SE(システムエンジニア)のキャリアプラン完全ガイド|開発・インフラ・PM・コンサルまで徹底解説

seのキャリアってどうやって設計すればいいの?

スキルアップって、結局どこを目指せば正解なのかわからない…

SEという職種は選べる未来がとても広いです。
でも、自分から計画して動かないと、気づかないうちに“なんとなく働く”日々になってしまうことも…。

この記事では、開発・インフラ・PM・コンサルなど、SEが選べるキャリアパスを体系的に整理。

そのうえで、自分に合った道の見つけ方・キャリアプランの立て方をわかりやすく解説していきます。

本記事を読んでわかること
  • SEに多い6つのキャリアパスと、それぞれの特徴・向き不向き
  • キャリアプランを立てるための5ステップと具体例
  • 年代別に異なるキャリアの分かれ道とその選び方
目次

なぜSEにキャリアプランが必要なのか?

「このまま働いていて、自分はどこに向かっているんだろう…」

そんな不安を感じる瞬間があれば、キャリアプランを立てるタイミングかもしれません。

SEにキャリアプランが必要な理由
  • スキルが曖昧だと将来の選択肢が狭まる
  • 計画的に動くSEほど年収・働き方が安定する

そもそも、システムエンジニアに向いているのだろうか・・という方はこちらをご覧ください。

スキルが曖昧だと将来の選択肢が狭まる

SEは技術を身につけることが評価されやすい職種ですが、「とりあえず言われた仕事をこなしてきた」という状態が続くと、自分の市場価値がどのくらいなのか見えにくくなるという落とし穴があります。

実際、筆者がキャリア支援を行ってきた中でも「3年くらいSEをやってきたけど、次に何を目指せばいいのか分からない」という声はとても多いです。

その多くは、「なにができるようになったか?」ではなく「なにをしてきたか?」だけを積み重ねていたケースです。

たとえば、以下のような“スキル棚卸しテンプレート”を活用すると、自分のスキルの方向性が整理しやすくなります。

【スキル棚卸しテンプレート例】

項目書き方の例
経験した業務内容Javaを用いたWebアプリ開発(3年)
使用技術Java/Spring Boot/Oracle/Git
強み/こだわったことパフォーマンス改善提案、保守性を意識したコーディング
経験の中で「楽しかったこと」詳細設計を自分で考えたときに納得感があった

こうした棚卸しをせずに「ただ年数だけが過ぎた状態」になると、いざ転職したいと思ったときにアピールできる武器が曖昧になってしまいます。

キャリアプランは自分の価値を可視化して選択肢を広げるために欠かせない考え方です。

計画的に動くSEほど年収・働き方が安定する

キャリアプランが明確な人ほど、「収入が上がる」「働く環境が良くなる」傾向があります。

たとえば、次のような2人のSEを比較してみましょう。

Aさん(ノープラン型)

気づいたら5年間ずっとテストフェーズ中心
年収:400万円前後で頭打ち
自分の方向性がわからず転職に踏み出せない

Bさん(キャリア設計型)

2年目から設計・実装に挑戦し、PM補佐を経験
年収:30代前半で550万円を突破
目的意識があるため、社内でも抜擢されやすい

この違いは、「自分がどこに向かって成長したいのか」を早めに考えたかどうかに尽きます。
もちろんすぐに完璧なプランを作る必要はありません。

「2年後には設計フェーズに関われるようになりたい」
「クラウド系のスキルを身につけて、将来的にはインフラ寄りに進みたい」

こんな“ざっくり目標”でも十分です。

目標があると、学ぶこと・選ぶ仕事・身につける技術に意志が宿ります。
結果的に、それが年収や働き方の自由度につながっていくのです。

SEのキャリアパス6選|あなたはどの道を目指す?

