未経験からプログラマーを目指すのはハードルが高そうと考える人は多いでしょう。
結論からいうと、プログラマーは未経験からでも十分に活躍できる職種です。
本記事では、未経験からプログラマーになるために必要なスキルや、稼げる人材になるためのコツを開設します。
プログラミングスクールを検討されている方はまずは下記記事を読んでみてください。
未経験からプログラマーになれる理由
未経験からでもプログラマーになれる理由は、主に次の2つです。
- 特別な資格がなくても始められる
- IT業界は人材が不足している
特別な資格がなくても始められる
プログラマーの仕事は、目指す際に特別な資格がなくても始められます。
もちろん、プログラミングに関する資格を保有していれば、自身のスキルの証明にも役立つのは事実です。
しかし、目指すうえで資格は必須条件ではないため、未経験であってもプログラマーを目指せます。
IT業界は人材が不足している
IT業界の人材不足も、未経験からプログラマーを目指しやすい理由のひとつです。
IPAが発刊する『DX白書2021』によると、日本におけるIT業界に必要な人材は不足しており、今後ますます深刻な状態になると予測されています。
インターネットやAIといった技術革新が進む中で、プログラマーの人材確保は急務なのです。
こうした背景から、プログラマーの求人数は増加傾向にあり、未経験であっても十分に目指せます。
プログラマーになるにはどうしたら良いかは、下記記事を参考にしてください。
未経験でプログラマーになるための最適な年齢は?
プログラマーになるには、基本的に年齢制限はないものの、未経験から挑戦するリミットの目安と考えられる年齢があります。
未経験からプログラマーを目指すうえでのポイントを、年齢別に見ていきましょう。
20代の場合
20代の場合、未経験からプログラマーになるには最も最適な年齢といえます。
ITの技術やサービスのアップデートのサイクルは非常に速く、最新情報を常に取得し続ける必要があります。
そのため、なるべく若いうちから技術を習得し、早期戦力になることが求められます。
長期にわたって活躍する人材に成長するには、20代はベストな年齢でしょう。
30代の場合
30代になると、未経験からプログラマーになるにあたり、ある程度の条件が必要になってきます。
特に、採用過程においては明確な志望動機はもちろんのこと、これまでの社会人経験の中で得たスキルや実績を武器とし、アピールすると採用率が高まります。
30代でプログラマーとして働きたいと考えているのであれば、早めにプログラミングスキルを勉強し、求人情報を探してみるなど、なるべく早く行動に移しましょう。
40代の場合
40代の場合、未経験からプログラマーに挑戦するには難易度が高くなります。
40代であってもプログラミングの習得は不可能ではありませんが、20代、30代から始める人以上に、プログラミング習得の努力と根気が必要になります。
プログラミング習得には年齢制限はありませんが、未経験からチャレンジしてみようと考えている場合は、1日でも早く行動に移すことをおすすめします。
未経験でプログラマーになった場合の平均年収
未経験でプログラマーになった場合、気になるのはどれくらい稼げるかという点でしょう。
年収は会社規模や残業、最終学歴によって差異がありますが、入社一年目のプログラマーの年収を例に解説します。
高卒初年度の年収例
令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)によると、高卒初年度における情報通信業の平均月給は17.1万円となっています。
年間収入に換算すると、賞与を含めて約250万円ほどです。
大卒初年度の年収例
大卒初年度を同じ調査結果から見てみると、平均月給は21.8万円となっています。
年間収入に換算すると、賞与を含めて約320万円ほどです。
ここまで見ると「20代のプログラマーは思ったより稼げないのでは?」といった印象があるかもしれません。
しかし、これらはあくまで平均データのため、20代のうちから多数のプログラミング言語を習得し、多くの案件をこなすことで、高年収を目指せます。
プログラマーは、年齢に関係なく能力次第で稼げる職種であり、年収1000万円以上稼ぐ人材も多いです。
詳しくは以下の記事で解説しているので、合わせてご覧ください。
未経験でプログラマーになるための適性スキル
未経験からプログラマーになるには、下記の適性スキルが求められます。
- プログラミングの知識
- ロジカルシンキング
- コミュニケーション力
- 継続力
プログラミングの知識
まずは、プログラミングの知識を習得する力です。
