エンジニア全27種類の年収を種類別に徹底解説!|高収入のおすすめ職種や選び方も紹介

エンジニアとひとことで言っても、その種類は多岐にわたることから、

エンジニアってどんな種類があるの?

どのエンジニアだと年収が高いんだろう

といった疑問をもつ方は多いでしょう。

エンジニアにはプログラミングで開発を行う役割をはじめ、サイトの見た目を構築する役割、そのプロジェクトを統括する役割、またその裏で開発環境やセキュリティを守る役割など、じつに多彩です。

今回はエンジニア全27種類の仕事内容や年収などをわかりやすく紹介していきます。

これからエンジニア転職を目指している方は参考にしてください。

目次

エンジニアの平均年収は上昇傾向で将来性がある

日本ではDX(デジタルトランスフォーメーション)や内製化の推進で、ゲーム、金融、医療、自動車、製造、物流、農業など、様々な企業でデジタル化が加速していることにより、エンジニアの需要が急増しています。

しかしDX推進企業の83.5%が人材不足を感じているなど、供給がまったく追いついていないため、希少性の観点から年収が高くなっています。

参考:DX白書2023

今後もこのデジタル化の流れが止まることは考え難く、むしろさらに拡大していくことが期待されているため、エンジニアは将来性も高いと言われています。

一方「AIに仕事を奪われるのでは」との懸念もありますが、エンジニアの業務には創造力が求められるケースも多く、AIでは補えない部分が多いため、代替されるとしてもまだ先の話と言われています。

エンジニア全27種類の一覧と基礎知識

ITエンジニアの仕事内容や求められるスキル、年収は職種によって大きく異なります。

業界の職種定義は曖昧であり、新技術の登場によって新たな役割が次々と生まれることから、名称や分類が複雑になっているのも事実です。

ここでは、おおまかな分類を以下のように一覧でまとめました。

開発系システムエンジニア
プログラマー
アプリケーションエンジニア
フロントエンドエンジニア
マークアップエンジニア
バックエンドエンジニア
サーバーサイドエンジニア
フルスタックエンジニア
Webエンジニア
ゲームエンジニア
QAエンジニア
AIエンジニア
3Dエンジニア
組み込みエンジニア
インフラ系ネットワークエンジニア
サーバーエンジニア
データベースエンジニア
セキュリティエンジニア
クラウドエンジニア
プロジェクト管理系プロジェクトリーダー
プロジェクトマネージャー
ITコンサルタント
その他フィールドエンジニア
ブリッジSE
社内SE
テストエンジニア
セールスエンジニア

一般的にエンジニアと聞いてイメージする「プログラミングを行う人」とは、少し離れた職種も存在することがわかります。

次の章からは上記それぞれの仕事内容ややりがい、転職難易度、必要スキルなどを紹介していきます。

開発エンジニア全14種類の年収・仕事内容・やりがい・転職難易度・必要なスキルとは?

エンジニアといえば開発エンジニアですが、その中にもさまざまな役割が混在しています。

この章では、その全14種類の概要や詳細について解説します。

システムエンジニア

平均年収500~600万円
仕事内容要件定義
システム設計
プログラミング
テスト運用・保守
やりがい顧客の課題解決に貢献できる
達成感自分が携わったシステムが実際に使われる嬉しさ
新しい技術に触れてスキルを磨ける環境
転職難易度★★★☆☆
業界の需要は高いものの、未経験の場合スキルや実績が必須
必要なスキルプログラミングスキル
データベース知識
コミュニケーション能力
問題解決能力
ロジカルシンキング

システムエンジニアは要件定義から設計、開発、運用まで幅広い業務を担う仕事で、平均年収は500万~600万円程度です。

システムエンジニアの年収を他業種・年代・地域別に比較したい方は、以下の記事を参考にして下さい。

転職難易度はそれほど高くないものの、スキルや経験、もしくはポートフォリオや実績が重視されるので、未経験から転職するのは少々難しいです。

必要スキルはプログラミング、データベース知識、またプロジェクトメンバーやクライアントとの協調が求められるため、コミュニケーション能力も必要です。

システムエンジニアの仕事内容については、以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はぜひお読みください。