SEの強みは、「目指せる道の広さ」です。
ここでは代表的な6つのキャリアパスを紹介します。あなたの理想の働き方と重なる選択肢が、きっと見つかるはずです。

SEのキャリアパス6選
  • アプリケーションエンジニアとして技術を極める
  • インフラエンジニアとして基盤を支える
  • PM・PLとしてマネジメントに進む
  • ITコンサルタントへキャリアチェンジ
  • フリーランスとして独立・案件を選べる働き方へ
  • 他職種(営業・企画・マーケ)への越境キャリア

アプリケーションエンジニアとして技術を極める

「ものづくりが好き」「コードを書いている時間が楽しい」
そんな方にとって、アプリケーションエンジニアの道は非常に魅力的です。

この道を選ぶと、以下のようなステップで成長することが多いです。

入門:JavaやPythonで基本的なWebアプリ開発を経験
中堅:要件定義や設計にも関わり、チームの技術的支柱に
上級:アーキテクトやテックリードとして全体設計に携わる

筆者:キャリアコンサルタント

ある30代のエンジニアは「設計からリリースまで一貫して担当できる力をつけたい」と考え、LaravelやTypeScriptの習得を独学で進め、社内で開発リーダーに抜擢されました。

このように、技術を突き詰める道は、裁量や信頼を得ながら深く広く成長できる選択肢です。

インフラエンジニアとして基盤を支える

表には出にくいけれど、サービスや業務システムを裏で支えているのがインフラエンジニアです。
特に近年は「オンプレからクラウドへの移行」が進み、AWSやAzureなどのクラウド技術が注目されています。

たとえば、Linuxサーバーの運用保守からキャリアを始めた20代の方が、CCNAやAWS認定資格を取得し、クラウドエンジニアに転身する例も増えています。

構築・運用の視点を持った人材は社内でも重宝され、将来的にはセキュリティ分野やSRE(信頼性エンジニア)へのステップアップも可能です。

PM・PLとしてマネジメントに進む

「チームをまとめたい」「全体を動かす側に立ちたい」方に向いているのが、プロジェクトマネージャー(PM)やプロジェクトリーダー(PL)の道です。

単なる管理職ではなく、「要件整理 → 工数見積もり → 進行管理 → 顧客折衝」までを担う存在。
中には「技術もわかるPM」として、開発者から信頼を集める人もいます。

PMを目指す人の中には、30代前半でリーダー経験を積み、社内で年間MVPに選ばれた事例もあります。
人を動かすことにやりがいを感じるタイプには、挑戦しがいのあるポジションです。

ITコンサルタントへキャリアチェンジ

「もっと上流で、企業課題の解決に関わりたい」そんな志向を持つ人が選ぶのがITコンサルタントです。

たとえば、業務システムの構築経験を活かし、「なぜこのシステムが必要か?」という企画段階から入るポジションに就く方もいます。

元インフラSEだった30代の方が、経営課題に向き合うITコンサルに転身し、SaaS導入支援やDX推進の現場で活躍しているケースも。

開発やインフラの知識を武器に、「IT×ビジネス」の橋渡し役として活躍できるフィールドです。

フリーランスとして独立・案件を選べる働き方へ

「働く場所も内容も、もっと自由に選びたい」そんな人に人気なのが、フリーランスエンジニアという選択肢です。

実務経験が3〜5年あると、月単価60万〜80万円の常駐案件や、リモートの受託開発に参画できるケースもあります。
最近では、クラウドワークスやレバテックフリーランスを活用して仕事を得ている人も多いです。

ただし、営業力や安定性の確保が必要なので、まずは副業・週3案件から始める人がほとんど
「会社に縛られず働きたい」という思いが強い方は、視野に入れて損はない道です。

他職種(営業・企画・マーケ)への越境キャリア

「ずっとエンジニアじゃなくてもいい」そう考えたときに選べるのが、“越境”というキャリアの選択です。

たとえば、開発経験を活かしてプロダクトマネージャー(PdM)に転身した人、プリセールスとして技術営業に進んだ人もいます。

マーケティングの知識をつけてSaaS企業のカスタマーサクセスに移る例も増加中です。

この道は、「技術+α」を武器にする必要がありますが、自分の強みを掛け算してキャリアの幅を広げられる選択肢です。

将来性が高いSEの働き方についてはこちらをご覧ください。

SEのキャリアプランを立てる5つのステップ

「キャリアプランを立てよう」と言われても、何から始めればいいのか迷う方は多いはず。
ここでは、初めてでも取り組みやすい“5つの手順”で、順を追って整理していきます。

