「システムエンジニアはやめとけ」は本当?後悔する人の特徴とリアルな体験談

近年のデジタル技術やAIの発展に伴い、日に日に人気と知名度を上げているシステムエンジニア。

ですがその一方で、

検索候補に「システムエンジニア やめとけ」って出てくるけど、本当なの?

「やめとけ」って言われるのにはどんな理由があるのかな?

のように、「やめとけ」というフレーズに引っかかりを感じてしまう方も多いです。

本記事では、システムエンジニアが敬遠される原因や、実際の仕事内容・年収、やりがいなどを紹介していきます。

そもそも「システムエンジニアってなに?」という方はこちら

目次

「システムエンジニアはやめとけ」というのは本当?

「システムエンジニアはやめとけ」という意見について結論から言うと、その人の価値観によるというのが正直なところです。

たしかに特有の大変さや厳しさ、そして人によって合う・合わないがあることは事実です。

ですがシステムエンジニアはこの時代において高い需要のある仕事であり、やりがいや成長を実感する機会も豊富です。

また個人の適性や目標次第では、十分にキャリアアップも可能です。

自分のキャリアを考えていく中で、特に将来性を重視している方にとっては、一概に「やめとけ」とは言い切れない職種と言えるでしょう。

システムエンジニアが「やめとけ」と言われる原因

システムエンジニアは大変さや厳しさ、相性の良し悪しがある、と前述しました。

ここでは、システムエンジニアが「やめとけ」と言われる原因について解説していきます。

下請けだと給料が上がりにくくなるから

システムエンジニアの世界は、一般的に「多重下請け構造」となっています。

多重下請け構造とは?

大手企業が案件を発注し、複数の下請け会社を介して最終的に作業を行うエンジニアに仕事が落ちてくる、という構造を指します。

このように、元請けの企業(今回の例だと大手企業B)は、大手企業Aから受け取った報酬を一部中抜きし、本来の報酬を削った状態で下請け企業(今回の例だと中小企業C)へ発注します。

その結果、実際に開発を担う下請け企業のエンジニアに十分な報酬が行き渡らず、「下請けは給料が上がりにくい」という事態を招いています。

多重下請けで給料が上がらない仕組みについては、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

下請けだと裁量権が少なくやりがいを感じなくなるから

下請けだと裁量権が少なく、やりがいを感じなくなる点も、「やめとけ」と言われる理由となっています。

なぜなら、最終的にプロジェクトをリードするのは元請け企業や上流のSIerであり、下請け企業やエンジニアはあくまでも指示された内容を実装する立場にとどまることが多いためです。

そもそもシステムエンジニアの仕事の醍醐味として挙げられるのは、クライアントの要望を形にするプロセスに深く関わり、システムの全体像をデザインしていくことにあります。

しかし下請けの立場だと、こうした「上流」で行われる工程には一切触れることができず、具体的な仕様書をもとにプログラミングやテストといった下流作業だけに従事することになる場合が多いのです。

残業時間が長い傾向にあるから

こちらも「やめとけ」と言われる原因の代表格です。

大規模案件や厳しい納期が設定されたプロジェクトにアサインされると、エンジニアは実質的に「深夜や休日まで作業を続けなければ間に合わない状況」に追い込まれることも少なくありません。

システム開発は、要件定義、設計、実装、テストなどを経てリリースに至りますが、各工程で予期せぬ遅れが生じたり、不具合や仕様変更が発生したりすると、スケジュール全体が圧迫されます。

