ネットワークエンジニアとは?リアルな仕事内容・年収から将来性まで解説

「ネットワークエンジニアって実際どんな仕事をしてるの?」

「このままSESで働き続けて将来後悔しないかな…?」

トピックス3つ
・ネットワークエンジニアのリアルな仕事内容とは?
・年収や働き方、やりがいは?
・将来性とキャリアパスの描き方

IT未経験からSESで働き始めたけれど、ネットワークエンジニアの仕事内容や将来が不安という方も多いはず。

本記事では、ネットワークエンジニア 仕事内容 を中心に、現場での具体的な業務内容から年収、今後のキャリアまでを初心者向けにわかりやすく解説します。

読み終わる頃には、自分にとっての理想のキャリアが見えてくるはずです。

目次

ネットワークエンジニアの仕事内容とは?

ネットワークエンジニアは、企業内のデータ通信を安全かつスムーズに行うため、ネットワークの設計・構築・運用を幅広く担当する職種です。

通信機器やコンピュータを介したデータの送受信が当たり前となった現在、複数のデバイス間で円滑に情報を共有できる環境を整えることが求められています。

そのため、ネットワークインフラを支える専門職として、ネットワークエンジニアは不可欠な存在となっています。

ネットワークエンジニアの業務は、上の図のように大きく6つの工程に分類されます。
では詳しく解説していきます。

①ネットワーク要件定義

クライアントとの打ち合わせを通じて、現状の課題や求められる機能、目的、スケジュール、予算などを調整しながら、必要な要件を固めていきます。

また、現行のネットワーク環境を調査し、問題点を整理した上で、新しいネットワークの要件をまとめた要件定義書を作成します。

この工程でクライアントのニーズを正確に把握することが、後の設計・構築フェーズに大きく影響するため、慎重に進める必要があります。

②ネットワーク設計

クライアントとのヒアリングを通じて決定した要件を基に、ネットワークの設計方針や具体的な仕様を確定していきます。

その後、必要な内容を整理し、設計書として文書化します。

設計には、大まかな構成やネットワークの方向性を決める「基本設計」と、機器の配置や設定値など細部を詰める「詳細設計」の2つの工程があります。

③ネットワーク構築

​​要件定義や設計の段階で策定した計画をもとに、ネットワークを構築し、実際の環境へ落とし込む工程です。
具体的な作業は以下の流れで進められます。

流れ

① 機器やネットワークソフトウェア、配線の手配と導入
② 構築テストの仕様作成
③ 構築テストの実施

テストを通じてネットワークシステムが正常に機能することを確認し、問題がなければ運用・保守のフェーズへ移行します。

④ネットワーク運用

ネットワークシステムに障害や異常が発生した際に対応する重要な工程です。

主な業務としては、ネットワークの動作不良の原因調査、トラブルシューティング、システムの安定化に向けた調整作業が含まれます。

また、セキュリティ対策の強化やソフトウェアのアップデートを適宜実施し、システム全体の最適な状態を維持することも求められます。

⑤ネットワーク保守

ネットワークシステムで障害や異常が発生した際に対応し、安定した運用を維持するための工程です。

主な業務には、ネットワークの動作不良の原因特定、障害対応、設定調整のほか、セキュリティ強化やソフトウェアのアップデートといったメンテナンス作業が含まれます。

定期的な監視や予防措置を行うことで、システムの信頼性を向上させることも重要な役割です。

⑥ネットワーク監視

ネットワークシステムが適切に稼働しているかを監視し、異常を素早く検知する業務です。

障害や動作不良が発生した際には、迅速な原因特定と復旧作業が求められ、高い正確性と対応力が必要になります。

また、多くの企業では24時間365日体制での監視が必要とされるため、深夜や早朝の対応が発生することもあります。

ネットワークエンジニアの1日の流れ

現役ネットワークエンジニア1年目のリアルな1日をご紹介します。

配属されたばかりの頃は覚えることが多く、日々緊張感を持って業務に取り組んでいますが、少しずつ仕事の流れが掴めてきました。今回は、私の実際の1日のスケジュールを詳しくご紹介します。

●9:00|出社・ネットワーク監視システムのチェック
オフィスに到着後、まずは監視システムを確認します。
前日の夜間や早朝に異常が発生していないか、ネットワーク機器の状態をチェック。アラートが出ていれば、障害対応が必要になります。

(具体的な作業)
監視ツールでネットワークの稼働状況を確認
ログをチェックし、異常がないか調査
必要に応じて上司に報告

10:00|定例ミーティング(チームでの情報共有)
毎朝、チームミーティングがあり、担当案件の進捗やトラブル対応の状況を共有します
先輩エンジニアからのアドバイスをもらうことも多く、日々学びが多い時間です。

(話し合う内容)
現在対応中の障害やトラブルについて
新しく発生したネットワークの課題
今日の作業スケジュールの確認

●11:00|ネットワーク機器の設定変更・構築作業
上司の指示のもと、ルーターやスイッチの設定変更を行います。
まだ1年目なので、設定ミスをしないように慎重に作業を進めます。

