ネットワークエンジニアへの転職を考える人の中には「まったくの未経験でも採用してもらえるのか」と不安な人も多いのではないでしょうか。
結論、ネットワークエンジニアは未経験からでも十分に活躍できます。
本記事では、未経験からネットワークエンジニアになるために求められるスキルや、就職・転職するための求人情報の探し方を解説します。
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未経験でもネットワークエンジニアになれる理由
ネットワークエンジニアは「学歴・年齢・職歴不問」で求人が出されるケースも多く、まったくの未経験であっても十分に目指せる職種です。
とはいえ、「ネット環境やシステムの専門知識がないと難しそう」「エンジニアとしてのキャリアがないと転職活動に不利なのかな」というイメージを抱く方も多いかもしれません。
未経験からでもネットワークエンジニアを目指せる理由を3つ解説します。
人手不足のIT業界
1つ目の理由は、IT業界が人手不足の状態であることです。
経済産業省が発表した「IT人材需給に関する調査」によると、国内におけるIT人材は減少傾向にあり、2030年には最大で79万人不足するといわれています。
コロナ禍の影響もありオンラインサービスが急速に拡大したのは記憶に新しいところでしょう。
今後ますます、IT業界の市場が拡大すると予想されています。
とくに、IT関連の職種の中でもネットワークエンジニアはIT基盤を支える位置となるため、人材確保は急務なのです。
こうした理由からネットワークエンジニアの採用は売り手市場となり、転職のハードルが下がっています。
未経験であっても狙いやすい職種といえます。
IT業界の中でも初期のハードルが低い
ネットワークエンジニアは、他のエンジニア職と比べて初期に習得する知識や技術が少なく、ハードルが低いことが特徴です。
ネットワークエンジニアの仕事内容は、高度な技術が必要な「上流工程」と、管理業務が中心となる「下流工程」の2つに分類されます。
入社後は経験が浅くても携われる下流工程からスタートすることがほとんどです。
また先述の通り、IT業界の人手不足によって入社後に育成しようという企業が増えています。
こうしたサポート体制により、ネットワークエンジニアは未経験でも転職しやすいといえます。
ネットワークエンジニアの具体的な仕事内容についてはこちらの記事もご覧ください。
文系、理系を問わず目指せる
文系、理系など、出身学部を問われないことも未経験からネットワークエンジニアになれる理由です。
ネットワークエンジニアの仕事はゼロから人材育成を行うことが多く、文系、理系どちらの出身であっても同じスタートラインに立てます。
しっかりと基礎知識を学び、資格取得を重ねることでキャリアを形成していけます。
ネットワークエンジニアはやめとけと言われる理由は?
需要が高く将来性もあるネットワークエンジニアですが、激務のイメージから「やめとけ」と言われることも少なくありません。
ここではネットワークエンジニアがやめとけと言われる理由を紹介します。
- 急なトラブルが多いから
- スキルが身につかない業務もあるから
- 最初は年収が低く将来に不安を感じるから
急なトラブルが多いから
ネットワークエンジニアはやめとけと言われる理由の一つとして、急なトラブルが多いことが挙げられます。
トラブルは顧客の業務に直接影響し早期解決が必要になるため、通常の勤務時間外に出勤することは少なくありません。
ネットワークシステムは24時間・365日体制で稼働させる必要があります。
そのため勤務時間が曜日ごとに違ったり、休日出勤や夜勤もあったりと柔軟な対応が求められるのです。
スキルが身につかない業務もあるから
ネットワークエンジニアは、ポジションによってはスキルが身につかない業務もあるため、つらいと感じるかもしれません。
とくにネットワーク運用監視は会社専用のツールを使って対応するため、応用が利くスキルを身につけるのが難しいです。
スキルアップできる環境ではない場合、資格取得や目標設定が必要になるでしょう。
最初は年収が低く将来に不安を感じるから
未経験からネットワークエンジニアになった場合、最初は年収が低く将来に不安を感じることもあるでしょう。
ネットワークエンジニアは高収入のイメージがあり、ギャップに驚くかもしれません。
しかし、1年目は月収20万円前後で年収は280〜350万円と、最初から収入が高いわけではありません。
未経験の場合は徐々に知識と経験を身につけ、年収アップを目指しましょう。
未経験から目指せるネットワークエンジニアの仕事内容は?