プログラミング未経験可の求人の多くは、言語習得は必須ではありませんが、前提知識として勉強しておくと転職活動に有利です。
さらに、前提知識として初めてプログラミングを勉強するのであれば、初心者であっても理解しやすい言語を選ぶことも重要です。
プログラミング言語には多数の種類がありますが、Webページを構成する基礎部分にあたるHTML/CSSは難易度が低く、おすすめです。
ロジカルシンキング
ロジカルシンキングもプログラミングを行ううえで欠かせないスキルです。
プログラマーの仕事は、複雑な言語を細かく分析し、情報をもとに筋道を立てて構築する力が必要です。
ロジカルシンキングができると、物事の取捨選択ができ、目的に向かって効率の良いプロセスを選べるようになります。
ロジカルシンキングは、情報量の多いプログラミング言語を扱う上で役立つでしょう。
コミュニケーション力
コミュニケーション力も重要な要素です。
プログラミングの仕事はチームで進めることが多く、必要な作業を自主的に担当したり、メンバー同士の得意・不得意を補ったりと、仲間意識の高さが求められます。
業務を円滑に進めるためにも、コミュニケーション力は外せないスキルといえます。
継続力
継続力もプログラマーに求められる適性のひとつです。
プログラミングの分野では、常に新しい技術の習得や自己学習が必要です。
学ぶ情報量も膨大であるため、何か問題にぶつかった場合は適切な解決策を見出す力も求められます。
物事を根気よく継続できる人材ほどスキルアップにつながり、プログラマーとして活躍できるでしょう。
プログラマーとして自分の特徴や性格が適しているか詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
未経験でプログラマーを目指すうえでのポイント
未経験からプログラマーを目指すために、下記のことを意識してみましょう。
- プログラマーの基本的な仕事内容を理解しておく
- どの分野のプログラマーになるか目標を決めておく
- 将来を見据えたキャリアプランを考える
プログラマーの基本的な仕事内容を理解しておく
まず、プログラマーの基本的な仕事内容への理解です。
プログラマーの主な仕事は、プログラミング言語を使ったシステム開発です。
バグチェックなどの地道に進める細かな作業も多く、案件によっては作業が深夜にまで及ぶケースも少なくありません。
プログラマーの仕事内容をしっかりと理解して目指すことで、入社後の働き方をイメージしやすくなります。
どの分野のプログラマーになるか目標を決めておく
プログラミングを学ぶ前に、どの分野のプログラマーを目指すのか目標を決めましょう。
プログラマーを大きく分けると、フロントエンドとバックエンドの2つです。
フロントエンドは、ソフトやアプリなどのレイアウト作成といったユーザーに見える部分を担当します。
一方で、バックエンドはデータベースや機能管理といったユーザーに見えない部分を担当する分野です。
分野によって扱う言語が異なるため、どの分野に携わりたいか絞っておきましょう。
将来を見据えたキャリアプランを考える
IT業界で活躍し続けるために、将来を見据えたキャリアプランも立てておきましょう。
プログラマーのキャリアプランには、システムエンジニア、ITスペシャリストといった職種があります。
システムエンジニアは、システムやソフトウェアの開発から運用まで一貫して担う職種です。
プログラマーと異なり、マネジメントもメイン業務に含まれるため、プレゼンテーションスキルやIT全般の知識を必要とします。
ITに関するさまざまなスキルが身につくので、プロジェクトマネージャーへのキャリアアップを目指せます。
ITスペシャリストは、プログラマーとして培った技術力を武器に、ITのスペシャリストとしてIT全般の技術面をサポートする職種です。
IT系の職種の中でも専門性が非常に高く、大手企業や上場企業からの需要があります。
高度な知識を磨くことで、高年収を目指せるでしょう。
一方で、キャリアチェンジを考えるのであれば、インフラエンジニアやネットワークエンジニアもおすすめです。
もし、プログラミングが向いていないと感じても、プログラミングスキルを必須としないインフラエンジニアやネットワークエンジニアからのキャリアプランも選択肢に入れてみましょう。
インフラエンジニアの仕事内容や将来性について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧下さい。
プログラミング未経験者におすすめ!就職に有利な資格3選
未経験からプログラマーになる際に、資格は必須条件ではありません。