(具体的な作業)
ルーター・スイッチの設定変更
コマンド入力(例:VLAN設定、ルーティング設定)
変更後の動作確認(pingテスト、通信確認)
(注意点)
設定を誤ると通信障害が発生するため、事前確認が必須
上司のダブルチェックを受けてから適用

●12:30|ランチ休憩
午前中の作業が落ち着いたら、先輩エンジニアと昼食へ。
ネットワーク関連の資格(CCNAやLPIC)についての話を聞くことも多く、勉強になる時間です。

●13:30|ネットワークトラブルの対応
午後になると、クライアントから「ネットワークが遅い」「通信が不安定」といった問い合わせが入り、障害対応を行うことがあります。

(対応フロー)
監視ツールで該当ネットワークの状態を確認
ルーターやスイッチのログを取得し、異常がないか調査
問題の切り分け(回線の問題か、機器の問題か)
必要に応じて設定変更や再起動を実施

このような対応を繰り返しながら、少しずつ経験を積んでいきます。

●16:00|ドキュメント作成・作業報告
ネットワーク機器の設定変更やトラブル対応が完了したら、作業内容を報告書にまとめます。
1年目のうちは、正確に記録を残すことが重要だと教えられました。

(作成する書類)
設定変更作業の記録
障害対応の報告書(発生原因・対処内容・再発防止策)

●17:30|明日の準備・退社
1日の作業を振り返り、明日の予定を整理します。
急な障害対応がなければ、定時に退社することも可能ですが、夜間作業がある日は残業になることもあります。

(業務終了前の確認事項)
監視システムの最終チェック
進捗報告の送信
翌日のスケジュール確認
1年目のリアルな感想

ネットワークエンジニアの仕事は、ただ機器を設定するだけでなく、トラブル対応やドキュメント作成など幅広い業務があります。

1年目のうちは覚えることが多く大変ですが、少しずつ「ネットワークの仕組み」が理解できるようになり、やりがいを感じています。

今後は、より高度な設定作業を任せてもらえるよう、CCNAの勉強を進めながらスキルアップを目指しています。

そもそもネットワークエンジニアとは?

ネットワークエンジニアは、前述したようにネットワーク環境の設計・構築・運用を担当する専門職です。

近年、通信機器やコンピュータを介したデータ通信が増え、ネットワークの安定性と高速化が求められています。

そのため、複数のデバイス間で円滑にデータを送受信できるインフラの整備が重要になっています。

ネットワークエンジニアは、これらの課題を解決し、安全で快適な通信環境を維持する役割を担うため、現代のIT社会で欠かせない存在となっています。

ネットワークエンジニアとシステムエンジニアの違い

ネットワークエンジニアは、通信インフラの設計・構築・運用を担当し、ネットワーク環境の安定化や最適化に取り組みます。

一方、システムエンジニアは、業務システムやアプリケーションの設計・開発・導入を行い、クライアントの要件を基にシステム全体を構築します。

両者はIT業界で密接に関わる職種ですが、ネットワークが「通信環境の構築・維持」に特化するのに対し、システムエンジニアは「ソフトウェア開発」が主な業務となります。

ネットワークエンジニアとインフラエンジニアの違い

この図は、インフラエンジニアとサーバーエンジニアの役割の関係を示しています。

ネットワークエンジニアは、インフラエンジニアの一分野として位置づけられ、ネットワークの設計や運用を専門とします。

インフラエンジニアは、サーバーやネットワークを含むITインフラ全体を管理する職種であり、担当範囲の広さが主な違いとなります。

ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアの違い

サーバーエンジニアは、データを安全に保管・管理するためのサーバー環境の構築や、セキュリティ対策を担う専門職です。

ネットワークの設計や管理を担当するネットワークエンジニアとは役割が異なり、サーバーエンジニアは主にサーバーの設定、運用、障害対応などに従事します。

両者は密接に連携しながら、ITインフラの安定した運用を支えています。

ネットワークエンジニアのやりがいと大変なポイントをリアル解説

ネットワークエンジニアの仕事は、やりがいを感じる場面がある一方で、大変だと感じることも少なくありません。

では、具体的にどのような魅力や厳しさがあるのでしょうか?
ここでは、ネットワークエンジニアとして働く上での楽しさや難しさについて、詳しく紹介します。

ネットワークエンジニアのやりがいとは?

● 達成感を味わえる仕事
ネットワークの構築には、想定外のトラブルや技術的な課題がつきものです。
そのため、プロジェクトを成功させるには、他部署と連携しながら慎重に進める必要があります。

特に、大規模なネットワークの導入では、計画から運用開始までに1年以上かかることもあります。
こうした長期的なプロジェクトを完遂し、システムが無事に稼働したときには、大きな達成感を得ることができます。

● チームで協力しながら働ける
エンジニアと聞くと、一人で黙々と作業をするイメージを持つ方も多いかもしれません。
しかし、ネットワークエンジニアの仕事はチームでの連携が欠かせません。