プログラマー

平均年収500~600万円
仕事内容プログラムの設計・コーディング・テスト
仕様書に基づいた実装バグ修正・改良など
やりがい正しくプログラムが動作し、製品やサービスとして世の中で使われる嬉しさ
技術力の向上が感じられる新しい知識の習得でき知見が広がる
転職難易度★★★☆☆
ひととおりコードが書ければ、経験や実績が少なくても転職可能
必要なスキルプログラミングスキル
アルゴリズムとデータ構造の理解
ロジカルシンキング

プログラマーは仕様書に基づいてアプリやソフトウェアを開発・実装する仕事です。

平均年収は500万~600万円程度ですが、経験や使える技術によって変動します。

バグ修正なども行いますが、プログラムを実装することがメインの仕事なので、正しくシステムが動くこと、技術力向上を実感することがやりがいです。

以下の記事では、システムエンジニアの魅力ややりがいをくわしく紹介しているので、ぜひご一読ください。

プログラマーとシステムエンジニアの違いについてよく分からない方は、以下の記事で分かりやすく解説しているので、ぜひ一緒にご覧ください。

アプリケーションエンジニア

平均年収400~600万円
仕事内容アプリケーションの設計・開発
テスト運用を担当
やりがいユーザーからの感想やフィードバックを直に感じられる
ものづくりの達成感が得られる
転職難易度★★★☆☆
経験やスキル次第で幅広い求人があるが、高単価案件では競合が多い
必要なスキルプログラミングスキル
フレームワークの知識
システム設計
要件定義の知識

アプリケーションエンジニアは年収ややりがいだけでなく、将来性の面でも非常に魅力的な職種です。

とくにプログラミングや設計に興味があり、ユーザーの声に応える形で成果を実感したい人には適職といえるでしょう。

転職難易度はそれほど高くないですが、スマートフォンの普及も相まって、高単価な案件や企業となるとライバルも多いです。

フロントエンドエンジニア

平均年収400~700万円
仕事内容Webサイトやアプリの見た目やUIの設計・開発
やりがいユーザーが真っ先に目に触れる部分を担当できる
責任感コンテンツの視覚的要素を作れる楽しさと華やかさ
転職難易度★★☆☆☆
未経験からでも転職は難しくないが、新技術への対応力やスピードが求められる
必要なスキルHTML
CSS
JavaScript
フレームワーク
デザインの基礎知識

フロントエンドエンジニアはユーザー体験に直結するデザインやUIの実装を担当します。

見た目や使いやすさに影響を与えるため華やかなイメージがあり、達成感が大きい職種です。

転職難易度はそれほど高くないものの、モダンな技術が次々出てくる業界のため、キャッチアップ能力やスピード感がないと続けるのは難しいです。

フロントエンドエンジニアの年収をより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

マークアップエンジニア

平均年収300~500万円
仕事内容Webサイトやアプリの見た目の実装
デザイン設計
やりがいデザインをコツコツ実装・再現する楽しさ
ユーザーファーストなWeb体験を考える楽しさ
転職難易度★☆☆☆☆
HTML/CSSコーディングができれば参入可能だが、スピード感がないと現場でついていけない
必要なスキルHTML/CSS
JavaScript基礎
デザイン基礎
レスポンシブデザインの知識

WebデザインをWebサイト用に実装する役割を担い、デザイナーが兼任で担当することも多い職種のため、デザイン知識も必要とされます。

HTML/CSSを難なく使えれば転職は比較的容易ではあるものの、最初は現場のスピード感についていくのに苦労するでしょう。

バックエンドエンジニア

平均年収550~650万円
仕事内容Webサイトやアプリの裏側の設計・開発
API作成
データベース管理
セキュリティ対応
など
やりがいサービスが正常な動きや通信を与えられる達成感
より効率的かつ安定した動作環境を作る楽しさ
転職難易度★★★☆☆
中級レベルのプログラミングスキルとデータベースの知識が必要、かつ人気で競争率も高い
必要なスキルサーバーサイド言語(Java, Python, PHPなど)
データベース
SQLの知識
セキュリティの基礎知識

