未経験からインフラエンジニアはきつい?役立つ資格や企業選びのコツを紹介

「IT業界未経験でもインフラエンジニアになれる?」
インフラエンジニアがきついといわれる理由を知りたい」

未経験からIT業界への転職を考えていて、このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

インフラエンジニアは、未経験からでも目指せる職業です。

この記事では、IT未経験者が知っておきたいインフラエンジニアの仕事内容やきついといわれる理由、企業選びのコツについて解説します。あわせて、取得しておくと役立つ資格も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

なお、未経験からインフラエンジニアへの転職を目指すなら、IT研修つきの求人を多数取り扱う、活学キャリア支援をご活用ください。ご自身の希望にマッチする求人をご案内します。

目次

インフラエンジニアを未経験から目指すのは難しい?

インフラエンジニアは経験者を求められるケースが多いものの、未経験からでも目指せます

主な理由は以下のとおりです。

  • 人材不足により需要が高い
  • 未経験者がチャレンジしやすい案件が多い
  • 勉強しやすい環境が整っている

インフラエンジニアは慢性的な人手不足であり、需要が高い職種です。24時間体制でシフトを組む保守・運用案件が多い傾向のため、未経験者可の求人を見つけやすく、チャレンジしやすいといえます。

また、オンライン教材やスクールなど充実した環境が整ってきたことも理由の一つです。未経験でもスキルを学びやすく、基本的な知識を事前に身につけたうえで就職・転職活動にのぞめます。

インフラエンジニアの仕事や勉強方法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。

インフラエンジニアはきつい・やめとけといわれる理由

インフラエンジニアを未経験から目指すのはきつい・やめとけといわれる主な理由として、以下が挙げられます。

  • 夜勤や休日出勤がある
  • 下請け・孫請けでは給与が低い
  • 緊急時のトラブル対応がある

インフラエンジニアの仕事は、24時間365日(24365と呼ばれることも多い)稼働する保守運用案件のようなプロジェクトも多いのが特徴です。未経験からの転職の場合、経験を積む意味も込めて、夜勤や休日出勤を含むシフト制の現場に配属されるケースが多くなります。

また、インフラエンジニアの案件を含むSIerやSESといわれる業界では、下請け・孫請けと多重下請構造を形成していることが多く、一般的に給与が低い傾向にあります。

さらに、24365のシフト勤務や夜勤に加えて緊急時のトラブル対応があることも、きついといわれる理由の一つです。

インフラエンジニアがきつい理由は、以下の記事でもチェックできます。

未経験者が知っておきたいインフラエンジニアの仕事内容

インフラエンジニアは機器、ネットワークのようなITインフラの設計や構築、運用・保守を行う仕事です。

大きく分けると設計・構築を担当する上流工程と、運用・保守を担当する下流工程があります。それぞれの仕事内容は以下のとおりです。

未経験者はまず運用・保守から担当するケースが多く、キャリアを積んだあと設計や構築に携わるチャンスが増えます。

インフラエンジニアについて知りたい方は、以下の記事で詳しく紹介しています。

インフラエンジニアの年収

厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagによると、職種区分でインフラエンジニアを含む「システムエンジニア(基盤システム)」の平均年収は約660万円(2022年時点)です。

20〜30代の平均年収を以下のグラフにまとめました。

参照:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag「システムエンジニア(基盤システム)

なお、スキル別の給与幅は約420万〜950万円と比較的幅広く、年齢だけでなく経験によっても大きく差が出ると考えられます。経験を積みスキルアップすることで、高年収を目指せる見込みがあるでしょう。

インフラエンジニアの年収について、以下の記事で詳しく解説しています。

インフラエンジニアのやりがいとは

インフラエンジニアの何が楽しいのか、やりがいについて以下の3つを紹介します。

  • 幅広いスキルが身につく
  • 社会貢献度が高い
  • キャリアパスの幅が広い

幅広いスキルが身につく

インフラエンジニアとして働くことで、以下のようなさまざまなスキルが身につきます。

  • ネットワーク
  • サーバー
  • セキュリティ
  • クラウド
  • アプリケーション

それぞれの分野の資格取得を掲げている企業も多く、社内制度を使ってスキルアップを目指せるのもメリットです。

さらに設計や構築の部門に属する場合は、ヒアリングや提案力のスキルも磨けます。ITの知識に限らず幅広くスキルを身につけられることは、インフラエンジニアの魅力といえます。

社会貢献度が高い

現代の社会生活に欠かせないITインフラを担うインフラエンジニアは、社会貢献度の高い仕事の一つです。

現場によっては金融や医療機関、政府機関のような大規模なシステム構築に関わる機会もあります。さまざまなITシステムの安定した稼働を支えている感覚は、仕事を続けるうえで欠かせないモチベーションとなるでしょう。