設計、構築、運用の各フェーズで協力し合いながら進めるため、プロジェクトの成功を仲間と共に喜び、一体感を感じられるのも魅力の一つです。

● 専門性の高い分野でスキルを活かせる
ネットワークエンジニアは、エンジニア職の中でも特に専門知識が求められる仕事です。
ネットワークの設計やセキュリティ対策はもちろん、ルーターやスイッチなどのネットワーク機器についての理解も必要になります。

加えて、最新のクラウド技術や無線通信の知識を活かせる場面も多く、技術の進化とともにスキルを磨いていける点もやりがいにつながります。

「ネットワークエンジニアはきつい」と言われる理由

ここでは、ネットワークエンジニアが大変だと言われる理由を5つ紹介します。

⚫︎クラウドの普及によりオンプレミス環境が減少
かつては、企業ごとに自社のサーバーやネットワーク機器を設置・運用するオンプレミス環境が主流でした。
しかし、近年はクラウドサービスの普及により、物理的なネットワーク構築の必要性が低下しています。

オンプレミス vs クラウドの違い
オンプレミス:自社でハードウェア・ソフトウェアを管理
クラウド:インターネット経由でサーバーやネットワークを利用

この変化により、従来のネットワークエンジニアの仕事が減少し、クラウド技術に対応できるスキルが求められるようになっています。

⚫︎AIの発展による業務の自動化
ネットワークエンジニアの業務のうち、監視・運用・保守といった下流工程は、比較的シンプルな作業が多い傾向にあります。

最近では、AIを活用した自動化ツールの導入が進み、一部の業務が機械に置き換わりつつあります。

<自動化の影響を受けやすい業務>
・ネットワーク監視
・異常検知とアラート発報
・定型的なトラブルシューティング

すぐに仕事がなくなるわけではありませんが、今後AIの発展によって、単純な運用・保守の仕事は減少していく可能性があります。

⚫︎下流工程の年収は低め
ネットワークエンジニアの業務には、設計や構築を行う「上流工程」と、監視や運用を担当する「下流工程」があります。

未経験からスタートすると、ほとんどの場合は下流工程を担当することになりますが、このフェーズは年収が低めな傾向があります。

上流工程と下流工程の違い
下流工程(監視・運用):年収が低く、スキルアップしにくい
上流工程(設計・構築):専門性が高く、年収も上がりやすい

しかし、資格を取得してスキルを身につけることで、上流工程にキャリアアップし、収入を大幅に上げることも可能です。

例えば、CCNAやCCNPといった資格を取得 し、設計や構築の仕事を担当できるようになれば、収入アップのチャンスが広がります。

⚫︎スキルアップが難しい環境もある
特に下流工程の業務では、手順がマニュアル化されていることが多く、単純作業を繰り返すだけでは成長しにくい面があります。
スキルアップを目指すには、自主的な学習や資格取得 が不可欠です。

例えば、業務外でネットワーク構築の演習を行う、最新の技術トレンドを学ぶ など、積極的に学習を続けることが重要です。

⚫︎キャリアパスが不明確になりやすい
未経験でネットワークエンジニアになると、最初は監視・運用の下流工程からスタートします。

しかし、具体的なキャリアプランを持たずに働き続けると、「このままずっと同じ仕事をするのでは?」と不安を感じることもあります。

⚫︎キャリアアップの選択肢
1.ネットワーク設計・構築(上流工程)へ進む → 高度な資格を取得し、専門性を高める
2.クラウドエンジニアへ転向 → AWSやAzureのスキルを習得する
3.ITコンサルタントやPMへ進む → ネットワークの知識を活かして、マネジメント職を目指す

キャリアの選択肢は幅広いため、ネットワークエンジニアとして働く前に、将来の方向性を考えておくことが重要 です。

ネットワークエンジニアは夜勤が大変?

ネットワークエンジニアの働き方の特徴のひとつに「夜勤が発生すること」があります。
特に運用・保守を担当する場合は、シフト勤務や深夜対応が必要になることも少なくありません。

⚫︎シフト制での夜勤勤務がある
ネットワークの監視や保守業務を担当する場合、シフト制の勤務 になることが多いです。
主に「2交代制」と「3交代制」の2種類があり、それぞれ勤務時間が異なります。

シフト制の例
2交代制(1日2シフト・12時間勤務)
 早番:9時~21時半
 遅番:21時~9時半

3交代制(1日3シフト・8時間勤務)
 ① 6時~14時半
 ② 14時~22時半
 ③ 22時~6時半

3交代制は人員を多く配置できるため負担が分散されますが、それでも夜勤対応は避けられません。

⚫︎トラブル対応で急な夜勤が発生することも
ネットワーク機器やサーバーの不具合によって、急な夜間対応 が発生することがあります。
例えば、通信障害や機器故障などの緊急対応が必要な場合、当番制で夜間対応に呼び出されることがあります。

夜間対応の例
・突発的なシステム障害の復旧作業
・ルーターやスイッチの交換作業
・予期しないサーバーダウンへの対応

ただし、ハードウェアトラブルは頻繁に起こるものではないため、突発的な夜勤が発生する頻度はそこまで高くありません。

⚫︎ネットワークのメンテナンス作業は夜間が基本
ネットワークシステムの安定稼働を維持するため、定期的なメンテナンス作業 が必要になります。
ユーザーの影響を最小限に抑えるため、メンテナンスは深夜の時間帯 に実施されることが一般的です。

