サーバーエンジニアの将来性とキャリアパスとは?求められる人材になる方法

サーバーエンジニアは将来性が無い

クラウド化が進めばサーバーエンジニアの需要が減るのでは?

このような悩みをもつ方も多いのではないでしょうか。

サーバーエンジニアに興味があっても、将来需要が見込まれなければ目指す意味がないように感じてしまうでしょう。

この記事では、サーバーエンジニアの将来性や現在の業界状況、これから求められるスキルを詳しく解説します。具体的な仕事内容や、クラウド技術の発展に伴う変化についても触れていきます。

サーバーエンジニアを目指す方や、キャリアを考えている方は参考にしてください。

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目次

サーバーエンジニアの将来性が高い理由

サーバーエンジニアは将来性の高い仕事です。

その理由を3つにまとめました。

  • IT人材が人手不足だから
  • サーバーエンジニアの仕事はすぐにはなくならないから
  • キャリアの選択肢が多いから

以下で詳しく解説します。

IT人材が人手不足だから

経済産業省が公表している「IT人材需給に関する調査」によると、2030年には45万人のIT人材が不足するとされています。

実際、2023年3月に発行された「DX白書2023」によれば、日本企業の約8割が「ITエンジニアが足りていない」と回答しています。

サーバーエンジニアもIT人材の一部であり、企業のインフラを支える重要な役割を担う仕事です。

そのため、今後もサーバーエンジニアの需要は高い状態が続くといえるでしょう。

参照:経済産業省「IT人材需給に関する調査」、独立行政法人情報処理推進機構「DX白書2023

サーバーエンジニアの仕事はすぐにはなくならないから

近年、企業のインフラはオンプレミスからクラウドサーバーへ移行が進んでいます。

  • オンプレミス:企業が自社の設備内にサーバーやデータセンターを所有し、運用する形態
  • クラウドサーバー:外部のクラウドサービスプロバイダーが提供するインフラを利用する形態

しかし、サーバーエンジニアの仕事がすぐになくなることはありません。

すべての企業がクラウドサーバーを導入できるわけではなく、予算やセキュリティ面の都合でオンプレミスを維持する企業も多いからです。

将来オンプレミスの需要が減ることも想定し、技術の進化にあわせてスキルを磨き続けることが重要です。

キャリアの選択肢が多いから

政府の推進により、多くの企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めています。

DXの進展に伴い、システムの土台となるサーバーの需要は、依然として高い状態です。

サーバーエンジニアとしてのスキルを磨けば、マネージャーやスペシャリストとしてのキャリアアップができます。

また、サーバーエンジニアのスキルは幅広いため、以下のような他のIT職種への転職もしやすいでしょう。

  • ネットワークエンジニア
  • データベースエンジニア
  • セキュリティエンジニア

サーバーエンジニアの仕事内容

サーバーエンジニアは、Webサイトやアプリケーションのデータを格納するサーバーを設計、構築、運用を行う専門家です。

仕事内容は主に「構築」と「保守」の2つに分かれます。

  • サーバーの設計・構築
  • サーバーの運用・保守

それぞれ詳しく解説していきます。

サーバーの設計・構築

サーバーの設計・構築の段階では、システムを効率的に運用するための計画と実装を行います。

具体的な作業内容は以下の通りです。

  • サーバーの選定・提案
  • サーバーの配置、配線を考える
  • 物理的なサーバーを設置する
  • サーバーシステムを動かすためのOS・ミドルウェアを設定する

システムの設計から始まり、サーバーの選定、設置、そしてOSやミドルウェアの設定まで、さまざまなステップを踏んで構築を進めます。

これらの作業を経て、システムが正常に稼働したときの達成感は大きく、運用開始後にトラブルなくシステムが安定稼働しているのを見たときの喜びはひとしおです。

サーバーの運用・保守

運用・保守のフェーズでは、サーバーが安定して稼働し続けるための管理業務を行います。

この業務は、若手のサーバーエンジニアが最初に任されることが多い業務です。

具体的には以下の作業を行います。

  • OSのバージョンアップに伴う端末設定の変更
  • アクセス増加に伴うサーバーの増設
  • サーバーエラーが発生しないかを監視
  • エラー等障害発生時の対応
  • バックアップ作業
  • セキュリティチェック

サーバーを監視し、必要に応じて適切な対策を講じたり、トラブルに備え予防措置を行ったりします。

これらの業務を通じて、サーバーエンジニアはクライアントから信頼を得られます。

大変なこともありますが、頼られるエンジニアとしてのやりがいを感じられるでしょう。

サーバーエンジニアのより詳しい仕事内容は、以下の記事も参考にしてください。

サーバーエンジニアの年収は?