なかなかスケジュールどおりに進まないことも多いため、残業時間が長引く傾向にあります。

下流工程だとキャリアアップがしにくくなるから

下流工程の業務内容は、主に用意された仕様書や設計書をもとにプログラムを書き、テストを行うことです。

もちろんプログラミングのスキルを磨く上では重要なプロセスですが、専門的なスキルが身につくという観点でいうと、上流工程には劣ります。

上流工程で必要とされるのは顧客折衝や要件定義、システム全体のアーキテクチャ設計など、より抽象度の高いスキルやマネジメント能力です。

こういった経験はキャリアアップで大いに役立ちますが、下流工程ではこれらの上流で必要なスキルを身につける機会が限られているのが現状です。

継続的な学習が大変だから

IT業界は技術革新が非常に早いことで知られています。

たとえばAI、セキュリティなど、身につけるべき知識は年々増加し、数年で陳腐化してしまう技術も少なくありません。

技術動向に追いついていくためには、エンジニア自身が継続的な学習を絶えず続けなければならず、それをに苦痛を感じる人が多いのも事実です。

ただ一方で「常に新しいことをしていたい」「同じことをずっと繰り返しているのが嫌」という好奇心旺盛な方には、向いている職業といえます。

納期や折衝によるストレスがあるから

顧客との交渉が大きなストレスとなることも「やめとけ」と言われる理由です。

システムエンジニアは開発に専念するだけでなく、開発中にクライアントから不合理な予算や非現実的な納期を提示されることも少なくありません。

こうした要求に対して、クライアントの要望を可能な限り応えるのはもちろん、現場にもなるべく負担をかけないよう適切な対策を見出す必要があります。

その過程で予想以上のストレスがかかってしまう、というわけです。

年齢を重ねると大変になる仕事だから

年齢を重ねると、どんどん大変になる仕事であることも、原因のひとつです。

なぜならIT業界は、新しい技術に対して柔軟に学習できる若手を求める風潮があるほか、長時間労働や急な仕様変更への対応など、体力的にもメンタル的にもハードな側面があるからです。

また前述している「残業時間」の問題もあり、若手の頃はある程度無理ができても、体力の衰えや家族の事情で、その働き方が続けられなくなってくるものです。

AIに代替されると言われているから

近年、AI(人工知能)技術の進化は目覚ましく、自然言語処理や機械学習を駆使したシステムが多くの領域で実用化されています。

なので「将来的にプログラミングやシステム開発の多くはAIに取って代わられるのではないか?」という懸念が生まれているのも、やめとけと言われる理由のひとつです。

実際、すでにプログラムコードの補完や自動生成をサポートする開発ツールは多く登場しており、エンジニアの生産性を飛躍的に向上させています。

筆者個人的には、システムエンジニアが完全に不要になる未来はしばらく先ではあると思いますが、その技術の進化の速度から、未来を不安視する方は少なくありません。

【職種別】システムエンジニアがやめとけと言われる原因

ここからは、システムエンジニアがやめとけと言われる原因を、「職種別」に見ていこうと思います。

職種ごとにさまざまなリスクやデメリットがあるので、目指している職種がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

保守・運用・インフラ系エンジニアの場合

保守・運用・インフラ系エンジニアは、夜間や休日の障害対応など不規則な稼働が多く、常に緊急対応のプレッシャーにさらされる点が難点です。

また既存システムの安定稼働が最優先されるため新しい技術を導入しづらく、業務がルーチン化しがちでスキルアップの機会が限られることも原因といえます。

インフラ系エンジニアがやめとけと言われる理由についてくわしく知りたい方は、以下の記事が参考になります。

SESの場合

SESは客先との関係性次第では希望しない作業を強いられる点が、「やめとけ」と言われるもっとも大きな原因でしょう。

自社所属でありながら客先に常駐するだけでなく、プロジェクトや職場環境によっては一人でアサインすることもあるので、少なからず孤独感があるのもデメリットです。

なお、「SESはやめとけ」と言われる原因については、以下の記事でも詳しく解説しています。

実際の体験談を読みたい方は、こちらもどうぞ。

社内SEの場合

社内SEの業務内容は、特定の業務システムの保守・運用や社内ユーザーへのサポートが中心となります。

企業によりますが社内SEは一人で担当することもあり、チーム開発などに携わることは少ないのが現状です。

またサポートというのは主に、PCやプリンターなどのIT機器の不具合対応、パスワードを忘れた方への対応など、ヘルプデスクのような業務がメインになります。

なので新技術の導入や大規模案件に携わる機会が限られがちなのが、「やめとけ」と言われる原因となります。

以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

SIerの場合

SIerは大規模プロジェクトでの厳しい納期やコスト管理が常態化しているのが現状のため、上流からの要件変更や多重下請け構造による作業負荷の増大が生じやすいことから「やめとけ」と言われやすいです。

