セキュリティエンジニアはやめとけ?きついと言われる理由と実態を解説!

「セキュリティエンジニアはやめとけ」と耳にしたことはありませんか?

責任の重さや突発的な対応など大変な側面がある一方で、社会から必要とされるやりがいもある職種です。

本記事では「やめとけ」と言われる理由を整理しつつ、実際の体験談やキャリアの選択肢もあわせて解説します。
後悔しないキャリアを選ぶために、現場の実態を把握しておきましょう!

本記事を読んでわかること
  • セキュリティエンジニアが「やめとけ」と言われる主な理由
  • 向いていない人の特徴と仕事の厳しさ
  • 実際に「やめたい」と感じた人の体験談
  • それでも続ける価値がある魅力ややりがい
目次

セキュリティエンジニアはやめとけと言われる4つの理由

セキュリティエンジニアは「やめとけ」と言われる主な理由は以下の4つです。それぞれについて詳しく解説します。

セキュリティエンジニア以外にも「インフラエンジニアはやめとけ?」と言われる理由はこちらを参考にしてください。

責任が重い職業

セキュリティエンジニアは、企業や組織の情報システムやデータのセキュリティを守る仕事です。
情報漏洩やサイバー攻撃から企業や組織を守る責任があります。

セキュリティの問題が生じてしまうと企業にとっても組織にとっても大きな損害が発生してしまいます。
金銭的損害だけでなく、信用問題にも関わってきます。

そのため、セキュリティエンジニアはエンジニアの中でも特に責任が重たい職業になります。

一度漏洩が起きれば、社内の空気が一変します。“なんで防げなかった?”の目線が突き刺ささります…

突然のトラブルが発生する

セキュリティエンジニアは、常にシステムの脆弱性や攻撃手法に対処する必要があります。

突然のサイバー攻撃や脆弱性による悪影響によるトラブルが発生してしまった場合には、急遽対処しなければ大きな問題になってしまいます。

突然のトラブルにもすぐ対応する必要がある点、多忙になる点がデメリットです。

深夜2時に電話で“ログ見てください!やばいかもしれません!”って言われた時は、正直血の気が引きました…

オン・オフの境目が曖昧になりがちなので、不安定な勤務スタイルにストレスを感じるひとはメンタルをやられてしまうかもしれません。

常に新しい知識を勉強する必要がある

セキュリティ業界では、常に新しい技術や攻撃手法が登場しています。
そのため、最新のセキュリティ情報や攻撃手法技術に精通している必要があります。

常に新しい知識を身につけるためには、勉強する時間やコストがかかります。

しかし、セキュリティエンジニアとして仕事する上で、継続的にスキルを向上させることは必要不可欠です。

業務後に海外のセキュリティカンファレンス動画を見て、週末は検証環境を作ってました。

学ぶのが苦手な人には、セキュリティエンジニアは後悔するかもしれません。

夜間の仕事があり激務になる傾向

セキュリティエンジニアは、24時間365日、システムのセキュリティを監視している必要があります。
夜間であろうともサイバー攻撃や脆弱性攻撃が行われる可能性はあります。

そのため、夜間や休日であっても大きな問題に広がってしまう前に、至急対応する必要があります。

セキュリティ問題が発生したら、原因特定や解決のために多くの時間をかけることになるので、比較的に労働時間が長くなる傾向になります。

セキュリティエンジニアに向いていない人の特徴

セキュリティエンジニアは需要が高く専門性のある仕事ですが、誰にでも向いているわけではありません。

適性と合わない場合、日々の業務が大きなストレスになり「やめたい」と感じやすくなります。
ここでは特に不向きとされる特徴を整理します。

細かいチェック作業が苦手な人

セキュリティエンジニアの仕事は、システムログやネットワーク通信の監視など、細かい作業の積み重ねです。

わずかな異常を見落とすと大規模なトラブルにつながるため、地道な確認作業を避けたい人には大きな負担になります。

実際、数百行以上のログから異常を見つける根気強さが求められるため、大雑把な性格だと苦労しやすいでしょう。

プレッシャーに弱い人

セキュリティインシデントは「今すぐ対応しなければならない」状況が多く、夜間や休日に呼び出されることもあります。

その場で判断を誤ると会社の信用問題に直結するため、常に冷静さが必要です。

緊張感のある場面で気持ちが乱れやすい人にとっては、精神的な負担が大きい仕事と言えます。

学習を継続できない人

セキュリティ分野は日々新しい脆弱性や攻撃手法が生まれるため、常に知識をアップデートしなければなりません。

資格取得や勉強会への参加を通じて学び続ける姿勢が不可欠です。

逆に「勉強は就職まで」と考えてしまう人は、現場に出てからついていけず挫折するケースも少なくありません。

こうした特徴に当てはまると「やめとけ」と感じやすくなります。
自分に適性があるかどうかを前向きに知りたい方は、別記事「向いている人の特徴」について詳しく解説しています。

