セキュリティエンジニアになるための勉強法・スキル・資格を徹底解説!

目次

セキュリティエンジニアはどんな仕事?

これからセキュリティエンジニアを目指したい人の中には、どのような仕事内容かわからないという人もいるのではないでしょうか。

ここでは、セキュリティエンジニアの仕事内容を主に3つ紹介します。

  • システムやネットワークのセキュリティ設計・構築
  • セキュリティ問題の対応
  • セキュリティ教育と啓発活動

セキュリティ関連だけでなく、インフラにも関心をお持ちの方はこちらを是非ご参考ください!

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システムやネットワークのセキュリティ設計・構築

主な業務内容としては、まずシステムやネットワークのセキュリティ設計・構築を行います。

具体的には、情報漏洩や不正アクセスなどのセキュリティリスクを最小限に抑えるためのセキュリティ対策を考え、実際にシステムやネットワークを構築する作業を行います。

そのため、セキュリティ技術に関する高度な知識や経験が求められる職業です。

セキュリティ問題の対応

システムやネットワークにおいて、実際に発生してしまったセキュリティ問題に対応することもあります。

セキュリティの問題が発生してしまった場合には、被害を最小限に抑えるため迅速な対応が必要です。

また、不正アクセスの検知や、ウイルスやマルウェアなどの侵入を防ぐための対策を行う必要があります。

システムやネットワークがセキュリティ関連で障害を起こしてしまった場合には、復旧作業も実施します。

セキュリティ教育と啓発活動

社員や利用者に対して、セキュリティに関する教育や啓発活動を行うこともあります。

実際のセキュリティ問題は、利用者由来のものがほとんどです。

そのため、悪意のある人にアクセスさせないように複雑なパスワードを設定するように促したり、不審なメールが届いた場合には開封せずに報告するようなフローを整える必要があります。