SEのキャリアプランを立てる5つのステップ
  • 現状のスキルと経験を棚卸しする
  • 5年後・10年後の理想像を描く
  • 必要なスキル・資格・経験を逆算する
  • 具体的な学習・実務ステップを整理する
  • 定期的に見直してアップデートする

現状のスキルと経験を棚卸しする

まずは、自分がこれまでどんな仕事をしてきたのか、どんなスキルを使ってきたのかを“見える化”するところから始めましょう。

頭の中だけで考えるのではなく、紙やスプレッドシートで項目に分けて書き出すのがポイントです。

項目内容
主な業務JavaによるWebアプリ開発(保守〜改修)
使用技術Java/Spring Boot/Oracle/Git
工夫した点ソースレビュー基準の整備、障害報告の標準化
得意・好きな作業ロジック設計、DBチューニング、レビュー指摘

こうした情報を書き出しておくと、転職時の職務経歴書や面接でも活用できます。
また、自分の強みや得意分野を客観的に見ることができるため、次のキャリア選択に自信を持てるようになります。

自身のスキルや経験の棚卸しは、プロにサポートしてもらうとより明確になります。
見落としてるスキルやキャリアアップに役立つ経験など、客観的に把握しておくことも大事です。

活学キャリアでは、IT転職のプロが言語化できていないキャリアの軸をヒアリングしながら探り当て、明確にしてくれるのでおすすめです。

5年後・10年後の理想像を描く

キャリアプランを設計するうえで、将来の理想を描くことは欠かせません。
「どんな働き方をしたいか」「どんな役割で仕事をしていたいか」を、まずは自由に想像してみてください。

たとえば、以下のような質問を自分に投げかけるのがおすすめです:

5年後、どんな業務をしていたい?
年収はどれくらいを目指したい?
技術を極めたい?チームを率いたい?
フルリモートや副業OKな環境で働いていたい?

筆者:キャリアコンサルタント

実際にこの方法を使って方向性を整理した30代SEは、
自分は人と関わる仕事が好きで、手を動かすより企画や交渉のほうが向いている」と気づき、ITコンサルへの転身を実現しました。

「自分の理想がうまく描けない…」という方は、プロのキャリアアドバイザーと一緒に言語化してみるのも一つの方法です。活学キャリアでは、あなたのスキルや志向を丁寧にヒアリングし、方向性の整理を無料でサポートしています。

必要なスキル・資格・経験を逆算する

理想が見えてきたら、そこに至るために“何が足りないのか”を明確にしていきましょう。
このステップでは、「目標」と「現在地」のギャップを具体的に埋めていく作業が必要です。

たとえば、インフラSEからクラウドエンジニアを目指す場合:

・【必要なスキル】Linux+AWS+IaC(Terraformなど)
・【資格】AWS SAA、LinuC レベル1〜2
・【経験】オンプレ→クラウド移行案件、構成図作成

こうして「必要スキルのリスト」ができると、日々の学習や実務の優先順位が明確になります。

具体的な学習・実務ステップを整理する

逆算したスキルをもとに、どの順番で学ぶか、どんな業務に挑戦するかを整理しましょう。

【学習と実務のステップ例|AWSエンジニア編】

1.AWS SAAのオンライン教材を1ヶ月で完了(Udemyなど)
2.個人でVPC・EC2構築のハンズオン
3.社内の小規模案件でサーバー構成提案に挑戦
4.クラウド移行プロジェクトにアサイン依頼
5.TerraformやCDKを使ったIaC導入にチャレンジ