夜間メンテナンスの例
・ルーター・スイッチの設定変更
・ファームウェア・ソフトウェアのアップデート
・ネットワーク機器の交換作業

頻繁に行われるものではありませんが、定期的な対応が求められるため、深夜作業が発生しやすい職種 であることは理解しておく必要があります。

ネットワークエンジニアに向いている人の特徴

次のような特徴を持つ人は、ネットワークエンジニアに向いていると言えます。

向いている人の特徴
・継続的に学べる
・トラブルを冷静に解決
・コミュニケーション能力がある

それでは、それぞれの特徴について詳しく解説していきます。

継続的に学べる

IT業界は技術の進化が早く、ネットワークエンジニアも新しい知識を常に学び続ける必要があります。

例えば、近年はクラウドサービスの普及により、AWSやAzureなどのクラウド関連技術の理解が求められるようになっています。

ネットワークの基本知識に加え、最新技術をキャッチアップできる柔軟性 を持つことが、長く活躍するための鍵となります。

新しいことを学ぶのが好きな人や、自ら勉強を続けられる人にとって、ネットワークエンジニアは適職と言えるでしょう。

トラブルを冷静に解決

ネットワークは、システムの基盤を支える重要な要素ですが、トラブルが発生することも少なくありません。

通信障害、機器の故障、設定ミスなど、想定外の問題が起こった際に、素早く対応できる能力が求められます。

問題が発生した際には、原因を特定し、適切な対処を行うことが必要です。

そのため、冷静に状況を分析し、論理的に解決策を考えられる人 は、ネットワークエンジニアとして適性が高いでしょう。

コミュニケーション能力がある

ネットワークエンジニアの仕事は、決して一人で完結するものではありません。

他のエンジニアやクライアントと連携しながら、システムの構築・運用を進めるため、適切なコミュニケーションが求められます。

とはいえ、高度な会話スキルが必要というわけではなく、円滑に情報共有ができる程度のコミュニケーション能力 があれば問題ありません。

もし会話に自信がなくても、技術力を磨くことで補うことができるため、専門スキルをしっかり身につけることが大切です。

「向いていない人」についても以下の記事解説してるので、自身の性格と照らし合わせてみてください。

ネットワークエンジニアに求められるスキル5選

ネットワークエンジニアとして活躍するためには、基礎知識から応用スキルまで幅広い知識が求められます。
ここでは、ネットワークエンジニアにとって不可欠なスキルを5つ紹介します。

・IT全般の基礎知識
・ネットワークの基本スキル
・クラウド関連の知識
・セキュリティの理解
・論理的思考力

これからネットワークエンジニアを目指す方は、これらのスキルをバランスよく身につけていきましょう。

ITの基礎知識

ネットワークに特化した知識だけでなく、ITシステム全体を理解すること も重要です。

例えば、サーバーやデータベース、OSの基礎知識がないと、トラブル対応やシステム全体の最適化が難しくなります。

必要なIT知識の例
・OSの基本(Windows、Linux)
・仮想化技術(VMware、Hyper-V)
・システム運用の基礎(ログ管理、バックアップ)

ネットワーク技術は、IT全体の一部であるため、関連する知識を幅広く習得することが求められます。

ネットワークの基礎知識【初心者向け解説】

ネットワークエンジニアにとって、通信技術の基本を理解することは必須です。
特に TCP/IPやOSI参照モデル などの通信プロトコルの仕組みは、業務の中で頻繁に扱うことになります。

重要なネットワーク技術
・TCP/IP(インターネット通信の基本プロトコル)
・OSI参照モデル(ネットワーク通信を7つの階層に分けて整理したモデル)
・ルーティング(異なるネットワーク間の通信制御)

これらの基礎をしっかり押さえておくことで、より実践的なネットワーク設計やトラブルシューティングがスムーズに行えるようになります。

クラウドスキル

近年、企業のITインフラは オンプレミス(自社運用)からクラウド環境へ移行 するケースが増えています。

そのため、ネットワークエンジニアも AWSやAzure などのクラウド技術を理解し、対応できるスキルが求められるようになっています。

クラウドスキルを身につけるメリット
・クラウド環境のネットワーク構築に対応できる
・クラウド系資格(AWS認定ソリューションアーキテクトなど)で市場価値を高められる
・将来性のあるネットワークエンジニアとしてキャリアの幅を広げられる

クラウドスキルを習得すれば、企業のIT戦略において重要な役割を担えるようになり、キャリアアップのチャンスも広がります。

セキュリティ知識

ネットワークエンジニアの重要な役割の一つにシステムを外部の脅威から守ることがあります。

特に、サイバー攻撃の手法が年々高度化しているため、最新のセキュリティ対策 を理解し、適切な防御策を講じることが求められます。

押さえておきたいセキュリティ知識
・ファイアウォールやIDS/IPSの仕組み
・VPNの設定・運用(リモートアクセスの安全確保)
・サイバー攻撃の種類と対策(DDoS、フィッシング、ゼロデイ攻撃など)

