「SESって将来性がないし、このままで大丈夫なのかな…」
「もっと成長できる環境に行きたいけど、不安で動けない。」
そんな悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
この記事では、SESから脱出してキャリアアップを果たした成功例を交えながら、転職を成功させる具体的な方法をわかりやすく解説します!
合わせて読みたい⇒SESはやめとけ?体験談をもとに理由を徹底分析!
SESを辞めたい理由とは?現役エンジニアが抱える課題
SESで働くエンジニアの多くが、次のような理由から「SESから脱出したい」と考えています。
・スキルの停滞
・キャリアパスの不透明さ
・労働環境の不安定さ
ここではこの3点について、改めて解説していきます。
1.スキルの停滞
SES業務は、特定の業務に固定されるケースが多く、技術の幅を広げる機会が限られます。
特に「運用保守」や「ヘルプデスク」などの業務が中心の場合、新しい技術に触れる機会が少なく、転職市場での市場価値が低下するリスクがあります。
実例としては、
「AWSやクラウド環境の経験が必要な自社開発企業を目指したが、SESではオンプレミス環境の運用しか経験していなかったため、応募を見送る結果に。」
などです。
2.キャリアパスの不透明さ
SES企業では、個人のキャリアプランよりも案件獲得が優先されるため、「この先何を目指せばいいのか」と悩むケースが多いです。
こんなお悩みの声は少なくありません。
「3年働いても昇進やスキルアップのチャンスがほとんどなく、このままでは自分の将来が見えない。」
デメリットについて、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
3. 労働環境の不安定さ
SESでは、クライアント先に勤務することが一般的で、プロジェクトによって労働環境が大きく変わります。
一方、正社員やフリーランスとしてのキャリアに移行することで、安定した収入のなかでキャリア形成・スキル向上を図ることができます。
SESと社内SEの違いを詳しく見る⇒SESから社内SEへは転職できない?成功するポイントを徹底解説
SESから脱出するためにやっておくべき情報収集
SESから脱出したいと思っても、自分に他にどんな仕事ができるかわからず、一歩が踏み出せないという方が多いです。
しかし、SESのキャリアを生かせる仕事は非常に多様であり、以下の6つの仕事はその一部です。
・自社開発エンジニア
・フリーランスのエンジニア
・ITコンサルタント
・データサイエンティスト
・QAエンジニア(品質保証)
・IT教育・トレーニング担当
ここではSESでの経験が各職種でどのように役立つかや、求められるスキルを解説します。
自社開発エンジニア
自社開発エンジニアは、自社の製品やサービスを直接開発・運用するポジションで、長期的に携われることが大きな魅力です。
SESでのITスキルを活用しつつ、開発プロセス全体に深く関与できるため、SESよりも専門性やプロジェクト管理のスキルを磨くことができます。
フリーランスのエンジニア
SESでの経験やスキルに自信があれば、フリーランスとして独立することもできます。
フリーランスは案件ごとに契約を結び、仕事内容や報酬を自分で決められるため、働き方の自由度が高い点が魅力です。
ただし、安定した案件獲得のための営業努力や自己管理が必要となるため、常に市場価値の高い人材で居続けるための自己研鑽が必須です。
ITコンサルタント
SESで培った業務知識や問題解決力を活かして、企業の課題解決や戦略立案を支援する仕事です。
高度なスキル・経験に加えて、コミュニケーション能力やプロジェクトマネジメント能力も求められるため、SESの経験を基に幅広いスキルを磨く必要があります。
データサイエンティスト
ビッグデータの分析や機械学習のスキルを用いて企業の意思決定を支援する役割を担う職種であり、DX(デジタルトランスフォーメーション)が進む近年において、急速に需要が高まっています。
SESの経験で培われるPythonやR言語などのプログラミングスキルに加えて、高度な統計学の知識が必要です。
QAエンジニア(品質保証)
QAエンジニアは、ソフトウェアやシステムの品質を保証する役割で、テスト設計や品質改善を行います。
SESで培われるシステム開発の知識とプロジェクトの理解に基づいた品質向上に取り組めますが、バグ検出や品質管理のスキルが重要となります。
教育・トレーニング担当
対人コミュニケーションが好きな方・得意な方に特におすすめです。
エンジニアの経験と技術力を活かして、社内トレーナーや専門スクールの講師として働くことが一般的です。