キャリアパスの幅が広い

市場価値の高いスキルが身につけられるため、キャリアパスの幅が広いのも利点です。

経験を積み重ねていけば、将来的にITコンサルタントやプロジェクトマネージャーのようなキャリアも目指せるため、収入アップも見込めます。

さまざまな選択肢の中からスキルアップに応じて自分に合うキャリアを選びやすいのは、インフラエンジニアのやりがいの一つといえます。

インフラエンジニアの将来性

インフラエンジニアの市場価値は非常に高く、求人数も年々増加傾向にあります。

経済産業省が発表したIT人材需給に関する調査によれば、IT関連の人材需要はこれから伸び続けるとされています。一般的には経験者が求められがちですが、需要に対して人材が不足しているため、未経験者可とする企業も増えつつあるのが現状です。

インフラエンジニアは全体的に将来性が見込まれる業界ですが、クラウドやセキュリティに関する知識を持っておくと、より貴重な人材とみなされるようになるでしょう。

参照:経済産業省「IT人材需給に関する調査

インフラエンジニアの将来性について、こちらでも詳しく解説しているので参考にしてください。

インフラエンジニアに向いている人の特徴

ここではインフラエンジニア向きの人の特徴を4つ解説します。

ITやインターネットの仕組みに興味がある

インフラエンジニアは、ITやインターネットの仕組みに興味がある人向きといえます。

時代とともに変化しているITの流行に対応するためには、都度覚えることが多く、ITやインターネットの仕組みそのものに興味や関心がなければつらいと感じる可能性もあります。

サーバーの組み立てやネットワーク機器の設置、通信の監視などが好きな人は、仕事に対するモチベーションを保ちながら働けるでしょう。

学習意欲がある

学習意欲があることも、インフラエンジニア向きの素質です。

IT技術は進化し続けており、ITインフラの構築において次々と新しい技術が取り入れられています。知識や技術を積極的に学ぼうとする姿勢が、スキルアップするために不可欠です。

常に最先端の情報に携わっていたいと考える人にも、働きがいのある仕事といえるでしょう。新たな技術や発見に対して興味や関心を持ち、自ら習得できる人なら、インフラエンジニアとしての活躍が期待できます。

地道な作業や細かい業務が好きである

インフラエンジニアの仕事はマニュアルに沿った作業を繰り返すことも多いため、細かい業務をコツコツ積み立てられる人に向いています

あまり表立った派手な職種ではなく、どちらかといえば裏方的な作業を行う職種のため、事前準備のような地道な作業を面倒に感じない人のほうがスムーズに業務を進めやすいといえます。

コミュニケーション能力が高い

インフラエンジニアはチームで動くことが多いため、コニュニケーション能力が高いとスムーズな連携が取りやすい職業です。

チーム内のコミュニケーションだけでなく、クライアントの要望をしっかりとヒアリングし、把握することも必要となります。

また、なにかしらのトラブルが発生したときには、関係者と連携しながら修正作業を進めなければいけません。ストレスなく意思疎通を行うためにも、必要なスキルといえるでしょう。

インフルエンジニア向きの人や必要なスキルについて知りたい方は、以下の記事をチェックしてください。

未経験からインフラエンジニアを目指すときに取得しておきたい資格4選

以下から、未経験からインフラエンジニアへの転職を目指すときに取得しておくと役立つ4つの資格について詳しく紹介します。

ITパスポート

受験料(税込)7,500円(税込)
難易度レベル1(初級)
インフラエンジニアの種類全般
公式サイトITパスポート試験
※記事公開時点での情報です。

ITパスポートとは、国家資格・情報処理技術者試験の一つです。情報処理技術者試験の試験レベルの中ではもっとも低いレベル1に分類されており、資格取得することでIT部門の基本的な知識を身につけていると証明できます。

受験者対象も専門性の高い人材ではなく「ITを利用する者」とされており、新卒入社の最初の一歩としてもよく用いられる試験です。IT未経験者は、まずこちらから挑戦してみるとよいでしょう。

基本情報技術者試験

難易度受験料(税込)5,700円
難易度レベル2(中級)
インフラエンジニアの種類サーバー・ネットワークエンジニア
公式サイト基本情報技術者試験
※記事公開時点での情報です。

基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験の試験レベルの中でレベル2に分類される試験です。IT全般についての幅広い基礎知識を学べるため、ITパスポートを取得した次のステップとして捉えるとよいでしょう。

入社から2年以内に取得するよう義務づけている企業もあるほどメジャーな資格であり、本資格を取得することで一般的なIT業務・用語はある程度こなせると認められます。

情報セキュリティマネジメント試験

受験料(税込)7,500円
難易度レベル2(中級)
インフラエンジニアの種類セキュリティエンジニア
公式サイト情報セキュリティマネジメント試験
※記事公開時点での情報です。

情報セキュリティマネジメント試験は、基本情報技術者試験と同様にレベル2に分類されます。ITパスポート試験と同じIPA(情報処理推進機構)が実施している試験で、セキュリティ分野に特化しています。