企業のネットワーク環境を安全に保つためには、定期的な情報収集と最新技術のキャッチアップが欠かせません。

論理的思考力

ネットワークエンジニアは、トラブルが発生した際に 素早く原因を特定し、適切な対応を行う能力 が求められます。
そのため、物事を論理的に整理し、最適な解決策を導き出すスキルが不可欠です。

論理的思考が求められる場面
・ネットワーク障害の原因特定(ハードウェア・ソフトウェア・設定ミスの切り分け)
・新規ネットワーク設計時の最適な構成の検討
・セキュリティリスクの分析と対策立案

論理的思考力は、経験を積むことで自然と磨かれていく部分もありますが、普段から問題解決を意識することで、より実践的に活かすことができます。

ネットワークエンジニアにおすすめの資格5選!取得すればキャリアアップ確実

ネットワークエンジニアとしてのスキルを高め、キャリアアップを目指すうえで、資格の取得は大きなメリットになります。

まずは、資格を取得することで得られるメリットを確認しましょう。

資格を取得するメリット
・学習を通じて専門スキルを磨ける
・技術力を証明し、転職や昇進で有利になる
・上流工程の仕事に携わるチャンスが増える
・資格手当や昇給の対象となり、年収アップにつながる

ネットワークエンジニアは 資格が必須の職種ではありません が、知識やスキルの証明として役立ちます。

特に、専門性の高いエンジニアは企業からの需要が高く、転職や昇進の際に有利になる ことが多いです。

資格を取得することで、市場価値を高め、より良いキャリアを築いていくことが可能になります。

「CCNA」初心者向け定番資格

ネットワークエンジニアとして最も取得をおすすめする資格は 「CCNA(Cisco Certified Network Associate)」 です。

CCNAは、世界的なネットワーク機器メーカーである Cisco Systems が提供する認定資格で、ネットワーク技術の基礎から実践的なスキルまで幅広く学ぶことができます。

CCNAを取得するメリット
・ネットワークの基礎知識が網羅できる
・実際の業務で使われるCisco機器の理解が深まる
・世界的に認知された資格で転職・キャリアアップに有利

Ciscoは ルーター、スイッチ、モデムなどのネットワーク機器分野で世界最大のシェア を誇り、多くの企業がCisco製品を導入しています。

そのため、CCNAを取得することで、ネットワークの基礎だけでなく、実際の業務で扱う機器の知識も身につけることができる点が大きな強みです。

特に 未経験からネットワークエンジニアを目指す方 にとって、CCNAはスキル習得とキャリアの両面で有効な資格と言えるでしょう。

「LPIC」サーバー運用にも強くなる

ネットワークエンジニアにとって、Linuxの知識は欠かせません。

特にサーバー運用やネットワーク機器の設定では、Linux環境を扱う機会が多いため、Linuxスキルを証明できる資格 「LPIC(Linux Professional Institute Certification)」 の取得をおすすめします。

LPICの特徴とメリット
・国際基準のLinux認定資格で、世界的に認知されている
・LPICを取得することで、Linuxのプロフェッショナルであることを証明できる
・サーバー管理やネットワーク構築に必要なスキルを体系的に学べる

LPICは 3つのレベル(LPIC-1、LPIC-2、LPIC-3) に分かれており、初心者が最初に目指すべきなのは 「LPIC-1」 です。

LPICの試験構成
・LPIC-1(Linuxの基本操作・管理スキル)
・LPIC-2(より高度なネットワーク構築・管理スキル)
・LPIC-3(セキュリティ・仮想化・クラウドなどの専門技術)

LPIC-1を取得すると、サーバーの基本的な管理ができるレベルと認められます。

LPIC-2以上では、ネットワークの構築や高度な運用スキルが求められるため、ネットワークエンジニアとしてのキャリアアップに役立ちます。

Linux環境での業務に携わることが多い場合は、LPICの取得を目指すことで、専門スキルを証明し、転職や昇給のチャンスを広げることができるでしょう。

「LinuC」Linuxスキルを証明できる

LPICと同様に、Linuxの知識やスキルを証明できる資格として 「LinuC(Linux Professional Certification)」 があります。

LinuCは、日本の認定機関である LPI-Japan が提供する民間資格であり、日本国内のIT市場に特化している点が特徴です。

LinuCの特徴とメリット
・日本のIT業界に特化したLinux認定資格
・Linuxサーバーの運用・管理スキルを体系的に学べる
・国内企業での転職やキャリアアップに有利

LinuCは、国際基準の LPIC とは異なり、日本国内の企業に向けた資格 となっています。

そのため、日本市場での転職やスキルアップを目指す場合に最適です。

LPICとの違い

資格名認定機関対象市場特徴
LinuCLPI-Japan(日本)日本国内日本の企業向けに最適化された内容
LPICLPI(国際)グローバル海外企業でも通用する国際資格