このように、「資格 → 個人開発 → 社内挑戦 →本格案件」のようなステップを描いておくと、成長が加速しやすくなります。

最初から100点を目指すより、“やってみる→振り返る”の繰り返しがキャリアを作るコツです。

定期的に見直してアップデートする

キャリアプランは「一度立てたら終わり」ではありません。
スキルが身についたり、業務の中で価値観が変わったりすると、定期的な見直しが必要になります。

目安としては、半年に1回・プロジェクトが終わったタイミング・転職や昇進を意識したときなどに振り返るのが効果的です。

振り返りには以下のようなチェックリストを使うとスムーズです:

・この半年で新しくできるようになったことは?
・楽しかった/つらかった作業は?
・プラン通り進んでいる?修正すべき?
・新たに興味が湧いた技術・職種は?

「思っていたキャリアと違った…」と感じても大丈夫。
“変えていい”のがキャリアプランの強みです。

年代別|SEのキャリアの分かれ道と戦略

キャリアは年齢によって選択肢や考え方が変わっていきます。
ここでは、20代・30代・40代以降、それぞれのフェーズで意識したい戦略を具体的に紹介します。

20代|スキルの土台と業務経験の幅を広げる

20代のSEにとって最優先なのは、「技術の基礎力」と「現場経験の蓄積」です。
特に入社1〜3年目は、エンジニアとしての“土台”が形成される重要な時期です。

・インフラならLinux・ネットワーク基礎
・開発なら設計書の読み書きやフレームワークの使いこなし
・どちらもGit、SQL、APIの理解と運用経験

筆者:キャリアコンサルタント

実際、25歳の男性エンジニア(開発SE)は「最初の2年はテストだけでしたが、社内で開発志望を出して半年後にJava案件へ異動。そこから設計レビューを任され、今はリーダー補佐です」と語ってくれました。

この時期に業務の幅を広げておくと、30代に入ったとき「何ができるか」で選べる選択肢が圧倒的に変わります。

もし「社内でずっと保守しかさせてもらえない…」と感じるなら、転職やプロジェクト変更も視野に入れて、“挑戦できる環境に移る”という判断も大切です。

活学キャリアでは、無料のキャリア戦略相談も行っています。希望があれば、具体的な転職先やポジション事例をもとに整理することも可能です。

まずはお気軽にお問い合わせください。

30代|スペシャリスト or マネジメントの岐路

30代のSEは、多くの場合「どちらの道に進むか」を意識せざるを得ないタイミングに差し掛かります。

・技術を突き詰めてスペシャリストを目指すのか
・チームやプロジェクトを動かすマネジメント側に進むのか

筆者:キャリアコンサルタント

32歳の女性エンジニアは「技術は好きだけど、周囲から頼られることも増えていた」と語り、社内でPM補佐に手を挙げ、現在は要件定義〜工程管理までを一貫して担当しています。
一方、同じく30代前半で「設計・レビュー・パフォーマンスチューニングを追求したい」と考え、SREのポジションに移行した男性もいます。

どちらを選んでも正解ですが、“中途半端に両方を目指す”のが最もキャリアを停滞させるパターン
この時期には、自分の志向や強みに合わせて方向性をはっきりさせることが重要です。

40代以降|継続・独立・他分野への展開を見据える

40代以降は、築いてきたキャリアを「どう活かすか」「どう広げるか」の視点が中心になります。
実際には、以下のような方向性が見られます。

・現在のポジションで昇格し、専門性をさらに磨く
・フリーランスとして独立し、選べる働き方にシフト
・IT教育や育成、プリセールスなど“他分野”への展開

たとえば、45歳で社内SEとして長年活躍していた方が「現場よりも人を育てたい」と考え、研修会社に転職。今は新人エンジニア向けのカリキュラム作成に携わっています。

また、子育てや親の介護をきっかけに「会社に縛られない働き方」を目指して、クラウド案件でのフリーランスに切り替える方も少なくありません。

この時期は、「自分が何を大切にしたいのか」を軸に据えることが成功のカギです。

キャリアプランで失敗しないために意識すべきこと

キャリアプランを立てること自体は良いことですが、“落とし穴”もあります。
ここでは、よくある失敗パターンとその回避策を見ていきましょう。

キャリアプランで失敗しないためには
  • 現場任せで動かずに機会を逃すパターン
  • 転職に頼りすぎてスキルが分散してしまう
  • 理想だけ描いてアクションが伴わない

