SESエンジニアは未経験者には難しい?優良企業の見分け方や転職方法を紹介

未経験からIT業界に入るのに、SESエンジニアを視野に入れている方もいるのではないでしょうか?

しかし、インターネット上で調べてみると「SESはやばい」「SESはやめておけ」といったネガティブな意見が出てきます。

本記事では、SESがやばいといわれる理由や、未経験者がSESエンジニアとして働くメリット、デメリットについて解説します。

また、未経験者がSESの優良企業に就職する方法についても説明しているので、最後までご覧ください。

なお、未経験でエンジニア転職したいと考えている方は、ぜひ活学キャリア支援をご活用ください。

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面接対策や書類の添削などをしつつ、可能な限り希望に沿った求人をご紹介します。

目次

SESエンジニアとは?なるのはやめとけと言われる理由

SES(System Engineering Service)エンジニアとは、客先常駐型エンジニアともいい、SES企業から客先に派遣されて働くエンジニアのことを指します

明確な定義はありませんが、慣習上は準委任契約に該当することが多いです。

報酬はSES企業に払われ、給料としてエンジニアに払われる性質上、仕事に対し報酬が割に合わないと感じることもしばしばです。

SESエンジニアは客先からよそ者扱いされることがある発注先の中抜きを受けやすいなどのデメリットがあり、やめとけといわれることも少なくありません。

以下の記事では、実際の体験談を交えながらSESの働き方のリアルをご紹介しています。

更に詳しく知りたい方はぜひお読みください。

そう言われるとSES企業=ブラック企業というイメージが湧いてしまうかもしれません。

しかし、SESエンジニアだからこそIT業界未経験者に向いているとも言えます。その理由は次項で説明します。

SESはIT未経験者にこそおすすめ

SESエンジニアに関する情報にはデメリットも見られますが、SES企業への転職は、IT未経験者におすすめです。

SES企業の案件は、単純作業を基本とする比較的簡単なものも多く、勉強さえすれば未経験者にもこなせるものも少なくありません。

IT業界の求人の多くは、知識や経験のある人材を求めていますが、SES企業の求人は未経験者にも門戸が開かれています。

経済産業省の試算によると、IT人材は2030年に最大で79万人不足するといわれており、今後もIT関連の求人は増え、待遇も良くなることが予想されます

IT関連の仕事は専門性が高く、高度な技術も必要なので、未経験者にはなかなか難しいものです。

SES企業の案件は種類もさまざまなので、初心者のうちに幅広い経験を積めるでしょう。

参照:経済産業省「IT人材需給に関する調査

未経験者がSESとして働くメリット

未経験者がSESとして働くメリットを、具体的に4つみていきましょう。

未経験でも採用されやすい

SES企業であれば、IT未経験者でも採用されやすい傾向にあります

案件の中には、下請け案件や単純作業など、知識の浅いエンジニアでもこなせる仕事もあるため、未経験者でのスキルアップに最適といえます

SESエンジニアより、社内SEやプログラマーの方が待遇がいい傾向にありますが、未経験者がいきなり条件のいい仕事に就ける可能性は低いのが現状です。

そのため、未経験者は採用されやすいSES企業からIT業界に入り、キャリアアップをするのがいいでしょう。

エンジニアとしての実績やキャリアを積める

SESエンジニアになれば、エンジニアとしての現場経験が積める点が大きなメリットといえます。

IT業界は、知識やスキルといった実力が評価される社会であると同時に、実績が評価される社会でもあります

ITの知識は独学でも習得できますが、実績を積むためには、現場で仕事をするのが一般的です。

即戦力として活躍できる実力と、他者に示せる具体的な実績があれば、希望の職に就きやすくなります。

IT未経験者こそ、門戸が広く開かれているSESから業界に入り、実績を作ることをおすすめします。

さまざまな言語やシステムの案件を経験できる

SES企業は案件を渡り歩く性質上、幅広い言語やシステムの経験が積めます

案件ごとに利用する言語も変わるため、SESエンジニアになれば、数十種類の言語を経験できる可能性があります

使っている言語は企業ごとに違いがあるため、一つの企業に居続けると、せいぜい2~3種類程度の言語しか経験できないでしょう