転職やキャリアアップで海外市場を視野に入れる場合は、LPICの取得が推奨されます。

一方で、国内のIT業界でLinuxスキルを活かしたい場合は、LinuCの取得が有利になるでしょう。

日本国内でのキャリアを重視するネットワークエンジニアにとって、LinuCは実務に直結しやすい資格としておすすめです。

「基本情報技術者試験」IT全般の知識を習得できる

ネットワークエンジニアを目指すなら、IT分野の代表的な国家資格である「基本情報技術者試験(FE)」も取得を検討すると良いでしょう。

この試験は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施しており、IT業界全般で基礎知識を証明する資格として多くの企業で評価されています。

基本情報技術者試験では、ネットワーク技術やセキュリティ、データベース、システム開発など、ネットワークエンジニアにも関わる幅広い知識を学ぶことができます。

特に、ネットワークに関する通信プロトコルやルーティングの基礎が含まれているため、ネットワークエンジニアとしての土台を固める上で有効な資格です。

また、ITインフラ全体の仕組みを理解することができるため、サーバーやデータベース、セキュリティなど、ネットワーク以外の知識も身につけることができます。

特に未経験からネットワークエンジニアを目指す場合、資格取得を通じて基本的なITスキルを証明できるため、転職やキャリアのスタート時に大きなメリットとなります。

「ネットワークスペシャリスト試験」

ネットワークエンジニアとして高度な知識を証明したい場合、「ネットワークスペシャリスト試験(NW)」の取得を目指すのも有効です。

この試験は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格であり、ネットワーク分野に特化した専門性の高い内容が出題されます。

試験では、ネットワークの設計・構築・運用管理に関する深い知識が求められ、トラブルシューティングやセキュリティ対策に関する実践的な問題も含まれています。

特に、上流工程でネットワークアーキテクチャの設計や運用戦略の立案を担当するエンジニアには適した資格です。

ネットワークインフラの全体設計やセキュリティ強化に携わる機会が増えるため、キャリアアップを目指すエンジニアにとって有利な資格といえます。

企業のIT基盤を支える高スキルエンジニアとしての市場価値を高めるためにも、ネットワークスペシャリスト試験の取得を検討すると良いでしょう。

ネットワークエンジニアの資格について、さらにこちらで詳しく解説していますので参考にしてください。

ネットワークエンジニアの年収はいくら?

ネットワークエンジニアは、ITインフラの設計・構築・運用を担う専門職ですが、実際の年収はどの程度なのでしょうか?
未経験から挑戦しやすい職種である一方、スキルや経験によって収入の幅が大きいのも特徴です。
ここでは、ネットワークエンジニアの平均年収や年代別の収入傾向を詳しく見ていきます。

ネットワークエンジニアの平均年収

大手転職サイト2社の調査によると、ネットワークエンジニアの平均年収は以下の通りです。

調査会社別の平均年収
・マイナビエージェント:455万円
・doda:448.3万円
・2社平均:451.65万円

出典:マイナビエージェント「職種別平均年収ランキング」doda「職種図鑑

令和3年 民間給与実態統計調査」によると、日本全体の平均年収は443万円とされており、ネットワークエンジニアの年収はやや上回っています。

ただし、ネットワークエンジニアは未経験からでも挑戦しやすい職種であるため、エンジニア全体の中では年収が高めとは言い切れません。

しかし、経験を積んだり資格を取得することで、スキルに応じて収入を大きく伸ばすことが可能です。
そのため、平均年収だけにとらわれず、スキルアップを重視することが重要です。

年代別の平均年収をチェック【20代・30代・40代】

ネットワークエンジニアを含むITエンジニア全体の年代別平均年収は、以下のようになっています。

25歳:約380万円
30歳:約450万円
35歳:約520万円

(出典:2022年版 情報サービス産業 基本統計調査

また、「令和3年 賃金構造基本統計調査」によると、全職種(正社員)の平均年収は以下の通りです。

25〜29歳:410万円
30〜34歳:468万円

これらのデータから、ネットワークエンジニアを含むITエンジニアの年収は、一般的な職種と比較しても遜色ない水準であることがわかります。

さらに、専門性の高い資格を取得したり、プロジェクト経験を積むことで、同年代の平均を超える収入を得ることも十分可能です。

さらに年収について詳しく知りたい方のためにこちらで解説しています。
収入アップ方法の解説してるので参考にしてください。

ネットワークエンジニア最近の動向

近年、企業のデジタル化やクラウドサービスの普及に伴い、従来のオンプレミス環境からクラウド環境への移行が進み、これに対応できるスキルを持つエンジニアの需要が高まっています。