バックエンドエンジニアはアプリケーションの動作やデータ処理を支える重要な役割を担います。

フロントエンドエンジニアやマークアップエンジニアに比べると高度な知識が必要で勉強量が多い分、年収は高い傾向です。

バックエンドエンジニアの年収について詳しく知りたい方は、以下の記事も一緒にご覧ください。

人気で未経験から目指す方も多い職種なので、転職難易度はすこし高めです。

サーバーサイドエンジニア

平均年収600~800万円
仕事内容サーバーの設計・構築・運用
API開発
データベース管理
セキュリティ対策
やりがい安定したシステム基盤を構築・保守
無事にプロジェクトが終わったときの達成感
転職難易度★★★★☆
専門知識や高度な技術力が求められる
必要なスキルサーバーサイド言語
データベース管理
クラウド技術
システム設計の知識
ほか

サーバーサイドエンジニアは、Webサービスやアプリケーションのサーバーを支える重要な職種です。

高い技術力と大きな責任が求められるため転職難易度は高めですが、その分年収も高いです。

サーバーサイドエンジニアの年収についてもっと知りたい方は、以下の記事をぜひご覧ください。

フルスタックエンジニア

平均年収550~900万円
仕事内容フロントエンドとバックエンドの両方を担当
Webアプリケーションの設計・開発・運用
やりがいプロジェクト全体に貢献できる達成感(全体のシステムを理解し、構築を行うため)
転職難易度★★★★☆
幅広い知識と高度なスキルが求められるうえ競合が多い
必要なスキルHTML/CSS
JavaScript
サーバーサイド言語
データベース管理
API設計
など

フルスタックエンジニアはフロントエンドとバックエンドの両方を担当するため、幅広い技術知識が求められます。

プロジェクト全体に深く関与するので、システムの全体像を理解しながら働ける点がやりがいです。

単純に両方の知識とスキルが必要なので転職難易度は高めですが、需要が高く多くの企業から重宝されることは間違いありません。

Webエンジニア

平均年収550~700万円
仕事内容WebサイトやWebアプリケーションの設計・開発・運用
フロントエンドやバックエンドを幅広くカバー
やりがい自分が手掛けたWebサービスが多くの人に利用される喜び
日々の生活やビジネスに貢献できる喜び
転職難易度★★★☆☆
需要が非常に高いが競争率が激しく習得するスキルも幅広い
必要なスキルHTML/CSS
JavaScript
サーバーサイド言語各種フレームワークの知識
Git操作
コミュニケーション能力
など

Webエンジニアのやりがいは開発したサービスがたくさんの人の役に立つこと、またその評価やフィードバックを直接感じられる点にあります。

また新たな技術を取り入れながら、チーム全体で成長を実感できる環境が多いのもモチベーションに繋がる要素のひとつです。

競合が多く学習する範囲が広いため転職難易度はやや高めですが、挑戦しがいのある職種です。

ゲームエンジニア

平均年収450~800万円
仕事内容ゲームの設計・開発・運用
ゲームエンジンの活用
描画処理サーバー連携
など
やりがい自分が制作に携わったゲームがユーザーに愛され、楽しんでもらえる喜び
転職難易度★★★★☆
専門性が高く競争も激しいが、需要は高い
必要なスキルプログラミングスキル(C++、C#、Unity、Unreal Engineなど)
数学や物理の知識
ゲームエンジンを扱うスキル
各種フレームワーク
チームでの開発経験
ほか

ゲームエンジニアは、自身が手掛けたゲームが多くの人々に楽しさや感動を与えることがやりがいとなる職種です。

一般的な開発系にはない技術や知識が求められるので転職難易度は高めですが、スキルを磨けば、大手企業や新興スタジオなど多彩な選択肢があります。

QAエンジニア

平均年収600~750万円
仕事内容ソフトウェアやシステムの品質保証
テスト設計・実施
バグの分析・報告
自動化ツールの活用
やりがい製品の信頼性を提供する使命感
ユーザーのフィードバックで品質を改善・改良し、満足度を高めていく楽しさ
転職難易度★★★☆☆
製品の質に直結するため難易度はやや高め
必要なスキルプログラミングスキルテスト設計能力
バグ解析スキル
テスト自動化ツールの知識(Seleniumなど)
コミュニケーション力
ほか

