる理由
SES業界はプロジェクト単位での業務が多いため、「長期的なキャリア形成を考え、安定した環境を求めている」
という理由は自然な理由と言えるでしょう。
例えば、
「特定の分野で専門性を高め、長く活躍したい」
「一つの組織でキャリアを深めたい」
のように伝えれば、継続性を重視する企業にとって魅力的な候補者となります。
【具体例】
- ・SES → SES
-
「これまでSESで、プロジェクトの多様性や技術的なチャレンジに魅力を感じながら働いてきました。
しかし、長期的に継続するためには、しっかり成長していける環境が重要であると気づきました。
そこで、同じSESでも、スキルアップ支援制度などの待遇が充実していて、長期的に成長し、キャリアを築いていける会社への転職を決意しました。
可能であれば、今後は短期のプロジェクトだけでなく、特定のクライアントでの長期プロジェクトにも参加していきたいです。
また、将来的にはチームリーダーとしてのポジションを担い、クライアントと信頼関係を築きながら継続的に貢献していきたいと思っています。」
- ・SES → 社内SE
-
「SES業務では短期的な成果が求められるため、システム導入後の運用改善や組織全体の課題解決に携わる機会が少ないことを感じていました。
そのため、業務全体に深く関わりながら、継続的に改善策を講じる役割に魅力を感じるようになりました。
これからは、社内SEとして長期的な視点で業務改善に取り組むことができればと思っています。
具体的には、システム運用やITインフラの効率化を支援し、長期的な成長戦略に貢献するポジションを目指します。
将来的には、DX(デジタル化)推進プロジェクトでのIT戦略立案や、新しいシステムの安定稼働に向けたチーム体制の構築に積極的に関与したいと思っています。」
- ・SES → 異業種
-
「SES時代に、製造業向けのプロジェクトで、IoT(インターネットオブシングス、様々なものをインターネットにつなぎ、制御を行う)技術を活用した生産管理システムを構築する機会がありました。
この経験から製造現場でのIT活用に可能性を感じ、特定業界で現場全体の効率化や新技術導入に長期的に携わりたいと思うようになりました。
異なる業界での新たな挑戦となるため、決して簡単ではないと思いますが、腰を据える覚悟で臨みます。
まずは、生産管理や設備効率化を支援するポジションで、ITスキルを長期的に活用していきたいと思います。
具体的には、IoT技術を応用したスマートファクトリー(AIなどの技術で自動化、効率化された工場)の構築や、AI分析を活用した需要予測システムの導入に取り組みたいと思っています。」
将来性を感じさせる理由
転職理由として、キャリアの将来性を見据えたビジョンを示すことも重要です。
「今後の市場動向を踏まえ、需要の高い分野にチャレンジしたい」
「AIやクラウドなど成長分野でスキルを磨きたい」
といった理由は、未来志向のある人材として評価されやすくなります。
【具体例】
・SES → SES
「様々な場面でのDX(デジタル化)が拡大していく中で、今後需要が拡大するクラウド技術やセキュリティ分野に注力したプロジェクトに関わりたいと考えるようになりました。
現職ではこれらの分野に取り組む機会が限られており、キャリアの選択肢を広げる必要があると感じています。
貴社においては、クラウド技術やAI関連のプロジェクトに積極的に参加し、可能であればリーダーシップを発揮できるポジションを担いたいと思っています。
これにより、専門技術と管理能力の両方を高めることで、よりよいキャリアを築いていきたいと思っています。」
・SES → 社内SE
「SES業務を通じて、多様なクライアントのIT環境に触れる中で、一つの組織に深く関わり、長期的なIT戦略を構築する仕事に興味を持つようになりました。
また、DX(デジタル化)推進に関心が高まり、自分のスキルを最大限活かせる場を求めています。
ただ、現在のSESでは短期的なプロジェクトが中心で、組織全体のIT戦略を計画・実行する役割に関わることが難しい状況です。
そこで、社内SEに転職することで、一つの企業での長期的なIT戦略に携わり、組織の成長をリードするプロフェッショナルを目指すことにしました。
これからは、企業のDX(デジタル化)推進やITインフラの整備、業務効率化プロジェクトに深く関与していけたらと思います。
特に、部門横断的なプロジェクトに取り組み、組織全体に影響を与えるポジションを目指します。」
・SES → 異業種
「SES時代に関わった製造業のプロジェクトを通じて、特定業界でのIT活用の可能性を感じました。
特に、IoT(インターネットオブシングス、様々なものをインターネットにつなぎ、制御を行う)やAIを活用した業務効率化の分野に強い関心を持っています。
現在のSESでは、多様なプロジェクトに携わることができますが、一方で特定の業界に深く入り込み、その業界特有の課題に継続的に取り組む機会が限られています。
そこで製造業界へ転職し、ITを活用した業務改善や新技術導入に取り組むことにしました。