ネットワークエンジニアの仕事内容は、高度なスキルが必要なものから、未経験でも携わりやすい仕事などさまざまです。
ネットワークエンジニアの仕事内容を把握して、自分に合う仕事か判断しましょう。
設計・構築|深い専門知識や高いスキルがある人向き
設計・構築は深い専門知識や高いスキルがある人向きの仕事です。
設計では、顧客の求めるシステムをヒアリングし、どんなネットワークが最適かを検討して設計書を作ります。
製品知識やスキルを高いレベルで求められる仕事と言えるでしょう。
構築では、設計書に従いネットワーク機器の設定を行います。
コマンドの知識が必要になる仕事です。
運用・保守|未経験からネットワークエンジニアを目指す人向き
運用・保守は、未経験からネットワークエンジニアを目指す人向きの仕事です。
運用では、構築が完了したネットワーク機器の情報取得を行い正常性を確認します。
ネットワークのアラート監視やクライアント端末のアクセス許可など、あらかじめ手順化された業務を行うのがメインの仕事です。
保守では、ネットワークの障害が発生した際に、調査して原因を見つけ復旧作業を行います。
ネットワークエンジニアになったばかりの人は、運用・保守業務からスタートして、設計・構築業務にチャレンジするのが一般的です。
未経験でネットワークエンジニアを目指す上で最適な年齢は?
未経験からネットワークエンジニアを目指す場合、基本的に年齢制限はありませんが、20代、30代前半と若い年代ほど積極採用する企業が多くなります。
できるだけ早いうちに人材育成をし、長期の戦力として活躍してもらいたいためです。
年代別に見ていきましょう。
20代未経験でネットワークエンジニアを目指す場合
20代であれば、完全未経験であっても比較的容易にネットワークエンジニアを目指せます。
採用側にとっても、できるだけ若い人材に長く活躍してほしいという意向があります。
そのため、特に資格や条件はなく、熱意さえあれば転職が可能です。
30代未経験でネットワークエンジニアを目指す場合
30代の場合、完全未経験からネットワークエンジニアを目指すとなると、ある程度のIT関連知識やパソコンスキルが求められます。
さらに、ネットワークエンジニアで必要となる資格を取得しておくと転職活動に有利です。
40代未経験でネットワークエンジニアを目指す場合
40代になると、未経験でネットワークエンジニアを目指すハードルは高くなります。
ただし、SEやプログラマーなど、IT業界の職務経験があれば可能性はあるでしょう。
また、ネットワークエンジニアに必要とされる資格や知識、スキルを証明することで、内定率も上がります。
ネットワークエンジニアは未経験でも稼げる?
未経験からネットワークエンジニアとして働く場合、気になるのは年収です。
未経験からネットワークエンジニアになった場合の年収は、大体300万円前後からのスタートが一般的です。
決して高くはない金額ですが、年収の上限が決まっていないため、完全未経験であっても早い段階で年収500万以上を狙えます。
短期間で年収アップを目指すには、同じような案件や業務内容をくり返すだけでなく、新しい専門知識の吸収や資格取得など、チャレンジする姿勢が必要となります。
実績を積むことで、年収1,000万円以上も夢ではありません。
ネットワークエンジニアの年収について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
ネットワークエンジニア未経験者が取っておくと有利!代表的な資格
ネットワークエンジニアを目指す段階で資格取得は必須条件ではありませんが、未経験であっても資格を保持していることは、転職活動のアピール材料になります。
また、入社後に携われる業務が多くなり、早いうちに年収アップを目指せるのも資格取得のメリットです。
それでは、未経験でも稼げるネットワークエンジニアになるために取っておくと有利な資格を紹介します。
CCNA
CCNAは、インフラ業界においてもっともシェア率が高いといわれるシスコシステムズ社が行う資格試験です。
CCNAの受験は年齢制限がなく、IT経験者から完全未経験者まで誰でも受けられます。
シスコ社が提供する資格は5段階あり、CCNAはエントリーの次に位置するアソシエイトと呼ばれるグレードです。
基礎的なネットワークの技能力を認定する試験であることから、ネットワークエンジニアとして必須で取りたい資格といわれています。
シスコ社の機器を導入している企業は多く、CCNAの取得は業務を行う上で有利な資格です。