現場任せで動かずに機会を逃すパターン

よくあるのが、「そのうち成長できるだろう」と現場の環境に任せきりになってしまうケースです。

たとえば「今は忙しいから落ち着いたら考えよう」「上司が次のステップを与えてくれるだろう」と、待ちの姿勢になってしまうと、自分の望む経験が得られないまま数年が経過することも。

筆者:キャリアコンサルタント

28歳でキャリア相談に来た方は「毎年同じような保守作業ばかりで、開発経験がほとんどなかった」と話していました。
「もっと成長できる仕事がしたい」と思っても、何もアクションを起こしていなければ、会社側は“現状で満足している”と受け取ってしまうのです。

自分の目指す方向があるなら、
・「設計もやってみたい」
・「クラウド案件に関わりたい」
と上司に伝えるだけでも、実は道は開けることがあります。

転職に頼りすぎてスキルが分散してしまう

「キャリアアップ=転職」と考えて、1〜2年おきに職場を変えてしまう人も少なくありません。
ただし、転職のたびに業務内容や使用技術がガラッと変わると、どの分野でも“中途半端な経験値”になりやすく、市場価値が伸び悩むというリスクもあります。

たとえば、以下のような履歴は採用側から見ると不安視されがちです。

・24歳〜25歳:Web制作会社でPHP開発
・26歳〜27歳:インフラ運用(Windows Server中心)
・28歳:社内SEで社内ヘルプデスク業務

それぞれ経験はあるものの、専門性が育ちにくく「何ができる人なのか」が伝わりづらくなります。
結果として、どの企業からも“即戦力”と見なされず、転職活動が長期化してしまうことも。

「転職前に、今の職場で積むべき経験が残っていないか?」
「次の職場では、前職の強みをどう活かせるか?」
こういった視点でキャリアの“つながり”を意識することが、長い目で見てスキルを磨く近道です。

SEの強みを活かして転職できるおすすめの職種はこちらで紹介しています。

理想だけ描いてアクションが伴わない

「将来はフルリモートで月収60万円以上」「いずれはPMやITコンサルに」
こういった“理想像”を描くのはとても良いことですが、具体的な行動が伴っていないと、キャリアプランはただの願望で終わってしまいます。

30代前半で「PMになりたい」と相談に来た方がいましたが、現職では設計経験すらなく、案件もすべて運用保守メイン。「何から始めればいいか分からなくて…」と動けずにいたのです。

この方は、活学キャリアのアドバイザーと一緒に以下のようなプランを立てました。

・まずは現在の職場で、設計〜リリース工程に関わる案件に移るよう希望を伝える
・あわせてPMBOKやWBS、進捗管理の基本を独学で学習
・3ヶ月後、社内でリーダー補佐ポジションに抜擢される

このように、理想と現実をつなぐ“小さなアクション”から動き出すことが大切です。

「やりたいことはあるけど、どう動けばいいか分からない」

そんなときは、一人で悩まず、外部のプロに視点を借りるのも選択肢のひとつです。
活学キャリアでは、現在の状況や目標を踏まえて、“今できる現実的な第一歩”を一緒に設計することが可能です。

よくある質問(FAQ)

SEのキャリアプランについて寄せられることの多い疑問を、3つに絞ってわかりやすく回答します。

Q. 開発とインフラ、将来性があるのはどっち?

どちらにも将来性はありますが、「どんな働き方を望むか」で答えが変わってきます。

開発系(アプリエンジニアやWeb系エンジニア)は、常に新しい技術が出てくるスピード感が魅力です。
一方、インフラ系は安定感があり、クラウド・セキュリティ領域のニーズが高まり続けています。