また、サイバー攻撃の増加により、セキュリティ対策の重要性が増しており、ネットワークとセキュリティの両方に精通したエンジニアのニーズも拡大しています。

ネットワークエンジニアの現在の需要と市場動向

IPA情報処理機構DX白書2023年」 によると、8割以上の企業がIT人材の不足を感じている という調査結果が出ています。

特に2022年は、2021年と比較して「大幅に不足している」と回答する企業が増加しており、年々その傾向が加速していることが分かります。

こうした状況の中、ネットワークの安定運用やセキュリティ強化が求められる企業も増え、ネットワークエンジニアの需要はますます高まっています。

特に、クラウド環境の拡大やゼロトラストセキュリティの導入が進む中で、高度なネットワークスキルを持つエンジニアの市場価値は今後さらに上昇すると予想されます。

IT業界全体の人材不足が続く中、ネットワークエンジニアの需要は依然として高い水準にあります。

特にクラウド環境の拡大に伴い、オンプレミス環境の運用スキルだけでなく、クラウドネットワークの設計・構築・運用ができるエンジニアが求められています。

これからのネットワークエンジニアの需要

現在、ネットワークエンジニアは需要が非常に高い職種ですが、今後も将来性のある職業として注目されています。

社会全体のIT化が加速する中、多くの企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に取り組んでおり、業務効率化や新たなサービス開発のために高度なネットワーク環境の整備が欠かせなくなっています。

そのため、ネットワークエンジニアの必要性は今後も増していくと考えられます。

また、近年ではクラウドサービスの導入が急速に進んでおり、従来のオンプレミス環境だけでなく、AWSやAzureといったクラウドプラットフォームを活用できるスキルを持つエンジニアの需要が拡大しています。

クラウドとネットワークの両方に精通したエンジニアは、今後さらに重宝されるでしょう。

ネットワークエンジニアとして長期的に活躍するためには、技術の進化に対応しながら学び続けることが重要です。

最新のネットワーク技術やセキュリティ、クラウド環境の構築スキルを磨くことで、市場価値の高いエンジニアとしてキャリアを築いていくことができます。

こちらの記事では、ネットワークエンジニアで将来的に市場価値高く活躍するための戦略をくわしく解説しています。

ネットワークエンジニアのキャリアパス

ネットワークエンジニアは、スキルや経験を積むことで多様なキャリアパスを選択できます。
未経験からスタートしても、着実にステップアップすれば、より専門性の高い分野へ進むことが可能です。

まず、一般的なキャリアの流れとして、監視・運用 からスタートし、その後 設計・構築 を担当する 上流工程 へとキャリアアップしていくのが一般的です。

その後は、クラウドエンジニアセキュリティエンジニア、ITコンサルタント、フリーランス など、さらに多様な道が広がります。

また、フリーランスとして独立し、自由な働き方を選ぶエンジニアも増えています。
フリーランスになるには 3年以上の設計・構築経験 があると案件を獲得しやすく、安定した収入を確保しやすくなります。

特に、近年は クラウド環境の普及 に伴い、AWSやAzureなどの クラウド関連スキル を持つネットワークエンジニアの需要が高まっています。

また、セキュリティ対策がより重要視される中で、ネットワークセキュリティの専門家になる道も有望です。

未経験からネットワークエンジニアになる方法

結論から言うと、未経験からでもネットワークエンジニアになることは十分可能です。

ただし、適切な方法で転職・就職活動を進めなければ、理想のキャリアを築くことが難しくなる場合があります。
よく調べずに転職を急ぐと、キャリアアップしにくい環境に入ってしまうこともあるため注意が必要です。

ここからは、未経験からネットワークエンジニアとして成功するための具体的な方法について詳しく解説していきます。

転職・就職エージェントを利用する

未経験からネットワークエンジニアを目指す場合、転職・就職エージェントを活用するのが有効な方法の一つ です。

エージェントは、求職者のスキルや経験に合った企業を紹介してくれるだけでなく、履歴書の添削や面接対策、キャリア相談 などのサポートを無料で提供してくれます。

特にIT業界に強いエージェントを利用することで、未経験者向けの求人 を見つけやすくなります。

エージェントを利用することで、自分に合った企業を効率的に探せる ため、未経験からの転職をスムーズに進めることができます。

未経験からのIT転職に特化した「活学キャリア」へまずは、相談してみることをおすすめします。

求人サイトを活用する

転職活動を進める際には、求人サイトを活用するのも効果的 です。

求人サイトでは、未経験歓迎のネットワークエンジニア求人 を検索できるほか、企業の詳細情報や仕事内容を事前に確認できるため、自分に合った職場を見つけやすくなります。

また、企業の口コミや年収データを参考にすることで、働きやすい環境かどうかを判断しやすい というメリットもあります。

転職エージェントと併用することで、より多くの選択肢の中から最適な職場を選べるようになります。

ITスクールで学んで転職を目指す

未経験からネットワークエンジニアを目指す場合、ITスクールで基礎知識を学んでから転職活動をするのも一つの方法です。

ITスクールでは、ネットワークの基礎知識や、CCNAなどの資格取得対策、実践的なスキルを身につけることができます

特に、未経験者向けの転職サポートを提供しているスクールを選ぶと、スムーズにエンジニアとしてのキャリアをスタートできる 可能性が高まります。

また、独学での学習が難しいと感じる場合は、実践的なカリキュラムが用意されているスクールを活用することで、即戦力として働けるスキルを短期間で身につけることができます。

活学キャリアでは、転職サポートに加え、資格取得カリキュラムを無料で受講することができます。
「資格を取得してから転職したい」
「スキルを身につけてから転職したい」

