フリーランスのシステムエンジニアになる方法とは?収入を伸ばす方法もご紹介!

自由な働き方に憧れ、フリーランスシステムエンジニアとしての独立を考えている方は少なくないでしょう。

フリーランスシステムエンジニアにはメリットがたくさんありますが、同様にデメリットもつきものです。

今回の記事では、フリーランスシステムエンジニアになるための方法やメリット・デメリット、平均年収、さらに高単価案件の獲得方法について紹介します。

独立のために必須となる情報がまとめられていますので、ぜひご一読のうえ、参考にしてください。

そもそもシステムエンジニアとは?という方は、まずは以下の記事を読んでみてください。

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この記事を読んでわかること
  • 独立しても、納品までの流れは会社員時代と大きく変わらない。
  • 働き方は主に、客先常駐と在宅ワークの2種類。
  • まずは経験を積み、副業などで実績を作ると独立語がスムーズ。
  • メリットは自由であることと、エンジニアとしての市場価値が上がる点。
  • デメリットは、収入の不安定さと、信用の低下。
  • 案件獲得の方法にはフリーランスエージェントや直営業がある。
  • 高単価案件の獲得には、信用と人脈を構築し、営業や交渉のスキルを高めること。
目次

フリーランスシステムエンジニアの仕事内容

ひとえにフリーランスシステムエンジニアといっても、仕事内容は多岐にわたります。

一般的な仕事内容としては、以下のとおりです。

  1. 顧客の悩みや要望のヒアリング
  2. 設計書の作成・共有
  3. プログラミングでシステムを開発
  4. システムにエラーやバグがないかテスト
  5. 納品