実際、AWSやAzureなどのスキルを身につけたインフラエンジニアが、月単価70万円以上のフリーランス案件に参画している例もあります。

「新しいことにどんどん挑戦したいなら開発」
「安定基盤や裏側から支える仕事にやりがいを感じるならインフラ」

と、自分の性格や志向と照らして選ぶのがポイントです。

Q. PMになりたくないときはどうすれば?

PM(プロジェクトマネージャー)に進む以外にも、多くの選択肢があります。


PMに抵抗を感じる人の中には、こういった不安を抱えている方も多いです。
・人をまとめるのが苦手
・スケジュールや責任が重すぎて不安
・管理業務より技術に集中したい

その場合、以下のようなキャリアルートも検討可能です。
・テックリードとして技術面でチームを支える
・スペシャリストとして設計やアーキテクチャを極める
・SREやセキュリティなどの専門職に進む

「PMにならないと出世できない」と思われがちですが、今は“技術で評価される道”も当たり前になりつつあります。

無理にPMを目指す必要はありません。
あなたが自然に力を発揮できるフィールドを選ぶことが、結果的に長く続くキャリアにつながります。

Q. 転職せず社内でキャリアを築ける?

十分に可能です。ただし、現場や環境に依存しすぎるとチャンスを逃してしまうこともあります。

たとえば、社内で次のような取り組みをしているSEもいます。

・定例の中で改善提案を出して業務効率化に貢献
・資格取得を通じて社内でのポジションを強化
・希望を上司に伝え、開発工程や設計フェーズに参画

このように、今いる環境を最大限に活かす姿勢があれば、転職せずにキャリアを広げることも可能です。

ただし、今の職場がスキルアップや挑戦に繋がらないと感じるなら、「無理に踏みとどまることが正解」とは限りません。

どちらが自分に合っているのかを一度整理したいときは、活学キャリアの無料キャリア相談で、自分の状況に応じた選択肢を知ることもできます。

【まとめ】キャリアを描いて理想の働き方に近づこう

SEとして働いていると、つい目の前の業務に追われてしまい、将来のことを考える余裕がなくなりがちです。
でも、“立ち止まってキャリアを描いてみること”こそが、自分の未来の選択肢を広げる第一歩です。

この記事では、キャリアプランの立て方から代表的なキャリアパス、年代別の戦略や失敗しやすいパターンまでを紹介してきました。

もちろん、キャリアに“正解”はありません。
でも、「今の自分は何を大切にしたいのか」「このままでいいのか」と向き合うだけでも、働き方の選択肢は確実に変わってきます。

もし、ひとりで悩んで動けないと感じるなら、一度キャリアのプロに話してみるだけでも、視界が開けることがあります。
活学キャリアでは、現役SEや未経験からの挑戦者など、さまざまな立場の方に合わせて「今できること」「この先できること」を一緒に整理しています。

あなたの理想の働き方を、現実に少しずつ近づけていくために、活学キャリアの無料カウンセリングを活用してください!

この記事の監修者

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エンジニア・講師

山本 忠輝

東京大学大学院において宇宙関係の研究に従事。その後はIT開発の現場に身を置き、エンジニアとしての実務経験を積みながら、人事としての採用・育成にも携わる。現在は活学ITスクールの講師としても活動中。業界歴は14年におよび、現場と人事の両視点から未経験から活躍できるエンジニアを多数輩出。

この記事の監修者

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谷川 昭雄

株式会社ラストデータ 代表取締役/元Earth Technology創業者

IT未経験者向け転職支援・エンジニア育成のプロ。
2013年に「英語×IT人材」に特化したEarth Technologyを創業し、年商18億円企業へと成長。2021年には株式会社ラストデータを設立。未経験から活躍できるエンジニアを多数輩出。累計5,000名以上のキャリア支援を行う。

IT業界歴は17年以上におよび、未経験者向け転職支援・エンジニア育成のプロ。

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