システムエンジニアになる方法とは?必須スキルや資格も解説!

需要や将来性などの理由から人気の職業のひとつである、システムエンジニア。小学生による「なりたい職業ランキング」でも、常に上位です。

しかしシステムエンジニアの求人を見ると、「実務経験」を必須条件に定めている企業が9割を占めます。「経験がないけどシステムエンジニアになんてなれるのかな…。」と不安に思う方もいるでしょう。

今回の記事では、未経験・文系・スキルゼロでもシステムエンジニアになる方法や必須スキル、年収相場や将来性をご紹介します。

システムエンジニアを目指す方にとって重要な情報が3分で理解できますので、ぜひご一読ください。

この記事を読んでわかること
  • 未経験・文系・スキルゼロでもシステムエンジニアになることは可能。
  • システムエンジニアは専門スキルが身につき、独立や起業にも有利。
  • システムエンジニアは需要・将来性ともに明るい。
  • システムエンジニアの平均年収は、約442万円前後。
  • システムエンジニアに必須なのは、プログラミング・コミュニケーション・マネジメントスキル。
  • おすすめ資格は基本情報技術者試験とCCNA。
目次

未経験・文系・スキルゼロでもシステムエンジニアになれるのか?

未経験・文系・スキルゼロでもシステムエンジニアになることは可能です。

確かにシステムエンジニアは実務経験が求められます。実務を経験したことのある人のほうが当然、実力が伴っているためです。

とはいえ「まったく実務経験がない人はお門違い」かというと、そうでもありません。

近年は実務経験より、ポートフォリオのオリジナリティ、面接でのコミュニケーション能力、人柄などを採用基準とするIT企業が増えています。実際に完全未経験・文系・スキルゼロの状態から、システムエンジニアになった方も少なくありません

このようにチャンスは十分にあるものの、決して「簡単」とは言い難いのも事実です。まずはプログラミングを習得してIT企業に飛び込み、必要に応じて資格やスキルを身につけるなど、いくつかのステップを踏まなければなりません。

プログラミングは挫折率も高いので、「プログラミング習得からIT企業に飛び込むまでが正念場」となるでしょう。

そもそもシステムエンジニアとは?という方は先に以下の記事を読んでみてください。

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システムエンジニアになるための方法を解説!

この章ではシステムエンジニアになるための方法を、新卒、他業種、プログラマーの3つの立場ごとにご紹介します。

新卒でシステムエンジニアになるには

新卒からシステムエンジニアになる方法は、以下のとおりです。

  • インターンを経験する
  • CAB(適正評価テスト)を行う
  • 在学中にプログラミングを学ぶ
  • オリジナルのポートフォリオを作る
  • 面接対策を行う
  • 面接ではやる気とコミュニケーション能力をアピール

「実務経験者が求められるIT転職で新卒は受かるの?」と疑問をもつ方もいますが、受かる可能性が高いです。IT業界は若い人材を欲しがっているため、経験がなくても、やる気と若さでポテンシャル採用もあり得ます。

インターンやCAB対策を行って、面接での会話パターンを増やしておくのが効果的でしょう。

他の業種からシステムエンジニアになるには

他の業種からシステムエンジニアになるための方法は、以下のとおりです。

  • 在職中にプログラミングを習得する
  • オリジナルのポートフォリオを作る
  • 余裕があれば資格の取得も検討する
  • プログラミングの副業で小さく実績を作る
  • ポートフォリオと実績を武器に、積極的にIT企業へ応募

他の業種から心機一転、システムエンジニアに転向する方も少なくありません。

このケースで大切になるのは、面接に対する前準備です。プログラミング習得はもちろん、ポートフォリオや実績、あわよくば資格など、アピールできるものを増やすほど有利になることは間違いないでしょう。

年齢的に少しでも早く転職したい場合でも、ポートフォリオか実績のどちらかは必須です。もしくは、「ポートフォリオ制作や資格取得を支援してくれるプログラミングスクール」という選択肢もあります。

プログラマーからシステムエンジニアになるには

プログラマーからシステムエンジニアになる方法は、以下のとおりです。

  • 社内の先輩SEや上司と良好な関係を築く
  • 実際の現場を見て上流工程を学ぶ
  • プログラミング以外の知識とスキルを身につける
  • やる気と知識の担保として資格を取得する
  • システムエンジニアになりたい旨交渉する

プログラマーとシステムエンジニアの違いは以下のとおりです。

  • システムエンジニア→顧客との対話、要件定義、仕様書作成、プログラムのテスト、保守・運用などを行う。
  • プログラマー→仕様書をもとにプログラムコードを書く。