マイナビエージェントの調査によれば、サーバーエンジニアの平均年収は465万円です。

これは、国税庁が公表した「令和4年度分 民間給与実態統計調査」で示された全国平均年収の458万円を上回っています。

サーバーエンジニアの年収は経験やスキルによって大きく変わります。

たとえば、マネジメントスキルを身につけると、プロジェクトマネージャーやチームリーダーなどの管理職に昇進でき、高収入を目指せるでしょう。

また、クラウドサービスの知識や技術を習得することで、給与水準の高い企業への転職もしやすくなります。

参照:マイナビエージェント「平均年収ランキング サーバーエンジニア」、国税庁「令和4年度分 民間給与実態統計調査

サーバーエンジニアが「きつい・やめとけ」と言われる理由

サーバーエンジニアの仕事はやりがいがある一方、「きつい・やめとけ」と言われることもあります。

その理由を4つ紹介します。

  • サーバーの監視業務がつらい
  • トラブル対応がつらい
  • サーバールームの寒さがきつい
  • 資格が無いと評価されにくい

これらはすべての企業に当てはまるわけではありませんが、就職先を選ぶ際の参考になります。

以下の情報をもとに、自分のキャリアプランやライフスタイルに合った企業を選ぶことが重要です。

サーバーの監視業務がつらい

サーバーエンジニアの仕事の一部には、24時間365日サーバーを監視する業務が含まれます

サーバーが常に正常に稼働するために欠かせない重要な業務ですが、トラブルが発生しないときは、単調で退屈に感じることがあるかもしれません。

専門のオペレーターが監視業務を担当する場合もありますが、多くの会社ではサーバーエンジニアが交代で監視します。

サーバーの構築や設計に興味がある人にとっては、この業務がきついと感じることが多いでしょう。

しかし、監視業務を通じてサーバーの動作や挙動を深く理解できるため、長期的にはエンジニアとしてのスキルアップにもつながります。

トラブル対応がつらい

サーバーに問題が発生した場合、夜間や休日であっても対応する必要があります

システムの停止や重大なエラーが発生すると、顧客やビジネス全体に大きな影響を与えるため、迅速な対応が求められます。

とくにシステムリリース直後は予期しない障害が発生しやすく、休みをとるのが難しくなるかもしれません。

長時間労働を余儀なくされることもあり、暦通りに休みが欲しい人やライフスタイルを変えたくない人はストレスを感じやすいでしょう。

サーバールームの寒さがきつい

サーバールームは常に20〜25度に保たれており、寒さがつらいと感じることがあります。

この環境は機材の故障を防ぎ、サーバーを安定して稼働させるために重要です。

とくに寒さに弱い人にとっては、真夏でも寒いサーバールームでの作業は体力的な負担が大きくなります

サーバールームでの作業が多い場合は、厚着をしたり防寒対策を講じたりする必要があります。

資格が無いと評価されにくい

サーバーエンジニアに必須の資格はありませんが、資格が無いと他のエンジニアと差別化できず、評価を得にくいと感じることがあります。

とくにキャリアアップを目指す場合には、関連する資格の取得が重要です。

資格をもつことで自分の専門知識やスキルを証明でき、昇進や転職の際に有利になります。

資格取得の勉強を通じて学習の習慣が身につき、継続的なスキルアップにもつながります。

業務に対する自信がつき、より高いパフォーマンスを発揮することが期待できるでしょう。

サーバーエンジニアに役立つ知識・スキル

サーバーエンジニアとして仕事をしていくためには、以下のような知識とスキルが役立ちます。

必須の知識・スキル詳細
サーバーOSの知識とスキルWindows Server、Linux、Unix
コンテナ技術の知識Docker、Kubernetesなど
サーバー設計の知識サーバーインフラの設計と最適化
コンピュータの知識ハードウェアやネットワークの基本
データベースの知識SQL、データベース管理システムの操作
セキュリティの知識とスキルセキュリティマネジメント、ワイヤーウォール、セキュリティソフトなど

将来的にはクラウドサーバーの利用が増えることを見据えて、以下の知識・スキルもあるとなおよいでしょう。

とくに、市場シェアの高いAWSを扱えるスキルは重宝されます

知識・スキル詳細
クラウドサーバーの知識AWS、Microsoft Azure、GCPなどのクラウドサービス
仮想化技術VMware、Hyper-Vなど

これらのスキルをもつことで市場価値が高まり、長く活躍できます

サーバーエンジニアにおすすめの資格

サーバーエンジニアとしてのスキルをアピールできる資格を紹介します。

これらの資格を取得することで、就職活動やキャリアアップに役立つでしょう。

資格詳細
LinuCLinux技術者に求められる技術力を証明する認定資格
クラウドや仮想化技術のスキルもアピールできる
MCP(マイクロ・ソフト認定資格)マイクロソフト製品に対する知識や技術を証明する資格
とくに「Windows Server」や「Azure」のスキルが証明できる
CCNAネットワーク技術者の認定資格
ネットワークやセキュリティの基礎知識を証明できる
情報処理技術者試験経済産業省が認定する国家資格
情報処理技術者としての一定水準以上の知識やスキルを証明できる
プロジェクトマネージャー試験システム開発プロジェクトの管理者向けの国家資格
プロジェクトマネジメントに必要なスキルをもっていることを証明できる
AWS認定クラウドサービスの中でもとくに採用率が高いAWSの認定資格
クラウドインフラを構築・運用する能力を証明できる

未経験からサーバーエンジニアに転職する場合、資格を保有しておくとスキルの証明となり、採用の可能性が高まります

入社後も資格取得に向けて勉強することで、自身の市場価値も上がります。

最新の技術やトレンドに対応する知識を身につければ、キャリアの成長にもつながるでしょう。

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サーバーエンジニアにおすすめの資格については、以下の記事もご覧ください。

まとめ:サーバーエンジニアの未来は明るい

サーバーエンジニアは将来性の高い仕事です

技術の進化やクラウド化の進展に伴い、サーバーエンジニアに求められるスキルも変化しています。

そのため、常に学び続ける姿勢が重要です。

新しい技術やトレンドに柔軟に対応することで、サーバーエンジニアとしてのキャリアを長く続けられます。

未経験からサーバーエンジニアを目指す方も、資格を取得することでスキルを証明し、就職活動やキャリアアップに有利に働くでしょう。

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