このようなセキュリティ啓発もセキュリティエンジニアの仕事の一環です。

また、セキュリティに関する知識を外部に公開するために、セキュリティに関する情報を提供するWebサイトやドキュメントを作成することもあります。

セキュリティエンジニアに求められるスキル

セキュリティエンジニアになるためにはどのようなスキルを身につけておく必要があるのでしょうか。

目指す上で必要なスキル5つについて紹介します。

  • ネットワークの知識
  • 暗号化や認証の技術
  • OSに関する知識
  • セキュリティ関連の法律の知識
  • マネジメントと運用の知識

ネットワークの知識

主なサイバー攻撃はネットワーク上で行われます。

そのため、ネットワークの仕組みやネットワークで通信をするために用いられる通信プロトコルの理解が必要です。

ネットワーク上で狙われやすい箇所を適切に把握し、事前に対策を打っておく必要があります。

暗号化や認証の技術

ネットワーク上でデータをやりとりするためには、暗号化や認証技術についての知識を身につけておく必要があります。

業務を遂行するためには、暗号化や認証の仕組みを理解し、適切な技術を選択できることが求められます。

暗号化について学ぶためには、数学に関する知識も必要なので、数学のスキルも必要になってきます。

OSに関する知識

OSによってセキュリティ対策も異なるので、OSに関する知識も業務を遂行するためには重要なスキルの1つです。

例えば、WindowsとmacOSでは、セキュリティ対策の方法が異なります。

OS自体の仕組みや、OSのセキュリティ機能についての理解しておく必要があります。

特に、セキュリティに関連するパッチやアップデートの情報を迅速に把握できることも重要です。

セキュリティ関連の法律の知識

外部からのサイバー攻撃による情報流出や情報悪用を防ぎ、企業や組織の情報を守る役割を持っています。

セキュリティに関する仕事をする上では、セキュリティに関する法律についても知っておく必要があります。

法律に則ったセキュリティ対策が必要になるので、万が一情報漏えいや違法アクセスなどの事件が発生した場合には法的な対応が求められることがあります。

マネジメントと運用の知識

プロジェクトのマネジメントやセキュリティ運用に関する知識も必要です。

セキュリティエンジニアは他のエンジニアと協力して業務を進める必要があり、それぞれのエンジニアをマネジメントする機会も多いです。

そのため、プロジェクトの進捗管理や、セキュリティ運用の設計・実装・運用・改善などに関する知識が求められます。

セキュリティエンジニアに求められるヒューマンスキル

セキュリティエンジニアに求められるヒューマンスキルは、以下の3つがあります。

  • 最新のIT技術を常に学び続ける意欲
  • 高いモラル意識とコミュニケーション能力  
  • 臨機応変に考えられる柔軟な発想力

最新のIT技術を常に学び続ける意欲

セキュリティ業界では、常に新しい技術や攻撃手法が登場しています。

そのため、最新のセキュリティ情報や攻撃手法技術に精通している必要があります。

常に新しい知識を身につけるためには、勉強する時間やコストがかかります。

しかし、セキュリティを専門とするエンジニアとして仕事する上では、継続的にスキルを向上させる必要があります。

高いモラル意識とコミュニケーション能力

情報セキュリティのプロフェッショナルなので、倫理的な責任を負うこともあります。

個人情報や機密情報を扱う場面も多く、それらの情報を適切に保護して保管していくためには、高いモラル意識が必要になってきます。

また、セキュリティ問題に対処する場合には、クライアントや他の部門と協力する必要があるので、その時々に合わせたコミュニケーションを取るためのスキルも必要です。

セキュリティに関する複雑な内容を、セキュリティに関してあまり詳しくない人にもわかりやすく説明するための説明スキルも必要となってきます。

臨機応変に考えられる柔軟な発想力

セキュリティ分野では年々サイバー攻撃が巧妙になっているので、常に攻撃者が利用する新しい手法や脆弱性を予測し、対策を打っていく必要があります。

サイバー攻撃からの被害を最小限に減らしたり未然に防ぐためにも、セキュリティエンジニアには柔軟な発想力も必要です。

常に変化する脅威やあらゆる攻撃パターンを想定し、セキュリティ対策を打つためには、常に新しいアプローチを試み、創造的な解決策を見つけることが大切です。

以下の記事では、セキュリティエンジニアに必要なスキルやおすすめの資格を詳しく紹介しています。気になる方はぜひご参考ください。

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セキュリティエンジニアになるための勉強法

エンジニアとして働く上では、IT全般に関する学習やセキュリティに関する学習が不可欠です。

セキュリティエンジニアになるための勉強方法を4つ紹介します。

  • 専門のスクールに通う
  • 書籍で学習する
  • Web教材やオンライン教材で学習する
  • 資格を取得する

専門のスクールに通う

専門のスクールに通うことで、セキュリティに関する専門的な知識をカリキュラムに沿って身につけることができます。

これまでセキュリティについてあまり業務経験がないエンジニアにはおすすめの勉強方法です。

セキュリティエンジニアの専門スクールでは、直接講師とコミュニケーションを取ることができるので、わからないことをすぐに質問できるメリットがあります。

今では通学だけでなくオンライン上の専門スクールがあるので、どこに住んでいても受講することができます。

知識ゼロでも学べる「活学ITスクール」は、アニメーション動画でわかりやすさに特化したカリキュラムです。

オフラインの対面学習で、講師のマンツーマンサポートもありプログラミングスキルの習得、資格取得もできます。

以下の記事でおすすめのエンジニアスクール、転職に強いプログラミングスクールについて解説していますので、関心のある方はぜひご覧ください!

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書籍で学習する

専門書を読むことで、セキュリティ技術について理解を深めることができます。

基礎から応用までの幅広く取り扱った書籍を選ぶことで、セキュリティ技術に関する体系的な学習ができるメリットもあります。

書籍は初心者向けのものからし上級者向けのものがあるので、自分のレベルに合った選択ができます。

Web教材やオンライン教材で学習する

動画共有サイトやWebサイトに掲載されているWeb教材やオンライン教材を活用することで、自宅だけでなく通勤通学中などのスキマ時間にも自由に学習することができます。

動画では講師が映像と音声でわかりやすく説明してくれているので、セキュリティ技術の理解の手助けにもなります。

資格を取得する

セキュリティエンジニアは高度なスキルをもっておく必要がありますが、自分自身のスキルを社内外に対して証明する必要があります。

そのため、セキュリティ関連の資格取得が求められることも多いです。

また、資格を持っていることで就職活動や転職活動でも役立つ機会もあるメリットもあります。

資格取得に向けた学習を行うことで、セキュリティに関する全般的な内容を網羅して学習できる点も魅力の1つです。

セキュリティエンジニアへの勉強におすすめの書籍

これまでにセキュリティについて勉強したことがない人にとっては、どこから手をつけていいか悩むこともあるのではないでしょうか。

ここでは、初心者におすすめの書籍を3つ紹介します。

  • 体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方
  • WordPressセキュリティ大全
  • Webセキュリティ担当者のための脆弱性診断スタートガイド