実務での経験に即した実践的なスキルをの伝達が求められます。
また、人の成長を間近で感じられるやりがいも魅力です。
SESから脱出するための情報収集とエージェント活用術
SESから脱出したいと思ったら、最初にすべきは情報収集です。
転職先の企業や業種に関するリサーチが足りないと、転職した後にイメージとのギャップに苦しみ、早期退職に至ってしまうケースも多いです。
SESの中でも優良企業はあるため、納得のいく環境であれば同じSESでも優良企業に転職することもおすすめです。
詳しくはこちら⇒SES優良企業ランキングTOP10!共通ポイントや選び方を徹底解説
有効な転職サイト・転職エージェントを選ぶ
転職サイトでは、多様な職種に出会うことができます。
さらに、転職エージェントのカウンセリングを活用すれば、望む条件に基づいて、自分が知らない領域の職種を紹介してもらえることも多く、応募書類や面接対策のサポートもしてくれるため、効率的に転職活動を進められます。
業界のニュースや動向をチェックする
業界の動向を知ることで、求められるスキルや今後の成長分野に対する理解が深まり、転職活動の方向性を決めやすくなります。
たとえば、「ビッグデータ」「AI」「クラウド」など、転職活動を始める前に、需要が高い知識やスキルを獲得しておくと、SESの経験と共に市場価値の高い人材になることができます。
関連記事:IT業界は今後どうなるの?将来性やこれから伸びる分野を解説
人脈やネットワークを活用する
勉強会や交流会、SNSのITコミュニティに参加することで、新たな人脈が築けるだけでなく、業界の最新情報や具体的なアドバイスも得られます。
転職サイトや企業情報サイトには無い情報を入手したり、多様なキャリアパスの存在に触れたりすることができる場合も多いため、重要な情報源となります。
SES脱出完全ガイド|成功への5ステップ
IT業界に関する様々な情報に触れてから、SESから脱出すると決めたら以下の5つを行うことで、転職を成功させることができます。
・現状分析と自分の目標設定の見直し
・必要なスキルアップ・資格取得
・情報収集の徹底
・転職エージェントの活用
・求人に応募・面接を受ける
現状の分析と目標設定
現在のスキルや業務経験、強み・弱みをリストアップし、これからどんなキャリアを築きたいかを明確にします。
SESという職種や働き方について感じていることと、理想的な働き方とのギャップも明確にしましょう。
ここで、どんな職種につきたいかを目標に設定することで、転職活動の方向性が見えやすくなります。
情報収集の徹底
自分が理想とする働き方や職種が決まったら、IT系のニュースサイトや専門メディアで情報収集を徹底的に行いましょう。
自分が望む条件で働くにはどのような経験、資格やスキルが必要なのか、業界全体では今後どのような人材が求められていくのかについて調べることで、効率的に転職への準備ができます。
情報収集に不安がある方は、転職エージェントの活用がおすすめです。
活学キャリアでは、IT専門のプロに無料で相談することができます。
スキルアップと資格取得
自分がなりたい職種が決まったら、必要なスキルについて調べ、勉強を始めましょう。
未経験であれば、「CCNA」や「Lpic」、プロジェクト管理の知識が求められるなら「PMP」や「ITIL」などが役立ちます。
また、資格は即戦力をアピールするための強力なツールとなり、面接でも評価を高める材料になります。
なんのIT資格を取得すべきかをお悩みの方はこちらを参照してください。
転職エージェントの活用
最も効率的に転職活動をすすめたいならば、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
活学キャリア支援では、いつでも無料カウンセリングを受けることができ、転職のために不足しているスキルに関する講座を無料で受講することができます。
働きながらも最小のコストで最高の転職先に出会いたい人はぜひ活用しましょう。
求人応募と面接
応募書類では、自分のSES経験を具体的なプロジェクト成果やスキルに基づいてアピールしましょう。
面接では、SESからのキャリアチェンジにおける意欲や、SESの経験をどのように活用していくか、また、将来の展望をしっかり伝えることが大切です。
SESから脱出するために持っておくべきスキル
SESから脱出する際に、望む仕事に就くためには、様々なスペックが求められます。
・市場価値の高いITスキル
・コミュニケーション能力
・プロジェクトマネジメント能力
・最新の技術についての学習・習得能力
・業界に関する情報収集力
転職市場では常に即戦力の人材が求められているため、ハードスキル(専門的な技術力)とソフトスキル(コミュニケーション等の対人能力)の双方が求められます。