また、基本情報技術者試験と比べてアルゴリズムやプログラミングの問題が少ないため、開発経験の無い未経験者であっても比較的チャレンジしやすいでしょう。

インフラエンジニアの資格については、こちらでさらに詳しく説明しています。

CCNA-シスコ技術者認定

受験料(税込)4万2,600円(300ドル・2024年時点)
難易度初級
インフラエンジニアの種類ネットワークエンジニア
公式サイトCCNA-シスコ技術者認定
※記事公開時点での情報です。

CCNAは、シスコシステムズ社が実施している認定資格の一つで、ネットワークの基礎知識や、ネットワーク機器を扱うための知識を問われる試験です。

ネットワークの設計・実装・運用・保守・セキュリティなど、幅広い知識が必要となり、新人研修で資格取得のための研修を用意しているITインフラ企業もあります。

日本初のアニメーション動画講座でわかりやすさを追求した活学ITスクールでは、未経験から挑戦したい人でも学びやすい環境を用意しています。

効率的にCCNAの資格取得を目指すなら、活学ITスクールの受講をご検討ください。

未経験からインフラエンジニアになるには

未経験からインフラエンジニアを目指すポイントは以下のとおりです。

  • 求人サイトを利用する
  • 転職支援エージェントを活用する

それぞれのポイントについて解説します。

求人サイトを利用する

一般的なのは、多くの企業が求人掲載している求人サイトを利用する方法です。未経験可のような条件で検索でき、企業探しを自分のペースで行えるのが利点です。

中には、IT業界の求人をメインに取り扱うサイトや、職務経歴書を作成できるサイトもあります。目指す職種やキャリアパスなど、事前に希望する条件を考慮したうえで、検索してみましょう。

転職支援エージェントを活用する

未経験からIT業界への転職を望むなら、転職エージェントを活用するのも有効な手段です。

強みになる部分の洗い出しや希望にマッチする求人紹介、企業とのやり取りなど、未経験からの転職をサポートする体制が整っています。

インフラエンジニアへの転職をお考えの方は、未経験でも転職成功率98.7%を誇る活学キャリア支援をご検討ください。プロのキャリアアドバイザーが、はじめてのITエンジニア転職を徹底サポートします。
ITスキルが無いと不安に感じているなら、まずはなんでも質問できる無料カウンセリングをご活用ください。

インフラエンジニア未経験者が後悔しない企業の選び方

インフラエンジニア未経験者が考慮したい企業選びのポイントは、以下の3つです。

  • 研修・制度がしっかりした大手企業
  • ワークライフバランスが整っている企業
  • 上流工程にも携われる企業

企業選びのポイント3つを詳しく解説します。

研修・制度がしっかりした大手企業

インフラエンジニアに必要な知識は非常に多岐にわたるため、未経験者が効率的にスキルアップを目指せる研修・教育体制が整っているのかが重要です。

企業によっては資格取得のための講座費用を負担する、報奨金が出るなどの場合もあります。できるだけ下請け・孫請けのSESは避け、研修制度の充実した大手企業を狙うとよいでしょう。

ワークライフバランスが整っている企業

インフラエンジニアは24時間シフトの現場も多いため、休暇制度などワークライフバランスが整っている企業かどうかは確認しておきたいポイントです。

たとえば、不妊治療を行う際に休暇を取得できる制度や、育児のための短時間勤務を導入しているケースがあります。他にも、有給休暇を積み立て保存し、育児や介護の際に利用できる制度のような、手厚いサポート体制を導入している企業もあります。

ワークライフバランスが整っている企業で働くことによりプライベートな時間が充実すれば、仕事へのやりがいアップも期待できるでしょう。

上流工程にも携われる企業

企業選びの際には、上流工程に携われる企業かどうかをリサーチしておくとよいでしょう。ほとんどの未経験者が運用・保守・監視を担う下流工程からスタートしますが、キャリアや給与のアップを目指すなら上流工程にも携わる必要があります

上流工程とは、主に「要件定義」「機能定義」「構成管理」「計画立案」のような工程を指します。クライアントとのミーティングや、システムエンジニアとして全体を指揮する立場になることも多い業務です。

派遣が主であるSIerやSESは、上流工程をなかなか経験できないことも多いため、請負元である企業を志望するなど、転職の際から工程を意識しておくことが大切です。

まとめ:未経験からインフラエンジニアになるなら転職エージェントを活用するのも有効な手段

インフラエンジニアはきついといわれることがあるものの、専門性の高いキャリアを築けるなどメリットが多い職業です。

慢性的な人材不足のため需要が高い傾向にあり、未経験者OKとする企業も増えている将来性のある仕事といえます。

未経験から効率的にインフラエンジニアを目指すなら、転職エージェントを活用するのも一つの手です。

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