さらに顧客折衝や管理業務にも時間を取られがちで、直接コーディングや技術検証に携わる機会が少なくなることもあります。

フリーランスエンジニアの場合

フリーランスエンジニアが「やめとけ」と言われる原因は、収入や仕事の継続性が不安定になりがちだからです。

なぜならフリーランスエンジニアは会社員のような「雇用契約」ではなく、プロジェクト単位での「業務委託契約」が基本となるため、継続的な受注を獲得できない限り案件が途切れるからです。

また健康保険や年金といった福利厚生も自己負担となり、確定申告や税務管理などの経理作業もすべて自己責任で行わなければならないのも、「やめとけ」と言われる理由です。

その他、フリーランスエンジニアが「やめとけ」と言われる原因については、以下の記事も併せて参考にしてください。

システムエンジニアに向いている人とそうでない人

ここまでシステムエンジニアが「やめとけ」と言われる理由、またデメリットなどを解説してきました。

しかしながら、「やめとけ」と発信しているのは

  • 実際にシステムエンジニアを経験し「合わない」と感じた(感じている)人
  • やる前からやらない理由を探している人

のどちらかです。

システムエンジニアは努力次第でどのような方でもなれますが、一定の「合う」「合わない」といった相性は少なからずあります。

以下の記事では、システムエンジニアに向いている人とそうでない人について紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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辞めた人のリアルな声【後悔・成功談】

「システムエンジニアはやめとけ」と言われるのを聞くと、本当に自分が目指していいのか不安になりますよね。

実際に働いた人のリアルな声を知ることで、“何が大変だったのか”“どんな働き方が向いているのか”が見えてきます。

ここでは、システムエンジニアを経験した人が語る「辞めた理由」と「振り返ってどう感じているか」を紹介します。
これから目指す人が、自分に向いているかどうかを考えるヒントになるはずです。

■こういう点がつらかった(辞めた理由)

「新卒でSESに配属されて、常駐先で放置されていた。何を聞けばいいかもわからず、ずっと一人ぼっちの気分だった」
(20代男性・未経験からSE)

「覚えることが多すぎて、常に“追われている”感じだった。誰にも聞けずに、自信が持てなかった」
(30代女性・文系出身・開発未経験)

「プログラミングに憧れていたけど、実際はドキュメント修正ばかり。『こんな仕事だと思わなかった』と感じてしまった」
(20代男性・SIer勤務)

■でも、こんな声もあります(振り返っての気づき)

「最初の職場は正直ハズレだったけど、転職してから“技術が好き”って再認識した。環境がすべてだと思う」
(30代男性・元SES→社内SE)

「大変だったけど、周りから“SEやってたんだ、すごいね”って言われるようになった。経験が強みになっている実感はある」
(30代女性・現在は別業界)


このような「失敗の回避ポイント」を押さえていれば、やりがいを感じられるSEキャリアを歩んでいる人もたくさんいます。

まずは、現場のリアルな声を知った上で、“自分に合う働き方”を考えることが大切です。
「やめとけ」という言葉だけで判断せず、自分がどんな働き方をしたいのかに目を向けてみてください。

システムエンジニア「やめとけ」に関連するよくある質問

ここからは、システムエンジニア「やめとけ」に関連するよくある質問を紹介していきます。

システムエンジニアは初心者にとってどんなところが大変?