顧客の要望を明確化し、設計書に落とし込みます。その設計書に従ってプログラミングを行い、エラーチェックを行って納品完了です。

一連の流れは一般的なIT企業で行われていることと、それほど大きな変わりはないと考えていいでしょう。

システムエンジニアの仕事内容ややりがいなどは、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

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フリーランスシステムエンジニアの働き方は主に2つ

この章では、フリーランスシステムエンジニアの働き方を2種類ご紹介します。

客先常駐型

あるIT企業と「業務委託契約」を交わし、その企業に出社して業務を行う働き方です。

一般的にはフリーランスシステムエンジニアが企業に営業し、特定のプロジェクトに参画します。

社員と直接顔を合わせてコミュニケーションがとれるため、スムーズに業務を行うことができるうえ、時間単価も高い傾向にあります。

しかし出勤や勤務の時間が決まっていることが多く、「自由度」は感じにくいでしょう。

在宅ワーク型

あるIT企業と「業務委託契約」を交わし、フルリモートで仕事を行う方法です。

一般的にはIT企業側が、フルリモートでもできる内容の仕事をフリーランスシステムエンジニアに発注し、それを自宅でこなすといった内容になります。

自宅で働けることで自由に使える時間が圧倒的に増えるため、「自由」を最大限に感じられることがメリットです。

とはいえ企業側にとっては発注できる案件が限定されることもあり、収入は常駐に比べて劣る傾向にあります。

フリーランスシステムエンジニアになるための4ステップ

この章では、フリーランスシステムエンジニアになるための4ステップをご紹介します。

①企業でエンジニアとしての経験や実績を積む

まずは「IT企業で、エンジニアとして働く」という経験をすることです。

フリーランスシステムエンジニアは、相手にスキルを提供する仕事です。実務経験で培ったスキルがないと、任せてもらえる仕事はありません。

また経験はもちろんですが、同じく「実績」も積んだ方がいいでしょう。IT企業は「実績があるか否か」で、発注を決めるためです。

何かしらアピールできる実績がないと、独立しても仕事が取れない状況が続いてしまいます。

システムエンジニアとしてのキャリアプランを検討中の方は以下の記事もあわせて読んでみてください。

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②得意スキルを整理しスキルシートを作成する

次に自分が得意とするスキルを整理して、スキルシートを作成しましょう。

自分の得意なことや提供できそうなスキルを記載することで、仕事の方向性が見えてきます。

ここが曖昧になっていると「なんでも屋さん」状態になりやすく、不得意な仕事も断れない状況が生まれがちです。そうなると自分で自分の首を締めることとなってしまいます。

得意スキルはしっかり見える化し、できること・できないことを決めましょう。

③本業の経験を基にまずは副業を始める

独立する前に、本業での経験を活かして、小さな副業を始めてみましょう。

副業を行うことで、「プロとして仕事をした実績」が手に入るからです。この「実績」があるか否かで、独立した後の案件獲得率に雲泥の差が出ます。

また何らかの副業を行うことで、「個人で稼ぐ感覚」が掴めます。

最初の案件は金額も内容も小さなものになるでしょう。しかしこれを徐々に大きくすることで、フリーランスとしての基盤ができあがります。

はじめは誰しも実績などないので、仕事を獲得するのが大変です。稼ぐことは考えず、「実績作成のために無料でもやる」くらいの気持ちで挑むのがコツといえます。

④退職しエージェント経由や直営業で案件を受注する

退職し、フリーランスシステムエンジニアとして案件を受注しましょう。

案件受注の方法は主にエージェント、もしくは直営業がおすすめです。

エージェントは中間マージンが発生するためすこし収入は減ってしまいますが、案件数が豊富です。独立したてでも仕事が途切れないような段取りを行ってくれるのがメリットとなります。

また直営業で仕事を受注する場合、営業スキルと技術力の両方が必要になります。その分報酬は100%自分のものになることがメリットです。

フリーランスの詳しい始め方については、500mailsの「自営業の始め方!職種や屋号の決め方、開業届、確定申告、税金などの11の知識」で詳しく解説しているので参考にしてください

フリーランスシステムエンジニアを目指すメリット

この章では、フリーランスシステムエンジニアを目指すメリットを3つ、ご紹介します。

自由な働き方が実現できる

最大のメリットは、自由な働き方が実現できる点です。

自分の裁量やスキルに合わせて、

  • やる仕事・やらない仕事
  • 業務を行う時間
  • 一緒に働く人・企業

を選択できるのは、大きなメリットといえるでしょう。

とくにフルリモートの場合、早朝でも夜中でも、自分の好きな時間に働けます。

与えられた案件の納期さえ守れれば、圧倒的な時間の融通が効くため、銀行や市役所にも行きやすいでしょう。

スキル次第で会社員時代より収入が上がる

スキル次第で会社員時代よりも収入が上がることも、メリットとして挙げられます。作業単価や時間単価を自分で決めて、企業と交渉できるためです。

たとえばフリーランスシステムエンジニアの場合、30万円の案件を受注したら、30万円がそのまま自分の報酬となります。

しかし会社員は基本的に月給制です。30万円の仕事を行っても月々の給料に含まれるため、この他の業務も合わせて30万円の報酬となります。

ただ、このように効率のいい働き方をしたい場合、自分のスキルや付加価値を上げるための努力や勉強は必要不可欠です。

システムエンジニアとしての市場価値が上がる

もうひとつのメリットとして、市場価値の向上が期待できます。

これまで企業で複数人で行っていたことも、ひとりでやる必要があるためです。

たとえばこれまでプログラミングが主だった場合でも、顧客のヒアリングやシステム設計などを行わなくてはなりません。

慣れないうちは大変ですが、それをこなせるようになれば「ゼロの状態から納品まで、一連の流れをひとりで担当できる人材」となります。

間違いなくシステムエンジニアとしての市場価値の向上につながるでしょう。

フリーランスシステムエンジニアを目指すデメリット

この章では、フリーランスシステムエンジニアを目指すデメリットをご紹介します。

収入が不安定になる

デメリットは、収入が不安定になる可能性がある点です。

会社員はある程度、毎月決まった給料が保証されています。しかしフリーランスは誰からも守られていない身なので、仕事が少ない月は収入も少なくなります

そのため世の中の流れ、および国や企業の状況によって、月収が乱高下してしまう可能性も否めません。

社会的な信用が低下する

社会的な信用が低下することもデメリットです。

フリーランスは収入が安定していないこともあって、クレジットカードやローンの審査に通過しにくくなってしまいます

また営業する際も、「会社の看板」を使えなくなる点もデメリットです。

たとえば営業を受ける際、一人が「フリーランスのエンジニアです」、もう一人が「〇〇株式会社のエンジニアです」と言っていた場合、会社の看板を背負っている後者の方が少なからず信頼できるでしょう。

どんなビジネスも信頼で成り立つため、フリーランスには「信頼構築」が必須となります。

福利厚生や健康保険制度が受けられない

福利厚生や健康保険制度が受けられないこともデメリットです。

これまで福利厚生が充実している企業に勤めていた場合、もちろん退職することで福利厚生は使えなくなります。

また独立すると、「健康保険」から「国民健康保険」に切り替えなくてはなりません。

「国民健康保険」は「健康保険」より保険料は若干安くなるものの、保証の内容は薄くなってしまいます。

そのため独立して自由の身でも、会社員以上に体調管理に気を遣うことが大切です。

フリーランスシステムエンジニアの平均年収は?