QAエンジニアは、一言でいうと製品の品質を支える役割を担う職種で、ユーザーに信頼される製品を届けるという使命感がやりがいとなります。

製品の質の善し悪しを大きく左右する役割でもあるので、転職の際には幅広い経験と知識が求められます。

AIエンジニア

平均年収550~900万円
仕事内容機械学習モデルやAIシステムの設計・開発・運用
データ処理
アルゴリズム設計
など
やりがい新しい技術を用いた課題解決で、社会に革新をもたらす達成感
転職難易度★★★★☆
専門性は高いが、AI需要増加でポテンシャル採用ポジションも増加の可能性あり
必要なスキルプログラミングスキル(主にPython)
TensorFlowなどのフレームワーク
統計・応用数学の知識
データ分析
クラウド活用能力
ほか

AIエンジニアは高い技術と専門知識を求められますが、急成長している背景から需要が拡大しています。

AIエンジニアは需要に対しての供給がまだまだ少ないので、高収入が期待できるでしょう。

未経験から目指すのは難しいですが、今後需要増加によってポテンシャル採用の枠が増える可能性もあります。

AIエンジニアの平均年収についてもっと知りたい方は、以下を参考にしてください。

3Dエンジニア

平均年収550~800万円
仕事内容3Dモデルの作成
レンダリング
リアルタイム3Dアプリケーション開発
シミュレーション設計
やりがい自分が作ったものがユーザーの感動や驚きを呼ぶ達成感
転職難易度★★★☆☆
特定のスキルセットが求められるが、経験があれば需要は高い
必要なスキル各種3Dモデリングソフト(Maya、Blender)
ゲームエンジン(Unity、Unreal Engine)
プログラミング(C++/C#)
など

ゲーム、映画、VR/AR、建築など幅広い分野で活躍できる職種です。

視覚的なクリエイティブ要素が強く、自分の作ったもので感動や評価を得られることがやりがいとなるでしょう。

専門的なスキルが必要なため、転職の際は経験もしくは高度なポートフォリオが成功のカギとなります。

組み込みエンジニア

平均年収450~700万円
仕事内容家電や自動車などの機器に組み込むソフトウェアの設計・開発・テスト
やりがい自分が携わったプログラムが製品として生活で使われる達成感・満足感
転職難易度★★★★☆
ひとつのミスが企業および製品の信頼を大きく下げるため、責任が重い
必要なスキルプログラミング(C言語やC++)
ハードウェアに関する基本的な理解
並列処理
など

組み込みエンジニアは家電製品や自動車などの制御システムを開発する役割を担います。

製品に組み込まれるソフトウェアを作るため、完成品を目にしたときの達成感がやりがいです。

ただ場合によっては、ひとつのミスが重大な事故を招くこともあるなど、責任が大きい仕事のため転職難易度はやや高めです。

インフラエンジニア全5種類の年収・仕事内容・やりがい・転職難易度・必要なスキルとは?

サーバーやネットワークなど、ITインフラを支えるインフラエンジニアですが、こちらも種類はさまざまです。
ここでは、インフラエンジニアの種類をご紹介します。

自分にどんなエンジニアが向いてるか、プロに相談したい方は活学キャリアをご活用ください。
無料で相談することができます。

ネットワークエンジニア

平均年収550~700万円
仕事内容ネットワークの設計・構築・運用・保守
セキュリティ対策
障害対応
やりがい社会インフラを支え、ネットワークの安定稼働に貢献する責任感
転職難易度★☆☆☆☆
難解な技術が必要なものの未経験者でも比較的門戸が開かれている
必要なスキルTCP/IPルーティングスイッチングの知識
Cisco製品などの実務経験
CCNAやCCNPなどの資格(あれば)

インターネットや企業内ネットワークの安定運用を支える重要な役割です。

難解な知識や技術が必要にはなるものの、転職市場は活発で求人も多く、未経験者でも挑戦しやすい仕事内容が豊富にあります。

ネットワークエンジニアの年収をより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

サーバーエンジニア

平均年収450~750万円
仕事内容サーバーの設計・構築・運用・保守
トラブルシューティング
パフォーマンスの最適化
やりがいサービスに不可欠なサーバーの安定運用で、快適な利用環境を提供する責任感
転職難易度★★☆☆☆
需要があり、未経験者でもできる仕事内容も豊富。競争率も比較的高くない
必要なスキルLinuxやWindows
サーバーの知識
クラウドサービス各種
スクリプト言語
セキュリティ対策の知識