例えば、製造業でのスマートファクトリー(AIなどの技術で自動化、効率化された工場)構築や、AIを活用したデータ分析を通じて、新しい価値を創造したいと思います。
将来的には、業界内での専門性を高め、リーダーシップを発揮するポジションを目指したいと思います。」
SESを円満退職するために
ここではSESからの退職を円満に進めるコツについて解説します。
おすすめ退職理由
まず、退職は、大なり小なり周囲に影響することになるので、納得感のある理由が必要です。
また、円満に退職するためには、現在の職場のネガティブな面をあげるより、将来を見据えたポジティブな理由をあげることが大切です。
以下にいくつかの例を挙げていきます。
- ・キャリアアップを目指して
-
上司に対して「転職は自己成長のため」という前向きな姿勢を示すことで、退職への理解を得やすくします。
「これまでのSES業務で、多様なプロジェクトに携わる中でスキルを磨いてきました。
これからは、さらに専門性を高め、上流工程に関わることで、自分のキャリアを次のステージに進めたいと考えています。」
- ・新しい分野への挑戦
-
トレンドを意識した挑戦意欲をアピールすることで、転職理由が単なる環境への不満ではないことを伝えます。
「近年注目されているクラウド技術やAI分野に挑戦したいと考えています。
そのために、新しい技術を学ぶための環境に身を置きたいです。」
- ・家庭の事情や働き方の見直し
-
個人的な事情を絡めつつ、前向きな転職理由を提示することで、無理のない退職理由として受け入れられやすくなります。
「家庭の事情で特定地域で腰を据えて働ける環境を探しています。
これまでの経験を活かしつつ、自分のライフスタイルに合った働き方を模索します。」
上司に伝えるまで周囲には漏らさない
退職の意志、理由をどう伝えるかですが、まず直属の上司に伝えることが基本です。
上司に相談する前に同僚に話してしまうと、情報が広がり予期せぬトラブルになる可能性があります。
例えば、不安に感じた同僚のほうが先に辞めてしまい、自分は辞めづらくなってしまうといったこともありえます。
特にプロジェクトの進行中は周囲への影響を考慮することが大切です。
退職の意思伝達はお早めに
退職を決意したら、できるだけ早めに上司へ意思を伝えましょう。
早めに伝えることで、引き継ぎや後任の手配がスムーズに進み、職場に迷惑をかけるリスクを減らせます。
一般的には退職の1〜2か月前には伝えるのが望ましいとされています。
言い出しづらいなら退職代行サービス
どうしても退職を切り出せない場合や、人間関係のトラブルが理由で直接話しにくい場合は、退職代行サービスを利用するのも一つの方法です。
専門のサービスを利用することで、円滑に退職手続きを進めることができます。
ただし、できる限り自分で伝えることが理想です。
具体的な活用方法については、以下の記事をご参照ください。
SESからの転職の手順
SESからの転職を成功させるためには、計画的に手順を踏むことが大切です。
ここでは具体的な手順を解説します。
①まずは自己分析
自己分析をすることで、転職理由や方向性を決めやすくなります。
自分のスキル、経験、キャリア目標を整理し、どのような職場やポジションが適しているかを明確にしましょう。
②履歴書・職務経歴書作成
これまでの経験や実績を的確にアピールできる書類を作成しましょう。
具体的なプロジェクト内容や成果を記載することで、採用担当者にスキルを伝えることができます。
特に数字で評価できるものを盛り込むと説得力が増します。
③求人を探す
自分に合った求人を探すことは転職活動の重要なステップです。
転職サイトやエージェントを活用し、自分のスキルや経験が活かせる企業をリストアップします。
また、企業の評判や労働条件についてのリサーチも忘れずに。
④面接対策
業界や企業ごとの質問傾向を調べ、事前に回答を準備しておきましょう。
転職エージェントの模擬面接を活用すると、自信を持って面接に臨むことができます。
⑤内定先との条件交渉
給与や福利厚生、勤務時間などについて希望がある場合は、具体的な理由を添えて交渉します。
転職エージェントを利用している場合は、交渉を代行してもらうことも可能です。
⑥退職手続き
現職のプロジェクト状況を確認しつつ、退職の意思を適切なタイミングで伝えます。
引き継ぎ資料を作成し、後任者がスムーズに業務を進められるよう配慮しましょう。
早い段階から転職エージェントを利用すればスムーズ
転職活動の初期段階からエージェントを活用することで、非公開のもの含む求人の提案、書類作成のアドバイス、面接対策などのサポートを受けられます。
効率的な転職活動を実現するためにも、プロの力を借りることをおすすめします。
SESからの転職タイミングや、いつ何をすればよいかについて、より詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
SESからの転職の成功例