未経験からシステムエンジニアを目指すとき、誰もが感じるのが「仕事についていけるか不安」という点ではないでしょうか。実際、初心者にとって大変だと感じやすいポイントはいくつかあります。

専門用語や技術の習得に時間がかかる
IT業界は専門用語が多く、最初は聞き慣れない言葉ばかりで戸惑うことが多いです。わからない単語を都度調べながら少しずつ慣れていく必要があります。

周囲に質問しづらい環境もある
現場によっては「自分からどんどん質問しないと教えてもらえない」空気もあるため、受け身の姿勢だと孤立してしまうケースもあります。

成果が目に見えづらく、やりがいを感じにくいことも
特に下流工程(テスト・運用など)からスタートした場合、「何のための作業か分からない」と感じてしまうこともあります。

とはいえ、こうした壁は「誰でも最初にぶつかるもの」。最初から完璧を目指さず、一歩ずつステップアップする姿勢が大切です。

未経験からシステムエンジニアは「やめとけ」って本当?

ネットやSNSでは「未経験からSEはやめとけ」といった声を見かけることもありますが、これはすべての人に当てはまるわけではありません。

「やめとけ」と言われる主な理由は以下のようなものです。

●下流工程からのスタートだと単調な作業が多く、成長実感が得にくい
●OJTが機能しておらず、未経験者にとっては厳しい現場もある
●SESやSIerなどの環境によっては労働環境が良くないケースもある

確かに、就職する企業や配属先によって「つらい思いをした」という人がいるのも事実です。
ただ、逆に成長できる環境に出会えた人はやりがいを感じているのも事実。

大切なのは「自分に合った会社・環境を選ぶこと」です。
特に未経験者の場合、教育体制が整っている企業を選ぶことが成功への第一歩となります。

やっぱり文系だと無理?

結論から言うと、文系出身でもまったく問題ありません。
実際にIT業界では、文系出身のエンジニアがたくさん活躍しています。

プログラミングやインフラなどの技術は、学校で学んだ知識よりも、現場で学ぶ姿勢や継続力のほうが重要とされます。
特に以下のようなスキルは、文系出身者でも十分に発揮できます。

●論理的に物事を整理する力
●コミュニケーション力(仕様確認・報告・相談など)
●ドキュメント作成力(議事録、仕様書など)

最初はつまずくかもしれませんが、技術は学べば誰でも伸ばせるものです。
「文系だから無理」と決めつけず、「まずはやってみる」という姿勢が、結果的に道をひらく第一歩になります。

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まとめ:システムエンジニアはおすすめの職種!

システムエンジニアは現代の社会を支える重要な役割を担う、やりがいと将来性に溢れた職種です。

エンジニアになる理由や将来的な目的を明確にして、正しい学習手順や方法を実施することで、未経験でも目指すことは十分に可能です。

「やめとけ」というのは合わないと感じた方による誇張した情報に過ぎないので、奥せずシステムエンジニアを目指してほしいと思います。

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この記事の監修者

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エンジニア・講師

山本 忠輝

東京大学大学院において宇宙関係の研究に従事。その後はIT開発の現場に身を置き、エンジニアとしての実務経験を積みながら、人事としての採用・育成にも携わる。現在は活学ITスクールの講師としても活動中。業界歴は14年におよび、現場と人事の両視点から未経験から活躍できるエンジニアを多数輩出。

この記事の監修者

s

谷川 昭雄

株式会社ラストデータ 代表取締役/元Earth Technology創業者

IT未経験者向け転職支援・エンジニア育成のプロ。
2013年に「英語×IT人材」に特化したEarth Technologyを創業し、年商18億円企業へと成長。2021年には株式会社ラストデータを設立。未経験から活躍できるエンジニアを多数輩出。累計5,000名以上のキャリア支援を行う。

IT業界歴は17年以上におよび、未経験者向け転職支援・エンジニア育成のプロ。

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