すでにプログラマーとして働いているのであれば、システムエンジニアへの転向は十分に現実的です。まずは日頃から社内の先輩SEや上司と良好な関係を作り、実際の現場の上流工程を学びましょう。

その中で、コミュニケーション・交渉力やマネジメント能力を身につけ、上司にシステムエンジニアになりたい旨の交渉を行うことです。

システムエンジニアを目指すメリット

この章では、システムエンジニアを目指すメリットをご紹介します。

専門スキルが身につき手に職をつけられる

専門スキルが身につき、手に職が得られることが、システムエンジニアのメリットとなります。

システムエンジニアは専門職なので、日々の業務を通じてスキルアップしている実感が得られることが魅力です。日々の業務経験によって、プロジェクトの進行やプログラミング、仕様書作成などのスピードや効率も向上します。

また業務で培ったスキルは紛れもなく「手に職」なので、そのスキルは会社を離れてもさまざまな場面で活かせる点もメリットでしょう。

独立や起業がしやすい

独立や起業がしやすくなることも、システムエンジニアを目指すメリットとして挙げられます。

システムエンジニアで身につけられるスキルは、会社や業種にかかわらず、さまざまな場面で活かせるためです。たとえばプログラミング言語「JavaScript」を習得していれば、独立した後もJavaScript関連のプログラミング案件に対応できます。

さらにシステムエンジニアのスキルがあれば、受託プログラマーを目指したり、自分でサービスを立ち上げるなど、個人事業主として起業することも可能です。

ゆくゆく自由な働き方につながる点も、システムエンジニアのメリットでしょう。

やりがいやものづくりの楽しさを感じられる

やりがいやものづくりの楽しさを感じられることも、システムエンジニアを目指すメリットとなります。

顧客の悩みや要望を細分化し、自らのアイデアでシステムを考え、それがシステムとして形になっていく楽しみはシステムエンジニアならではの魅力です。またそれを顧客が便利に使ってくれて、業務に欠かせないものと喜んでもらえれば、大きなやりがいとなるでしょう。

もともとものづくりが好きな人や、やりがい・達成感を味わいたい方には、システムエンジニアはおすすめです。

システムエンジニアはなぜきついと言われるのか?

世間一般的に、よく「システムエンジニアはきつい」と言われることがあります。その理由は大きく、以下の2点です。

  • スキルのアップデートが必要不可欠
  • タイトな納期でシステムを納品しなければならない

ITの技術は日々、目まぐるしい進化を遂げています。技術トレンドも次々と変わるため、「1年前に主流だった技術なのに、もうほとんど使われてない」というケースもあります。

新しい技術が出るたびにそれをインプットしていかなければ、時代に取り残されてしまいます。そのため現状維持を好む方にとっては、少し大変に感じるでしょう。

またシステムエンジニアは、タイトな納期にも対応する必要があります。

プロジェクトのはじめにスケジュールを組むものの、仕様変更やトラブルはつきものです。かといってあまりに納期に余裕をもたせるのも、相手がいる以上、好ましいことではありません。

そのため場合によっては夜中までの残業などを強いられることが、システムエンジニアが「きつい」と言われる原因でもあります。

きつさだけでなく、システムエンジニアの楽しさも知りたい方は以下の記事も併せてご覧ください。

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システムエンジニアの需要と将来性は?

システムエンジニアは需要・将来性ともに明るいといっていいでしょう。

以下は経済産業省が発表した、IT需要とIT人材の推移グラフです。

引用:https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/houkokusyo.pdf

こちらのグラフでは、「これからのIT需要の拡大に対して、IT人材の供給が追いつかなくなるかもしれない」ということを表しています。

エンジニアを目指す方はこれからも間違いなく増えていきますが、飽和する心配はないと考えて差し支えありません。グラフのとおり、IT需要が供給を上回る予想のほうが濃厚であるためです。

2030年には約45万〜79万人の人材不足が予想されています。その先もIT需要が高まることが見込まれるため、システムエンジニアは今後しばらく、仕事に困ることはないと予想できます。

システムエンジニアの年収は?他業種と比較

システムエンジニアの平均年収は、約442万円前後となっています。

以下は転職エージェント「Doda」が2022年12月に発表している、職種・職業分類別の平均年収ランキングです。

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業種分類平均年収
専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)585万円
企画/管理系527万円
技術系(IT/通信)442万円
技術系(電気/電子/機械)442万円
営業系439万円
金融系専門職434万円
技術系(建築/土木)422万円
技術系(建築/土木)386万円
技術系(メディカル/化学/食品)374万円
クリエイティブ系336万円
販売/サービス系325万円