市場価値の高いスキル
スキルでも資格でも、転職するのであれば需要の高いものを持っていることが大切です。
特に「CCNA」のような資格や、「Python」「Java」といったプログラミング言語や、「クラウド技術」や「データベース管理」に関するスキルは、幅広いIT職種で求められます。
コミュニケーション能力
転職市場では、顧客のニーズを理解し、要件を明確にしながら技術的な提案ができるコミュニケーション能力が求められています。
特に面接では、要点を抑えながら相手の話を聞き、端的に考えやアイディアを伝える能力が見られています。
プロジェクトの管理スキル
タスク管理やスケジュール調整の能力は幅広い職種で求められます。
SESでの職務においてマネジメント経験がある方は、ぜひアピールポイントとして伝えられるようにしましょう。
業界に関する情報収集力
日々新たな技術・ツールが産まれ続けるIT業界では、市場のニーズや最新技術の知識を常に入手しておくことが大切です。
勉強会のような対面での人脈を作ることで、具体的な働き方や職場についての情報を得ることも、キャリアを充実させる上で大切です。
新しい技術の学習・習得能力
最新の技術に適応して学習していく力が求められます。
したがって、AIやクラウド等の最新トレンドには常に興味をもち学習し続け、基礎から活用方法まで、いつ求められても応えられるようにしておきましょう。
SESから脱出する際のリスクと対策
不十分な準備でSESから脱出しようとすると、様々な問題がでてきます。
・転職後のスキルのミスマッチ
・転職した企業の文化との相性が悪い
・職務内容が聞いていたものと違う
・転職にかかるコストが高すぎる
以上のようなリスクは、SESから脱出した方からよく寄せられる声でもあります。
ここでは、これらのリスクと、行うべき対策を紹介します。
スキルのミスマッチ
SESは即戦力としてクライアントの指示にこたえていくので、働き続けるうちにスキルの範囲が限定的になってしまい、IT専門職に求められるような広範囲な要求に応えられない場合があります。
よって、SES以外の職種に転職する際は特に、転職先が求める技術や資格を事前に確認し、スキルアップや資格取得等の準備をしておくことが大切です。
企業文化との相性
SESの案件を変える際も、職種を変える際も、相手企業の文化との相性を見極めることが大切です。
特にSESから自社開発に転向する際は、チームワークが重視される環境やスピード感に適応する必要があるので、常に転職サイトの口コミや面接時の質問で確認しましょう。
職務内容の不一致とキャリアの停滞
職務内容が事前にイメージしていたものと違うと、混乱し、早期離職につながったり、自分に見合わない仕事を続けねばならなくなります。
特に目指している職種があるのであれば、求人票の職務内容を詳細に確認し、面接で業務内容やキャリアパスについて積極的に質問しましょう。
転職活動そのものの時間的負担
日常業務と並行で転職活動をしていく場合、スケジュール調整が難しくなり、企業側とのやり取りや、面接日程の確保に苦労することがあります。
転職エージェントによる調整や面接対策等のサポートを積極的に活用し、効率よく転職活動を進めていくことが大切です。
トラブルを避けるための準備
契約条件や勤務内容、勤務時間や報酬の決め方を事前に明確にしておかなかったことで、あとからトラブルにつながることはよくあります。
信頼できるエージェントを活用したり、面談やメールでのやり取りなど、採用よりも前の段階で、気になることは必ず確認しましょう。
SESから脱出するために忘れてはいけないこと
SESから脱出して現状を大きく変えたいと思っても、どうしても自分の実力に対して悲観的になってしまい、行動に移せない人は多いです。
・成長してチャンスをつかむ意識
・チャレンジ精神を忘れない
・持続可能なキャリアイメージを描く
・目標設定を明確化する
・ポジティブ思考を持ち続ける
転職活動自体は時間とエネルギーを要するので困難なこともありますが、このようなマインドセットを常にしていくことで、チャンスをつかむ日に向けて前向きに進んでいけます。
成長するチャンスをつかむという意識
SESから脱出して他の職種を目指すことは、スキルアップしてIT人材として飛躍するための大きなチャンスです。
資格取得のための勉強や転職活動そのものが、次のキャリアへの大きな懸け橋となることもあるので、結果が出なくても諦めないことが大切です。
チャレンジ精神をもつ
日々進化しているIT業界では、新しいスキルを学んでいくことで、キャリアパスが開けていけます。