活学ITスクールでは、CCNAの合格に導くカリキュラムを用意しています。
CCNAの取得を必須条件としている企業も多いので、未経験からネットワークエンジニアを目指す人は、ぜひ受講をご検討ください。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、IT業界に携わるエンジニアが共通して目指す国家資格。
試験内容は、IT全般の基礎知識からコンピュータ開発や運用方法、データベースやセキュリティのプログラミング設計まで多岐にわたります。
ネットワーク全体の知識を網羅するため、ネットワークエンジニアとして最初に取得したい資格です。
情報処理安全確保支援士
情報処理安全確保支援士は、サイバー攻撃の調査やハッカー対策など、情報セキュリティのスペシャリストであることを示す国家資格。
難易度の高い資格ですが、合格すればサイバーセキュリティに関する専門スキルが身につき、ネットワークエンジニアとしての信頼度が高まります。
Linux技術者認定資格 LinuC(リナック)
LinuCは、NPO法人「LPI-Japan」が独自に作ったLinux技術者認定試験。
サーバーや仮想環境の構築に欠かせない専門スキルを証明するものです。
試験は難易度別に3段階で構成され、レベル1から取得し順次ステップアップしていきます。
レベル1では仮想環境を含むシステム構築、管理の認定、レベル2では起きた問題に対して解決する技術、最終レベルに進むとすべての設計から運用、保守まで行えるエキスパートとして証明されます。
取得することで業界からの評価が上がるほか、未経験からの転職に有利となり得ます。
Linux技術者認定資格 LinuC(リナック)の詳細はこちら
CCNP
CCNPとは、CCNAと同じくシスコシステムズ社が提供するシスコ技術者認定のひとつ。
5つあるグレードのうち、スペシャリストレベルを認定するものです。
CCNPを取得することで大規模ネットワークの構築、運用、保守に関する技術の保有が証明されます。
また、試験は常にアップデートされるため、最新技術を扱うスキルを持っているというアピールにもなるでしょう。
ネットワークスペシャリスト試験
ネットワークスペシャリスト試験は、情報技術系の中でもトップレベルの国家資格。
合格率は13.6%(平成29年度)と難易度の高い資格です。
合格すればネットワーク分野におけるスペシャリストであることを証明でき、高度な技術を持つ人材として幅広い仕事を担えます。
このほかにも、チャレンジする価値のある資格がいくつかあります。
資格の種類や取得のコツなどもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
未経験からネットワークエンジニアで働くのに向いている人
未経験からネットワークエンジニアになるには技術や資格の取得が大切ですが、それに加えて求められるのが適性スキルです。
コミュニケーションが好きな人
まず、コミュニケーションが好きであることです。
ネットワークエンジニアの仕事は機器の操作やデータ分析といった個人作業が多い印象があるかもしれません。
しかし、実際のところチームで進めることが大半のため、協調性や意思伝達力といったコミュニケーション力が高い人ほど向いている職種といえます。
学習意欲がある人
学習意欲があることも大前提です。
ネットワークの世界は常にアップデートされ続け、それに伴いネットワークエンジニアも最新技術を学び続ける必要があります。
技術が新しくなることで資格試験の内容も変わります。
ネットワークエンジニアは常に成長し続けられる職種です。
キャリアアップを目指し年収を上げたい場合は積極的に学ぶ姿勢が大切です。
継続力がある人
継続力も重要なポイントです。ネットワークエンジニアの業務内容は多岐にわたりますが、単調な作業も多いものです。
毎日同じ内容をこなすには根気が求められるため、継続力に自信がある人はネットワークエンジニアに向いているといえます。
健康管理ができる人
健康管理ができることもネットワークエンジニアとして働く上で重要です。
ネットワーク自体は24時間稼働しているため、トラブルが起きたときに対応できるよう夜間に担当することもあります。
普段起きている時間が逆転するため、切り替えをスムーズにするためにも普段の健康管理が大切となります。
論理的思考が得意な人
論理的思考が得意であることもネットワークエンジニアに求められるスキルです。