最後にSESからの転職を成功させた方々の体験談を、その転職理由を含めて紹介します。
ケース1: 自社開発企業への転職を果たしたAさん
Aさんは、SESとして5年間勤務していましたが、プロジェクトごとに異なる環境で業務を行っていたため、特定の技術に特化したスキルを磨く機会が限られていると感じていました。
そこで、長期的に最新技術を学べる環境を求めて自社開発企業への転職を目指しました。
・転職理由
「これまで多くのプロジェクトに参加し、主に開発やテスト業務を担当してきました。
さまざまな技術に触れる機会があった一方で、プロジェクトが短期であるため、一つの技術を深く追求することが難しい、と感じる場面もありました。
そんな中、クラウドのような最新技術を扱うプロジェクトに参加できたことで、自分が本格的に取り組みたいことが見えた気がしました。
そこで、自社で長期的にシステムを育てていく環境へ移り、クラウドサービスの開発に継続的に取り組んでいきたいと考えるようになりました。
将来的には、設計や要件定義のフェーズまで担当することで、クラウドのシステム開発により深く関わっていきたいと思います。」
転職活動では、これまでのプロジェクトでの成果を数値化し、職務経歴書に記載することで採用担当者に具体的な実績をアピールしました。
その結果、希望していた自社開発企業から内定を獲得し、現在は、クラウドサービスの開発に携わりながら、新たな技術の習得にも励んでいます。
ケース2: 別のSES企業へ転職したBさん
BさんはSESとして3年間、主にインフラ設計や運用業務を担当していました。
しかし、現在のSES企業ではアサインされる案件の幅が狭く、スキルの成長が停滞していると感じるようになりました。
そこで、SESで培ったインフラ設計や運用経験を強みに、別のSES企業へ転職しました。
・転職理由:
「SESとして3年間、主にインフラ設計や運用業務を担当していました。
その中で、より幅広い案件を担当できるようなSES企業へ転職することで、さらに成長していきたいという気持ちが強くなりました。
そのためには、しっかりキャリアパスを提示している企業を探すことが重要と思い、貴社にたどりつきました。
より幅広く、高度な技術に触れられる環境で、これまでの経験を活かしながら新しいことにも挑戦していきたいと思います。
この先、設計から運用まで一貫して関われるような案件に携わりながら、技術面、精神面で成長し、将来はリーダーとして活躍できるよう努めていきたいと思います。」
転職活動では、具体的なスキルと経験を職務経歴書に記載し、「どのように即戦力として貢献できるか」を面接で明確に伝えました。
その結果、新しいSES企業ではより規模の大きなプロジェクトを担当することになり、キャリアアップを実現しています。
ケース3: 異業種へ転職したCさん
CさんはSESとしてシステム開発に従事していましたが、IT技術を活かしながら、より人と関わる仕事がしたいと考えるようになりました。
特に、教育分野に興味があり、ITを活用して学習支援や研修システムの開発に関わることを希望するようになりました。
・転職理由
「これまでにSESでeラーニングシステムの開発に携わる経験がありました。
私が関わったのは、システム周りのことに限られていましたが、システム設計の裏には、人間に対してどう作用するかという思想がしっかり存在するということを伺うことができました。
私もそのような、より人間に近いところを意識したシステムの設計に携わってみたいという思いが強くなり、特に興味のある教育業界へ転職し、ITを活用した教材開発やシステム構築に携わっていく決意をいたしました。
現在は、IT技術の勉強の他に、教育関連のオンライン講座を受講することで、業界知識の補強にも取り組んでいます。
これからは、SES時代に培った技術力と問題解決力を活かし、ITと教育の融合にしっかり取り組んでいきたいと思います。」
現在は、ITスキルを活かした教材開発やシステム構築を担当しており、業界未経験ながらもこれまでのスキルを活用して活躍しています。
このように、異業種への転職では、その業界へなじむための努力をしっかり示すことが重要です。
まとめ SESの転職理由は様々だけど、適切な準備で問題は解決できる!
SESからの転職理由は「労働条件」「将来に対する不安」など多岐にわたります。
大切なのは、自分の現状と将来の目標をしっかり分析し、
「キャリアアップのため」「成長環境を求めて」
のように転職理由を前向きに整理することです。
転職活動は、計画的に進めることが重要ですが、転職理由をはっきりさせることはその第一歩目と言えます。
もし現職のSESに不満があるのなら、「転職は次のステップへの前向きなチャンス」と考え、ぜひ新しい一歩を踏み出してみてください!
転職を計画的に進めるなら、ぜひ転職エージェント「活学キャリア」をご活用ください。
優良求人の紹介のみならず、現状分析から内定先との条件交渉までトータルでのサポートを行っております。
ご興味のある方は、ぜひ無料カウンセリングからご相談ください。