セキュリティエンジニア以外の選択肢

「セキュリティエンジニアはやめとけ」と言われる背景には、責任の重さや学習負担の大きさがあります。
もし不安が強い場合は、同じIT業界でも他のキャリアを選ぶという方法もあります。

ここではセキュリティの知識を活かしながら挑戦できる、代表的な選択肢を紹介します。

インフラエンジニアやクラウドエンジニアへの転職

インフラエンジニアはサーバーやネットワークといったシステム基盤を支える仕事です。
セキュリティを学んだ人であれば、攻撃のリスクを考慮した堅牢な設計に強みを発揮できます。

さらに、クラウドの普及に伴いAWSやAzureといったスキルを身につければ、市場価値は一層高まります。

社内SEなど負担の少ないポジションを目指す

「夜間対応や緊急対応が不安」という人には社内SEという選択肢もあります。

自社のシステムを守るのが主な役割で、外部からの攻撃を直接受けることは少なく、働き方が比較的安定しやすいのが特徴です。

さらに、セキュリティの知識があれば社内の情報管理体制を強化でき、即戦力として評価されやすいでしょう。

セキュリティ知識を活かせる異業種へのキャリアチェンジ

セキュリティの知識は、IT業界以外でも活かせます。

たとえば金融業界ではセキュリティ対策が必須ですし、監査法人やコンサルティング会社でもセキュリティ人材は求められています。

ITエンジニア職にこだわらなくても、知識や経験を武器にキャリアを広げることが可能です。

不安を感じる方は、他のキャリアパスも含めて比較検討すると安心です。詳しくは以下の記事でも解説しています。

実際に「やめたい」と感じた人の体験談

「セキュリティエンジニアはやめとけ」と言われる背景には、実際に現場で働いた人の生の声があります。
ここでは代表的な体験談を紹介し、どのような点で「続けられない」と感じたのかを見ていきましょう。

夜間対応が続き心身に限界を感じたケース

あるエンジニアは、深夜や休日にサイバー攻撃やシステム障害への対応を求められる日々が続きました。
呼び出しが頻発した結果、生活リズムが乱れ、家族との時間も削られるように。
最終的には体調を崩してしまい、「このままでは長く続けられない」と転職を決意したといいます。

セキュリティインシデントは予測不能なタイミングで発生するため、夜間対応が避けられない職場ではワークライフバランスを保つのが難しいのが現実です。

学習負担が重く挫折したケース

仕事をしながら常に新しい脆弱性や攻撃手法を学び続けることに限界を感じました。
勤務後や休日に資格勉強や最新技術のキャッチアップを行っていましたが、学ぶべき内容が膨大で精神的に追い詰められてしまったのです。

結果的に「もうこれ以上続けられない」とIT業界から離れる選択をしました。

セキュリティ分野では学習が不可欠ですが、学びが負担になりすぎるとキャリア継続が難しくなることを物語っています。

キャリアチェンジで働きやすさを得た事例

一方で「セキュリティエンジニアをやめてよかった」と語る事例もあります。
ある人は社内SEに転職し、夜間対応の負担から解放されました。

セキュリティの知識は高く評価され、自社の情報管理体制の強化に役立っています。
業務時間も安定し、家族との時間を確保できるようになったことで、心身ともに余裕を持って働けるようになったそうです。