ネットワークエンジニアの仕事は、システム開発や提案、問題解決や課題発見など、物事を正確に捉えなければならない場面が多々あります。
論理的思考を習慣化できれば、クライアントへも的確なアドバイスができ、組織全体の生産性も上がります。
コミュニケーションスキルと共に意識しておきましょう。
ネットワークエンジニアに向いている人の特徴や性格について具体的に知りたい方はこちらの記事も合わせてご覧ください。
未経験から最速でネットワークエンジニアになるための勉強方法
未経験から最速でネットワークエンジニアを目指すのであれば、あらかじめ書籍や学習サイトを利用して専門知識を学んでおくといいでしょう。
おすすめの勉強方法を3つ紹介します。
無料の学習サイト
1つ目に、無料学習サイトの利用です。
無料学習サイトでは、ネットワークエンジニアになるための必要な情報や、資格取得に役立つ情報が整理されています。
必要な情報のみピンポイントで学ぶこともできるので、未経験から学びたいという方には特におすすめです。
おすすめの無料学習サイト
書籍
続いて、書籍で学ぶ方法です。ネットワークエンジニア入門書や現役エンジニアが書いたものなど内容は多数多様。
入社後も教科書として持っておくと便利です。
おすすめの書籍
ITスクール
独学が苦手な方はITスクールに通うことも視野に入れてみましょう。
ITスクールは、比較的短期間でスキルが身につくようにカリキュラムが組まれています。
経験豊富な講師が常駐するため、未経験者がつまづきやすい点を考慮して学べることがメリットです。
またスクールによっては、面接対策や書類添削など、内定に近づくための転職サポートが受けられます。
ただ、独学と比べると費用がかかり、通うために日程を調整する必要があります。
予算とスケジュールに合わせて検討してみましょう。
CCNA取得を目指すなら「活学ITスクール」をご利用ください。
未経験者用に特化したカリキュラムは、とてもわかりやすい内容となっています。
未経験歓迎のネットワークエンジニア求人情報の探し方
最後に、ネットワークエンジニア未経験が応募できる求人の探し方を紹介します。
転職サイト
1つ目に転職サイトの活用です。
転職サイトを使うメリットは、未経験歓迎のネットワークエンジニアの求人数が多く、自分のペースで転職活動ができる点です。
ただ、転職サイトでは登録から応募書類の作成など1人で行わなければならず、ブラック企業かどうかの判断も難しいというデメリットもあります。
不安な箇所があれば、目星を付けた企業の口コミを見るほか、知り合いで実際に働いている人がいないか聞いてみてもいいでしょう。
転職エージェント
転職エージェントの活用も手段のひとつです。
転職エージェントは担当者が付いて応募書類の添削や面接のアドバイスを受けられるなどサポートの手厚さがメリットです。
業界未経験でも効率的に転職活動ができます。
転職エージェントの特徴として、登録すると求職者に担当がつき、メールや電話で求人紹介が行われます。
中には希望条件と異なる案件が届くこともあります。
転職エージェントを利用する際は、自分の意思を明確に担当者に伝えながら進めるといいでしょう。
ITスクールの転職サポート
続いて、ITスクールの転職サポートの利用です。
ITスクールではネットワークエンジニアを募集している企業や転職サイトを運営する会社と連携しているケースが多く、スクール卒業後の進路まで面倒をみてもらえます。
ネットワークエンジニアとしてのスキルと進路の両方のサポートが欲しい人はITスクールがおすすめです。
まとめ:未経験から稼げるネットワークエンジニアになろう
ネットワークエンジニアは専門知識を必要とする職種ですが、未経験からでも十分に活躍できます。
ただし、未経験からネットワークエンジニアに転職するなら、なるべく早い方が良いでしょう。
20代・30代からネットワークエンジニアを目指すのは十分可能ですが、40代になるとかなりハードルが高くなります。
それでも、ネットワークエンジニアに必要とされる資格や知識、スキルを証明することで、内定率は上がります。
自分にあった勉強方法で知識を身につけ、ネットワークエンジニアを目指してみましょう。
ITエンジニアへの就職・転職を考えている人は、ぜひ「活学キャリア支援」をご利用ください。
転職人数1,000人以上の実績があり、未経験から最短2日でITエンジニアを目指せます。
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