しかし、事前に資格を取得しておくことで、就職・転職活動の際のアピールポイントとして役立ちます。
未経験でプログラマーを目指す人におすすめの資格を紹介します。
- ITパスポート試験
- 基本情報技術者試験
- Oracle認定Javaプログラマ
ITパスポート試験
ITパスポートは、IT全般の基礎知識を身につける国家試験です。
ITの仕組みや企業で扱われるシステム、ネット環境にまつわる安全な使い方や注意点といった基礎部分が出題されます。
ITパスポートに合格することで、ITの基礎知識の習得を証明でき、IT業界への転職を考えている人には有利にはたらきます。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、ITを活用した実践的なスキルが身につく試験です。
A試験とB試験の2つに分かれ、情報分野に関する基礎部分からプログラミング言語、経営学用語、簿記といった幅広い分野が出題されます。
基本情報技術者試験に合格することで、IT業界へ就職した際に仕事の幅が広がります。
Oracle認定Javaプログラマ
Oracle認定Javaプログラマは、Java知識とスキルを認定するベンダー試験です。
JavaとはOracle社が提供するプログラミング言語を指し、Javaのバージョンに合わせて試験がアップデートされることが特徴です。
Javaは全世界で人気を持つグローバルなプログラミング言語です。
Oracle認定Javaプログラマに合格することで、Javaのプログラミング技術の保持を証明でき、転職活動にも有利です。
また、Javaは幅広い汎用性を持つことから、人材需要が高いことも取得するメリットといえます。
プログラマー未経験可の求人の探し方
未経験でプログラマーに応募する方法は、下記の4つです。
- 就職・転職サイトの利用
- 就職・転職エージェントの利用
- 就職支援付きのスクール利用
- ハローワークへ登録
- 知人・友人の紹介
就職・転職サイトの利用
まずは、就職・転職サイトの利用です。
就職・転職サイトには、プログラマー未経験可の求人が多く、興味を持った企業に気軽に応募できることがメリットです。
一方で、公開情報の詳細が細かく記載されていないケースが多く、自分にマッチした職場かどうか判断しづらい点もあります。
まずはどのような求人があるのか情報収集から始めたい方におすすめです。
おすすめの転職サイトを知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
就職・転職エージェントの利用
就職・転職エージェントを利用して未経験可の求人があるか相談してもいいでしょう。
就職・転職エージェントに登録すると、担当アドバイザーが付き、書類や志望動機の添削、面接対策を受けられます。
初めて転職活動をする人や、求人内容や職場環境について詳しい情報を得ながら進めたい人におすすめです。
おすすめの就職・転職エージェントを知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
就職支援付きのスクール利用
就職支援付きのスクールを利用することも、未経験からプログラマーになる方法です。
IT業界に転職を考えている場合、専門スクールを利用して事前にプログラミング言語の基礎や実践的なスキルを学びたいという人も多いでしょう。
その場合、就職支援サービスが保証されているスクールを選ぶことで、転職活動の成功率が格段にアップします。
ハローワークへ登録
ハローワークへの登録も、プログラマーの求人を探す方法のひとつです。
ハローワークでは、求人情報の閲覧、職業相談、応募書類の添削や面接対策を行えます。
職業訓練を受けられることもハローワークの特徴です。
未経験からプログラマーを目指す場合、事前にプログラミング基礎を学べるため、転職時の仕事をスムーズに進められるというメリットがあります。
知人・友人の紹介
知人や友人のつながりによって人材の紹介を受け、選考を進める方法もあります。
リファラル採用とも呼ばれ、自社社員から社風や仕事内容の詳細を直接聞けるため、応募者と採用側のミスマッチを抑えられることがメリットです。
まとめ:未経験から稼げるプログラマーになろう
プログラマーは未経験から目指せる職種です。
未経験からプログラマーとして活躍するには、プログラマーの基本的な仕事内容を理解し、将来を見据えたキャリアプランを考えておくことが重要です。
また、入社後に早期に仕事の幅を広げたい人や若いうちから高年収を目指したい人は、事前にプログラミングスキルを学んでおきましょう。