大手転職サイト「リクナビNEXT」が運営する「Tech総研」の調査によると、平均年収は約510万円となっています。

会社員からフリーランスシステムエンジニアに転向した方の場合、プロジェクト単価が平均で50〜90万円となっています。そのため月収としても、会社員時代より年収が増えた方が多くなっている傾向です。

ただ、必ずしも年収がアップするとは限りません。業務内容や経験、スキルによっても大きく異なります。

会社員から独立したい場合は、自分のいまの年収と、単価相場・市場価値を照らし合わせ、マイナスにならないように注意しなければなりません。

システムエンジニアの年収については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

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フリーランスシステムエンジニアの仕事獲得方法

この章では、フリーランスシステムエンジニアの主な仕事獲得方法を4つご紹介します。

クラウドソーシングを利用する

クラウドソーシングとは一般的に、企業がネット上で業務を発注するプラットフォームのことです。

クラウドソーシングは案件数も豊富で、案件の受注率も比較的高い傾向にあります。そのため、フリーランスシステムエンジニアとして独立したての方にもおすすめです。

おすすめのクラウドソーシングサイトは、主に以下です。

  • クラウドワークス
  • ランサーズ
  • ココナラ

ただ作業単価は傾向として安く、またシステム手数料も発生するため、本格的に稼ぐ分には不向きといえます。あくまで最初の実績づくりの目的で利用するのがいいでしょう。

フリーランスエージェントを利用する

代表的な仕事の獲得方法として、フリーランスエージェントを利用する方法が挙げられます。

こちらは主にエージェントが、発注者と受注者をつなげてくれるサービスを指します。具体的には企業が案件を登録し、エージェントがそれをフリーランスに向けて紹介する形式です。

メリットは営業が不要になる点です。エージェントにスキルシートさえ提出すれば、あとは案件を紹介してもらえるのを待つだけとなります。そのため、案件とスキルアップに最大限の時間を透過することが可能です。

また収入が途切れないよう、プロジェクト終了の時期に合わせ、次の案件を紹介してくれる点も安心材料といえます。

デメリットとしては、中間マージンが発生する点です。

直接企業へ営業を行う

仕事の獲得方法として、直接企業へ営業を行う方法も挙げられます。

こちらはフリーランスシステムエンジニア自らが企業に営業をかけ、仕事を受注する方法です。

クラウドソーシングやエージェントからの紹介の案件とは異なり、求められる仕事の難易度も上がるため、スキルと営業力・提案力が求められます。

ただメリットとなるのは、企業との直接契約となるためマージンが発生せず、高収入が期待できる点です。

友人・知人から紹介してもらう

友人・知人からの紹介も、仕事獲得方法のひとつとなります。

素性の知れた知り合いからの紹介なので、お互いにある程度、信頼のある状態で仕事を始められることがメリットです。マージンも発生しないため、高収入を期待できるでしょう。

ただ何かしらのトラブルがあった際、紹介してくれた友人や知人との関係悪化にもつながりかねない点には、十分に注意が必要です。

フリーランスシステムエンジニアで高単価案件を受注するには

この章では、高単価案件を受注する方法についてご紹介します。

営業・交渉力を身につける

高単価案件の受注のためには、営業力、および交渉力を身につける必要があります。

自分を売り込むためのアピール、そして上手に交渉できる力が身につけば、企業からの直接受注の成功率も上がり、高単価に結びつくでしょう。

そのためには、マーケティングやブランディングを学ぶのが効果的です。

人脈と信用を構築する

人脈と信用を構築することも、高単価案件の受注に必要不可欠です。

どんなビジネスでも信頼で成り立っているため、信頼がない場合、なかなか仕事を獲得することができません。

まずは信用してもらえるだけの実績を作ること、そして一緒に仕事をしたクライアントへの感謝の気持ちを忘れないことが大切です。

最新技術やトレンドを学び選択肢を広げる

高単価案件の受注のためには、最新技術やトレンドを学び、選択肢を広げることも重要です。

IT業界は最新技術が次々と出てくるため、トレンドも頻繁に変わります。一度習得した技術に固執していては、あっという間に時代に取り残されてしまうため、高単価案件の獲得にはつながらないしょう。

必要に応じて知識をアップデートし、できることや選択肢を増やすことが、高単価案件の獲得につながります。

まとめ:良し悪しを見極めフリーランスシステムエンジニアになろう

フリーランスシステムエンジニアには、メリットもあればデメリットもあります。

自由な働き方が実現でき、自分の努力次第で、会社員時代より収入が伸びることもあるでしょう。

ただ、もちろん相応の努力は必要になるうえ、逆に収入が減るリスクもゼロではありません。

良し悪しを見極め、リスクを最小限にできるようしっかり計算したうえで、フリーランスシステムエンジニアを目指すことをおすすめします。

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