引用:https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/

システムエンジニアは「技術系(IT/通信)」に該当しますが、他の業種と比較しても高い傾向であることがわかります。

こちらは近年のIT需要の拡大、およびIT人材の減少による影響もあるでしょう。

システムエンジニアの年収について詳しく知りたい方は以下の記事も併せてご覧ください。

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システムエンジニアになるための必須スキル

この章では、システムエンジニアになるために必須となるスキルを3つご紹介します。

プログラミングスキル

プログラミングスキルは、システムエンジニアには必須のスキルです。

システムエンジニアは仕様書を作成する必要があります。この仕様書は、プログラミングのスキルや経験がないと、書くのが難しいからです。

そのためシステムエンジニアは、プログラマーのような下流工程の理解も必要になります。

コミュニケーションスキル

システムエンジニアに必須のスキルに、コミュニケーションスキルもあります。

ヒアリングの際、顧客が求める要望を相違のないよう汲み取らなければならないためです。またシステムエンジニアが顧客に提案する際も、どのようなシステムで課題を解決するのか、理解できるよう説明しなければなりません。

ここで認識があいまいなままプロジェクトに着手すると、顧客が求めていないシステムが出来上がったり、大幅な出戻りが発生するリスクがあります。

システムエンジニアには聞く力と伝える力、その両方が必要です。

マネジメントスキル

マネジメントスキルも、システムエンジニアに必須のスキルとなります。

システムエンジニアは、顧客との窓口でありながら、プロジェクトの進行管理、メンバーへの指示出しも行うためです。

プロジェクトメンバーの状況も考えつつ、臨機応変に判断し、的確な指示を出すことがシステムエンジニアの仕事です。そのためプロジェクトの成否は、システムエンジニアのマネジメントで決まるといっても過言ではないでしょう。

システムエンジニアへ転職成功しやすい人の特徴

この章ではシステムエンジニアへの転職に成功しやすい人の特徴として、代表的な3つをご紹介します。

主体的にインプットができる

主体的にインプットができる人は、システムエンジニアへの転職に成功しやすいといえます。

わからないことに遭遇してもまずは自分で調べたり、どんなことも当事者意識で考えて行動できる人は、システムエンジニアに向いているでしょう。

誰かに言われないと動けなかったり、他力本願のスタンスでいる方は、システムエンジニアへの転職の可能性は下がります。

新しいトレンドや変化が好き

新しいトレンドや変化が好きな方も、システムエンジニア転職に成功しやすいでしょう。

ITの技術は日に日に目まぐるしく進化しています。そのためシステムエンジニアは、技術や知識のアップデートが欠かせないためです。

新しいトレンドや変化が好きな方なら自ら興味をもって学習できるため、システムエンジニアに向いているといえます。

デスクワークが苦にならない

デスクワークが苦にならない人も、システムエンジニア転職で成功しやすいでしょう。

ある程度システムエンジニアとしての才能があっても、デスクワークが合わずにやめてしまう方も少なくないためです。

システムエンジニアは他の業種と比較しても、座っている時間が長いです。移動が好きだったり積極的に身体を動かしたいタイプの方の場合、他の業種のほうが向いているかもしれません。

システムエンジニア転職にあると有利な資格

この章では、システムエンジニア転職において、あると有利な資格をご紹介します。

基本情報処理技術者試験

基本情報技術者試験は経済産業大臣が認定している国家資格です。

取得すればIT技術者としての適性やスキルを証明できるため、未経験からシステムエンジニアを目指す方の登竜門のような位置づけです。

範囲が広く難易度も高いですが、ITに携わる方なら、一度は挑戦して損はないでしょう。

CCNA

CCNAはネットワーク機器大手である「シスコシステムズ」が運営する資格です。

CCNAを取得することで、ネットワークに関する高度な知識を幅広く保持していることが証明できます。出題範囲はネットワーク知識の基礎からシスコ社のシステムの使い方まで、広く網羅されているのが特徴です。

CCNA資格の取得を目指すなら、「Last Data」の利用がおすすめです。「Last Data」ではCCNA資格が無料で取得できるうえ、合格率も92%と高い水準を誇ります。

システムエンジニア転職成功率アップの目的で、CCNAを取得したい方はぜひ、Last Dataをご検討ください。

CCNAについて詳しくは以下の記事で解説しているので参考にしてください。

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まとめ:システムエンジニアになるには、幅広い知識が必要!

未経験・文系・スキルゼロでもシステムエンジニアを目指すことは十分に可能で、実際に転職した方も少なくありません。

しかし一般的なシステムエンジニアの求人では、実務経験が求められることがほとんどで、なおかつ幅広い知識も必要です。

本記事で紹介したシステムエンジニアに必要な知識をしっかり身につけ、転職を成功させてほしいと思います。

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