また、企業によって利用しているシステムも違うので、SESは案件が変わるたびに違うシステムを経験できるチャンスがあります

SESとして幅広い案件を経験し、その間に自分の得意な分野を見つけるのがおすすめです。

突発的な残業があまりない

SESエンジニアは、成果物ではなく労働力を提供するので、契約時に取り決めた労働時間を超える予定外の残業はほぼありません

SESエンジニアに、納期までに成果物を納品する義務はなく、納期や仕様が変わっても大きく影響を受けずに済む傾向にあります。

また、SESエンジニアへの指揮命令権は、常駐先ではなくSES企業がもっています。

SES企業に命令されない限りは、いくら常駐先が残業を命令しても、エンジニアが聞く義務はありません

そもそも、SESエンジニアに残業をさせると、常駐先企業はプラスで報酬を払う必要があるので、残業をさせること自体に消極的です

このような要因から、SESエンジニアの残業は少ない傾向にあります

未経験者がSESとして働くデメリット

SES企業で働くデメリットは、主に4つあります。

それぞれの詳細を見ていきましょう。

企業によっては給料が安い傾向がある

転職先によっては、SESエンジニアの給料が安い場合があります

SES企業は、下請け案件を受注することも少なくありません。

もしSES企業が最下層の案件を受注した場合、利益がほとんど残らない場合もあります。

また、案件がなければエンジニアを労働基準法26条による休業扱いにし、合法的に給料を40%カットするSES企業もあります。

スキルを身に着けてより専門的なエンジニアにならなければ、低い報酬に甘んじることにもなりかねません。

活学キャリア支援では、未経験から報酬の高いエンジニアを目指せるサポートをしています

SESになりたくても報酬が不安な方は、一度無料カウンセリングにお申し込みください。

参考:日本労働組合総連合会

頻繁に職場環境が変わることがある

一つの案件につき常駐先が違う場合があるので、その都度職場環境が変わることがあります

その場合は、都度新しい環境に慣れる必要があるので、大変さを感じる場合があるかもしれません。

ときには、希望にそぐわない常駐先に派遣されることもあるでしょう。

同じ企業を担当し続けることもありますが、SESは案件が終了したら、常駐先が変わる可能性がある点も、デメリットの1つです。

希望する案件を担当できるとは限らない

SES企業で取り扱う案件は多数あり、必ずしも希望する案件のみを担当できるとは限りません

とくに、スキルの足りない未経験者が選べる案件は限られています。

ときには、コールセンターやケータイショップの販売員など、エンジニアとは関係ない仕事をする場合もあります

希望する案件を担当できないことから、エンジニアとして成長を感じられない場合があるかもしれません。

エンジニア関連のスキルが身につかないこともある

SESの案件や業務によっては、エンジニア関連のスキルを身に着けられないこともあります

企業によっては、エンジニアと関係のない仕事をしたり、十分な教育システムが整っていなかったりすることも少なくありません。

極端な例では、未経験のエンジニアに対して一切研修を行わずに、常駐先に送り出すSES企業もあります。

未経験者であるうちは単純作業を通じ、少しずつスキルアップしていくことをおすすめします。

しかし、入る企業によっては、単純作業しか経験できないこともあるので注意しましょう。

SESの優良企業の特徴

SESの優良企業には以下の5つのような特徴があります。

  • 社内教育制度が充実している
  • 自社開発などSES以外の事業も行っている
  • 一次~二次受けの仕事を受注している
  • 幅広い年代が働いている
  • 明確な評価基準がある

勤務するSES企業によっては、スキルを身につけられずに消耗するだけになる可能性があるので、参考にしてください。

社内教育制度が充実している

SESの優良企業は、社内における教育・研修制度が充実している傾向にあります

社内教育制度が充実していると、エンジニアとして成長できる可能性が高まり、得られる経験も大きいはずです。

しかし先述した通り、企業によっては、スキル不足のままいきなり現場に送り出すという例もあり、スキルアップが難しい場合もあるでしょう。

福岡県にある「メタグロース株式会社」というSES企業では、IT未経験のSES向けに、比較的難易度の低いHTMLやCSSからはじめて、最終的に環境構築の知識まで習得させるカリキュラムに取り組んでいます。