このように、キャリアチェンジによって「働きやすさ」を得ながらも、これまでの経験を活かせるケースも少なくありません。

セキュリティエンジニアは続ける価値ある?魅力とやりがい

セキュリティエンジニアは、やめとけと言われることもありますが、やりがいもある仕事です。

スキルや専門知識を活かし、企業や組織が抱える情報セキュリティに関する課題を解決することが求められ、社会的にも非常に貢献度が高い職業です。

セキュリティエンジニアの魅力について、3つの観点から解説します。

将来性があり多くの求人がある

セキュリティエンジニアに関する求人数は年々増加しており、今後も需要が拡大することが予測されています。

近年の情報化社会の進展に伴い、情報セキュリティに対する需要が高まっています。

需要が高まる一方、セキュリティエンジニアは人手不足となっているのが現状です。

社会貢献の実感を持つことができる

セキュリティエンジニアは、企業や組織の情報セキュリティを守ることで社会貢献を果たすことができます。

クラッキングやハッキングなどのサイバー攻撃から情報やデータを守ることは、企業や個人の信頼を守ることに繋がります。

そのため、自分の仕事が社会にとって役立っているという実感を持つことができます。

サイバー攻撃を未然に防げたとき、クライアントから“助かりました”って言われて、“自分の仕事って意味あるな”って思えた瞬間でした

セキュリティの仕事は、「何も起こらなかった」が最大の成果。
“守りの仕事”に達成感を感じづらい人は向いていないかもしれません。

キャリアパスが豊富

セキュリティエンジニアは、プロフェッショナルな知識を持つ人材であり、将来的にも専門性を活かしたキャリアパスが豊富です。

例えば、セキュリティエンジニアからセキュリティアナリスト、セキュリティコンサルタント、セキュリティコンサルタントなどへのキャリアアップが可能です。

また、セキュリティエンジニア自身が新たな技術や知識を習得し、自己研鑽を続けることで、さらなるスキルアップやキャリアアップが可能となります。

近年ではデータの重要性が高まっており、ビッグデータ分析やAI分野においてもセキュリティエンジニアのニーズが高まっています。

これらの分野においてもセキュリティエンジニアのスキルや専門知識は必要不可欠となるので、セキュリティエンジニアキャリアパスの拡大が期待されています。

キャリアパスについて詳しくは以下記事をご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q1:セキュリティエンジニアは今後どうなる?

A:DXやサイバー攻撃の増加により需要は拡大しています。IPAの調査でも国内で数十万人規模の人材不足が指摘されており、今後も必要とされる職種です。

Q2:収入は他のエンジニア職と比べて高い?

A:セキュリティ分野は専門性が高いため、平均年収はエンジニア全体より高めに推移しています。ただし勤務環境や企業規模によって差が大きいのも特徴です。

Q3:女性でも活躍できる?

A:セキュリティエンジニアは体力勝負というよりも知識や分析力が重視されるため、性別を問わず活躍できます。近年は在宅勤務やフレックス制度を導入する企業も増えており、柔軟な働き方が可能です。

Q4:やめとけと言われないために注意すべきことは?

A:夜間対応の有無や、教育・研修体制の有無を事前に確認することが大切です。求人票や面接での質問を通じて、働きやすい環境かどうかを見極めると後悔を減らせます。

まとめ|セキュリティエンジニアは大変だがキャリア次第で道は拓ける

セキュリティエンジニアは今後も需要が高く、さまざまな分野で活躍できる期待があります。

ハッカーからシステムを守る責任が重たい業務ですが、そのぶんやりがいがあり年収が高いのが特徴です。

また、豊富なキャリアパスもあるので、将来性のある職業の一つです。
IT未経験でもセキュリティエンジニアに転職することは可能です。

セキュリティエンジニアを目指したい方は、活学キャリアへお気軽にご相談ください。

目指したいセキュリティエンジニアのロードマップ戦略や、そのための学習や資格取得カリキュラムも無料で活用することができます。

この記事の監修者

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エンジニア・講師

山本 忠輝

東京大学大学院において宇宙関係の研究に従事。その後はIT開発の現場に身を置き、エンジニアとしての実務経験を積みながら、人事としての採用・育成にも携わる。現在は活学ITスクールの講師としても活動中。業界歴は14年におよび、現場と人事の両視点から未経験から活躍できるエンジニアを多数輩出。

この記事の監修者

s

谷川 昭雄

株式会社ラストデータ 代表取締役/元Earth Technology創業者

IT未経験者向け転職支援・エンジニア育成のプロ。
2013年に「英語×IT人材」に特化したEarth Technologyを創業し、年商18億円企業へと成長。2021年には株式会社ラストデータを設立。未経験から活躍できるエンジニアを多数輩出。累計5,000名以上のキャリア支援を行う。

IT業界歴は17年以上におよび、未経験者向け転職支援・エンジニア育成のプロ。

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