一方で、クライアントからの要望にひたすら応えていくSESは、鍛えられるスキルの領域が狭くなりがちなので、自分から挑戦していかないと新しい道が拓けず、可能性をつぶすことになります。
持続可能なキャリア形成
SESから転職するなら、その後も成長し続けられる職種や会社を選ぶことで、経験を活かしてキャリアアップし続けることができます。
定期的なスキルアップやキャリアパスが明確な会社であれば、やりがいを持ち続けながら安定した収入で安心して働き続けられます。
目標設定を明確化する
転職活動を始める前に必ず目標設定をしましょう。
自分が仕事選びにおいて何を望んでいるのか、キャリアのゴールはどこなのかを設定することで、自分が学ぶべきスキルや選ぶべき企業、今すぐ転職すべきなのかどうかが明確に判断できるようになります。
とにかくポジティブ思考をもつ
自分のスキルを過小評価せず、転職活動のコストに見合った仕事がすぐに見つからずとも、焦らないことが大切です。
また、転職先での新しい環境への適応やスキルアップに時間がかかっても、自己成長の機会としてポジティブに捉えなおすことで、継続力がつきます。
SESからの脱出に成功した人の実体験
未経験から「ITコンサル」になれると聞いて就職したSES企業で、実際にはITに関する研修が一切なく、これでは成長できないと感じて転職を決意した方の実体験です
⇒【ブラックSES企業からの脱出】IT会社に入社したはずなのに携帯販売員になってしまった話
「プロのアドバイスを受けて正しい選択をしたいと思い、最終的に転職エージェントを活用することに決めました。」
「現職の会社は内定をいただいた時に、今後のキャリアステップについて凄く親身に相談に乗ってくださいました。」
活学キャリアの無料カウンセリングでは、経験豊富な転職アドバイザーとの面談を通じ、転職活動支援を受けながら、無料でカリキュラムを受講することができます。
SES脱出を望む人からのよくある質問5選
実際にSESからの脱出を望む方から寄せられる5つの質問を紹介していきます。
案件の契約期間中に退職できますか?
SES案件では契約期間が決まっている場合が多く、契約書に退職に関する条項が明記されていることが多いです。
契約不履行などのトラブルにならないように、事前に確認して契約の範囲内で退職の準備をしましょう。
円満な代謝にするためにも、適切な引継ぎを行っておくのが大切です。
SESから自社開発やSIerへ転職できますか?
自社開発やSIerに転職する上で、SES経験を評価している企業は多いので、転職は可能です。
ただ、どちらもSES以上に広範囲かつ専門的なスキルが求められるので、転職先の仕事で何が必要とされるかを事前に調べ、身につけてから転職活動を始めましょう。
自社開発やSIerに求められるスキルは何ですか?
どちらも多岐にわたるスキルが求められますが、共通してプログラミングや設計、プロジェクト管理能力が求められます。
加えて自社開発ではプログラミング言語やフレームワークの実践スキルが求められ、開発サイクルに合わせて柔軟に対応できる力が必要です。
さらに、SIerではプレゼンテーションやプロジェクト全体のマネジメント能力を兼ね備えていることが求められます。
SESでの経験を活かして、どのような職種を目指せますか?
SESとして働くことで、ITの技術職に必須の基礎力が養えています。
さらに、プロジェクト管理やクライアントとの折衝経験などの対人スキルやマネジメント力を磨いておくことで、ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーをはじめとしたキャリアアップへの道が拓けます。
SESの経験1年で転職できますか?
SESでの経験が1年程度でも、転職は可能ですが、業務内容によってはスキルや実績が十分出ない場合もあります。
しかし、IT業界で需要の高い領域を積極的に学び続け、資格を取得する等の結果を示すことで、成長意欲の高い人材として高く評価してくれる企業も多いです。
まとめ:SES脱出には正しい情報を収集すること
SESの仕事は、ITの基礎力を養ったり、経験の幅を広げたりといった利点がある反面、将来性の点において不安な点も多いです。
働き方を変えたいと思ったら、まずは転職エージェントに相談し、自分のスペックを見つめなおした上で、自分が目指すキャリアに向けて準備を始めていきましょう。
IT業界の正確な情報を集めるのは難しく、ネット上には誤った情報も多くあります。
そのため、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
活学キャリアでは、最新情報を持った業界に詳しいプロに無料で相談することができます。
まずは気軽に相談ください。