これにより、エンジニアはスキルを身に着けキャリアアップが望める上、クライアントには質のいい仕事を提供できるようになります。

積極的な教育制度のあるSES企業は、優良企業である可能性が高いといえるでしょう。

参照:メタグロース株式会社

自社開発などSES以外の事業も行っている

SES以外の事業を手掛けている企業は、優良企業である可能性が高いといえます。

自社開発などの独自の事業を行っている企業で働く方が、仕事の選択肢が広がり、一人ひとりの希望に合わせた働き方も実現しやすいです。

SES企業に限らず、利益を出せていない企業はブラック企業である場合が多くあります。

下請けの最下層に位置する関係上、SESの利益率が低くなりがちです。

利益率の高い自社開発などの事業を行っていれば、優良企業である傾向にあります

また、SES以外の事業を行っていれば、その分エンジニアの選択肢も増え、社内でのキャリアアップもできるようになります。

一次~二次受けの仕事を受注している

元請けや二次受けなどの上流の仕事を請け負っていることも、優良なSES企業の特徴です。

一次~二次受けの仕事を中心に受注している企業においては、仕事の自由度が高く、待遇もよい傾向にあります。

しかし、四次、五次と下がるにつれてSES企業の利益確保が難しくなります。

また、IT業界は多重請負構造になっているため、下流に行くほど単価が良くない可能性も高いです。

SES企業の求人を探す際は、上流の案件を請け負っている企業を探しましょう。

幅広い年代が働いている

優良なSES企業では、若い人だけでなく40代以降のエンジニアも働いています

優良企業であれば定着率も高いので、社員の年齢も幅広くなる傾向にあります。

作業員としてのエンジニアが足りていない可能性もあるので、そのエンジニアにスキルが有るかどうかも重要です

また、長い間働いていても、エンジニアにスキルが身につかないので、ズルズルと残り続けている人が多い可能性もあります。

会社は社員で作られるものなので、働いている人をみれば、どんな会社かがわかります。

明確な評価基準がある

優良SES企業には、明確な評価基準があります

評価基準や人材育成制度などが充実していると、社員のモチベーション向上に繋がり、その結果、会社の成長にもつながるでしょう。

あいまいな評価では、エンジニアのモチベーションや定着率も下がってしまい、仕事の質の低下にも繋がります。

しかし、SESは客先常駐が基本なので、エンジニアの評価は簡単ではありません。

だからこそ、明確な評価基準があるSES企業は、エンジニアをよく見ている優良企業だといえます

SES企業の面接の際は、昇給やボーナスの基準定期的な面談・フィードバックの機会はあるかを確認しましょう。

未経験者でもSESの優良企業に転職する方法

未経験者が優良なSES企業に転職するための具体的な方法は、以下の4つです。

  • エンジニアとして高いスキルを身につける
  • SES企業のリサーチには力を入れる
  • 退職者や在職者の評判をチェックする
  • 企業で働いている現社員から直接話を聞く

エンジニアに必要な高いスキルを身につける

自分自身がスキルの高い人材になれば、SESの優良企業に入社できる可能性が高まります

優良企業には、多くの人材が集まりますが、その中で選ばれるのはスキルの高い人材です。

最低限のスキルさえあればSESエンジニアになれる可能性はありますが、必ずしも優良企業に入れるとは限りません。

SESの優良企業に入るなら、自分自身がスキルの高い人材になることを目指してはいかがでしょうか。

活学キャリア支援では、スキルの高い人材になるために、学習方法のアドバイスも行っています。

また、転職希望者のスキルをもとに、厳選したSESの優良企業を紹介しているので、企業選びも安心してください。

IT転職をお考えの方はもちろん、ITスキルに不安な方にこそ、活学キャリア支援の無料カウンセリングにご応募ください。

SES企業のリサーチには力を入れる

就職したいSES企業のリサーチはしっかりと行い、優良企業に該当するかを見極めましょう。

リサーチが不十分だと、ブラックなSES企業と分からずに入社してしまう危険性があるので、事前に調べておくと安心です。

リサーチの方法は、ネットの情報を探すのもおすすめですが、実際に働いている人に会ったり、職場を見学し雰囲気を見たりするのも有効です

また、転職エージェントを使っている場合は、担当に相談すれば雰囲気を教えてくれる場合があります。

退職者や在職者の評判をチェックする

求職者向けの企業の口コミサイトで、退職者や在職者の評判をチェックするのも効果的です。

実際に働いたことのある人のリアルな口コミが確認できると、転職活動の際に参考になることも多いはずです。

「企業名+口コミ」で検索すれば、多くの求職者向けの企業口コミサイトがヒットします。

地方の企業でも、口コミが載っている場合も少なくありません。

しかし、口コミの中にはウソや誇張もあるので注意が必要です

ただの悪口のような意見や、抽象的な批判は参考程度にしておくといいでしょう。

企業で働いている現社員から直接話を聞く

今働いている社員の方から、直接話を聞くこともおすすめです

企業の現社員たちの意見は、企業の現状を表しているので、社風や現状がわかる場合が多いでしょう。

現社員から話を聞く方法は、企業訪問ができればその機会に働いている人から話を聞くことがおすすめです。

企業訪問に機会がなくとも、選考時の面接で、知りたいことを質問することが大切です

まとめ:SESはIT未経験者の入門として最適な職種

SESはIT未経験者でも採用されやすく、幅広い経験が積めるのが魅力です。

しかし下流工程を担当することが多いので給料が安くなりやすく、やばいと言われるSES企業もあるのも事実です。

優良なSES企業に出会うためには、企業をしっかりリサーチし、自分からスキルアップする積極的な姿勢は欠かせません。

IT未経験者こそ優良なSES企業に入社し、エンジニアとしてのスキルアップに挑戦してみてはいかがでしょうか

活学キャリア支援では、ITスキルの学習や転職まで幅広くサポートしています。

未経験でもSESの優良企業に就職したいとお考えであれば、無料カウンセリングにお申し込みください。

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