体系的に学ぶ安全なWebアプリケーションの作り方

Webアプリケーションの開発において、セキュリティを考慮するための知識や技術を学べる入門書です。

具体的な脆弱性や攻撃手法を解説し、実際のWebアプリケーションを対象にセキュリティ設計やテストの方法を紹介しています。

評価も高く、セキュリティを勉強するためには読んでおきたい1冊です。

WordPressセキュリティ大全

WordPressは世界中で多くの人に利用されているCMSですが、そのセキュリティ対策は必要不可欠です。

この本ではWordPressのセキュリティを守るために必要な情報を、初心者でも理解しやすい形で解説しています。

セキュリティエンジニアだけでなく、WordPressを扱うWebデザイナーやWebマーケターにもおすすめの1冊です。

Webセキュリティ担当者のための脆弱性診断スタートガイド

Webアプリケーションの脆弱性診断の入門書としても、実践的なスキルを身につけるための教本としても利用できる書籍です。

セキュリティに関わるエンジニアにとって必要なスキル、脆弱性診断の基礎から実践的なノウハウまで網羅しているため、初心者から上級者まで幅広い読者におすすめの書籍です。

セキュリティエンジニアになるためのおすすめ資格

セキュリティエンジニアで仕事をする上で持っておきたい資格4つを紹介します。

  • 情報セキュリティマネジメント試験
  • 情報処理安全確保支援士
  • Cisco Security認定
  • CompTIA Security+

情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティマネジメント試験は、独立行政法人の情報処理推進機構(IPA)が実施している資格試験です。

情報セキュリティマネジメントに関する知識や技能を持った人材を認定することを目的にしています。

情報セキュリティに関する法律や規制、リスクマネジメントなど、セキュリティエンジニアに必要な知識を幅広く網羅しています。

資格の難易度は初心者レベルなので、セキュリティエンジニアを目指すとき、まず初めに取得することをお勧めします。

情報処理安全確保支援士

情報処理安全確保支援士は、独立行政法人の情報処理推進機構(IPA)が実施している情報セキュリティに関する国家資格であり、日本で最も有名な資格です。

資格取得の難易度は高いですが、情報処理安全確保支援士の資格学習をすることで、セキュリティエンジニアとして業務を行う上で身につけておきたい知識を一通り身につけることができます。

Cisco Security認定

Cisco Security認定は、ネットワーク機器を提供しているシスコシステムズが実施しているベンダーの資格になります。

特に、ネットワークセキュリティのスペシャリストを認定する資格として有名です。

Cisco製品を使用したネットワークセキュリティの構築や運用に必要な知識や技能を身につけることができます。

CompTIA Security+

CompTIA Security+は、ネットワークやコンピュータのセキュリティに関する知識を証明できる国際的な資格です。

日本だけでなく世界的にも有名な資格なので、今後海外でもセキュリティエンジニアとして活躍したい方にとっては特におすすめの資格です。

CompTIA Security+の資格勉強をすることで、コンピュータの脆弱性やハッキング技術、暗号化技術、認証技術など、幅広いセキュリティに関する知識を習得することができます。

もっと資格について知りたい方は、以下の記事をご参照ください!

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未経験からセキュリティエンジニアを目指すには?

未経験からセキュリティエンジニアを目指したい場合には、どのようなアクションを取ればよいのでしょうか。

未経験から目指す手段を3つ紹介します。

SEやプログラマーとして経験を積む

セキュリティエンジニアは、システム開発やネットワーク運用といった技術的な職種と密接に関わっています。

SEやプログラマーとして経験を積むことで、IT全般における技術的な知識を身につけることができます。

実際の業務では、脆弱性を見つけたり、対策を講じたりすることが求められますので、システム開発や運用の経験があることは大いに役に立ちます。

そのため、セキュリティエンジニアになる前にSEやプログラマーとしての経験を積むことで、スムーズにセキュリティエンジニアのキャリアをスタートできるでしょう。

セキュリティに関する知識を身につける

セキュリティエンジニアは、様々な攻撃手法やセキュリティ技術、セキュリティポリシーなどについての知識を身につける必要があります。

特に、最近ではクラウド技術やIoT技術の普及に伴い、新たな脅威が増加しています。セキュリティに関する知識を身につけ、常に最新情報を収集することが重要です。

セキュリティに関する資格を取得する

セキュリティエンジニアには、情報セキュリティマネジメント試験、情報処理安全確保支援士、Cisco Security認定、CompTIA Security+などの資格が求められることがあります。

これらの資格は、セキュリティエンジニアとして必要な知識やスキルを証明するものです。

資格取得することで、セキュリティエンジニアとしてのステップアップも可能になります。

詳しい内容については、以下の記事を参考にしてみてください。

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まとめ:効率的に勉強してセキュリティエンジニアを目指そう!

本記事では、セキュリティエンジニアになるための勉強法やスキル、資格について解説してきました。

セキュリティエンジニアとして活躍するためには、IT全般に関する知識とセキュリティに関する専門的な知識が必要になります。

また、セキュリティに関する資格を取得することは、自分のスキルを外部に公開する手段として適しており、就職活動や転職活動でも有利に働く機会が多いです。

未経験でもしっかりとしたスキルを身につけることで、セキュリティエンジニアになることができるので、ぜひ挑戦してみてください。

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