人は、無料カウンセリングにてまずはご相談してみることをおすすめします。

未経験から転職する際に注意すべきポイント

ネットワークエンジニアとして転職・就職を考える際は、ブラック企業を避けることが重要 です。

特に、SES企業にはブラックな労働環境の企業が多く含まれている ため、注意が必要です。

ブラック企業の特徴
・研修と称して家電量販店の販売員として派遣する企業
・実務経験を水増しするために経歴詐称を強要する企業
・何年経っても下流工程業務にしか携われない企業
・自社で研修を行なっていない企業

SES(システムエンジニアリングサービス)とは、クライアント企業のシステム開発や運用・保守業務を委託される契約形態 です。
簡単に言えば、「技術力を提供する派遣のような働き方」とも言えます。

この仕組みを悪用し、研修期間中は販売業務をさせ、退勤後や休日に技術研修を行う という過酷な労働環境を強いる企業も存在します。

ブラックなSES企業を避けるためには、企業の評判や口コミをチェックし、契約内容をしっかり確認することが重要 です。

現役ネットワークエンジニアのインタビューやプロジェクト事例

エンジニア歴1年目・Aさん(25歳/SIer勤務)

文系出身でIT未経験でしたが、手に職をつけたいと思いネットワークエンジニアを目指しました。
転職活動では、CCNAの資格を取得して基礎知識をアピールし、SES企業に入社。
現在は、大手メーカーのネットワーク運用・監視を担当しています。

最初の数カ月は、監視業務が中心でした。
障害が発生した際にアラートを確認し、マニュアルに沿って対応するのが主な仕事
です。
業務の流れはシンプルですが、エラーの原因を突き止めるには知識が必要で、最初はログの見方もよくわからず戸惑いました。

先輩の指導を受けながら少しずつ理解を深め、今では原因の切り分けや簡単な設定変更などもできるようになりました。

最近は、新しく導入されたネットワーク機器の設定を任されるようになりました。
最初は「自分にできるのか」と不安でしたが、ベンダーのマニュアルや社内の資料を確認しながら設定を進め、実際に接続テストを行ったときに問題なく動作したときは大きな達成感がありました。


まだまだ知らないことばかりですが、資格の勉強と並行してスキルを磨き、ゆくゆくは設計や構築にも関われるようになりたいと思っています。」

エンジニア歴3年目・Bさん(27歳/SIer勤務)

新卒でネットワークエンジニアとして入社して3年目になります。
現在はSIer(システムインテグレーター)に所属し、企業向けのネットワーク設計や構築を担当しています。
入社当初は運用・監視からスタートしましたが、徐々に小規模なネットワークの構築業務も任されるようになりました。

最近携わったプロジェクトでは、ある企業の拠点間ネットワークの再設計を担当しました。
全国に10カ所の支社があり、それぞれの拠点がVPNで本社と接続されているのですが、通信速度の遅延が頻発しているとのことでした。

現状の回線状況を分析し、トラフィックの最適化を図るため、ルーターの再設定や帯域幅の増強を提案しました。
実際に導入後、拠点間の通信速度が向上し、リモート会議の品質も改善されました。

エンジニアとして、提案した施策が企業の業務改善につながるのを実感できたのは、大きなやりがいになりましたね。

ただ、業務の中で一番苦労するのは、トラブルシューティングです。

例えば、あるクライアント先では、急に社内のネットワークが不安定になり、業務に支障をきたすトラブルが発生しました。
急ぎ現場に駆けつけ、ネットワーク機器のログを確認したところ、特定のスイッチがフリーズしており、通信が一部遮断されていました。

原因を特定し、ファームウェアの更新と機器の再起動で復旧させましたが、迅速な対応が求められる場面では常にプレッシャーを感じます。
それでも、トラブルを解決できたときの達成感は大きいですし、現場での対応力がどんどん鍛えられている実感があります。

まとめ|ネットワークエンジニアとしてキャリアを築こう!

未経験からネットワークエンジニアを目指す場合は、まず 監視・運用業務 からスタートし、実務経験を積みながら 設計・構築 へとキャリアアップしていくのが一般的です。

近年では、クラウド環境の普及により、AWSやAzureなどの知識も求められるようになってきています。

ネットワークエンジニアの仕事は、ITインフラを支える責任の大きな職種ですが、その分 スキルを磨くことで将来性のあるキャリアを築けるという魅力もあります。

今後も成長が期待される分野のため、未経験でも学習を継続し、技術力を高めることで活躍の幅を広げることが可能です。

しかし、研修制度やスキルアップしていける企業に入らないと、「何年経ってもキャリアップできない・・」なんてことも少なくありません。

そのため、エージェントに相談することで、ブラックな企業かどうかを正確に判断する のに役立ちます。
IT業界に詳しい転職・就職エージェントの間では、ブラック企業の情報は広く共有されている ことが多いです。

特に、これから面接を受ける企業や、すでに内定をもらった企業が 労働環境に問題があるのではないか と不安を感じる場合は、第三者の視点でアドバイスを受けることが重要 です。

活学キャリアではIT業界に詳しいプロからサポートを受けることができます。
転職に失敗しないためにも、事前に無料カウンセリングで相談することをおすすめします。

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