サーバーエンジニアは、ITインフラの核となるサーバーの安定運用を担います。

需要が高く求人市場は活発、未経験者にも間口が広いうえ、開発エンジニア全般に比べると人気はそれほど高くありません。

実績と経験を積めば高度なスキルは要されますが、未経験からITは業界に潜り込むにも最適な職種です。

サーバーエンジニアの年収については、以下の記事が参考になるので、ぜひご一読ください。

データベースエンジニア

平均年収500~850万円
仕事内容データベースの設計・構築・運用
チューニングセキュリティ対策
バックアップ・リカバリ管理
ほか
やりがい膨大な量のデータ管理によって快適なユーザー体験に貢献する達成感
転職難易度★★★★☆
未経験から挑戦するには難しい。
他の職種で経験を積んでからキャリアアップするのが得策。
必要なスキルSQLデータベース設計の知識
セキュリティクラウド
DBやNoSQLの理解

データを効率的に保存・管理しつつ、システム全体の性能を向上させる職種です。

データベースはすべてのIT企業になくてはならない存在で、企業の根幹を支えるポジションといっても過言ではなく需要も高いです。

未経験から転職するのはハードルが高く、他の職種でスキルや経験を積むことが重要です。

データベースエンジニアの年収を詳しく知りたい方は、以下の記事が参考になるので、ぜひご一読ください。

セキュリティエンジニア

平均年収500~800万円
仕事内容システムやネットワークの脆弱性診断
侵入テスト
セキュリティポリシー策定
セキュリティインシデント対応
やりがいウイルスやサイバー攻撃などから利用者を守る責任感
転職難易度★★★★☆
需要は非常に高いが、高度なスキルと重い責任が必要なので転職難易度も高い
必要なスキルネットワークやOSの深い理解
脆弱性診断ツールの使用
スキル暗号化技術
セキュリティ関連資格(CISSPなど)

サイバー攻撃や不正アクセスのリスクを低減し、企業のデータやシステムを守る重要な職種です。

高い技術力と経験が求められるだけでなく、常に最新の脅威や技術動向に対応する必要があるため、継続的な勉強が欠かせません。

数あるエンジニアの種類の中でも責任が重いため、未経験から目指す際は別の職種でひととおり経験を積んでから挑戦することをおすすめします。

セキュリティエンジニアの年収について詳しく知りたい方は、以下の記事が参考になるので、ぜひお読みください。

クラウドエンジニア

平均年収500~800万円
仕事内容クラウド環境の設計・構築・運用
リソース最適化
セキュリティ対策
クラウドベースのシステム移行支援
やりがい企業やユーザーの効率化および事業革新に深く貢献できる楽しさ最新技術に触れられる楽しさ
転職難易度★★★☆☆
インフラ系の知識・経験があれば評価されやすい
必要なスキル主要クラウドプラットフォームの知識(AWS、Azure、GCPなど)
インフラ設計スキルコンテナ技術(Docker/Kubernetes)
など

クラウドエンジニアは、クラウド技術を駆使し、業務効率化やコスト削減を実現します。

未経験だと転職難易度はすこし高いものの、インフラ系の知識や経験があれば優遇されやすくなります。

最新技術に触れながら幅広い業界で活躍できる点が魅力で、学習意欲の高い人にとってやりがいの大きい分野です。

クラウドエンジニアについてもっと知りたい方は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。

プロジェクト管理系全3種類の年収・仕事内容・やりがい・転職難易度・必要なスキルとは?

開発やインフラの他にも、プロジェクトを管理する職種も存在します。

ここでは、プロジェクト管理系の代表的な職種3つをご紹介します。

プロジェクトリーダー

平均年収450~750万円
仕事内容プロジェクト全体の計画策定
進行管理チームメンバーの調整
リスク管理
クライアントとの交渉成果物の品質保証
など
やりがいチームをまとめて目標を達成し、成果を生み出す充実感
成功したプロジェクトが事業や社会に影響を与えらえる達成感
転職難易度★★★★☆
ITに限らずリーダー職およびマネジメント経験が必須
必要なスキルマネジメントスキル
コミュニケーション能力
問題解決力
基本的なITスキル
プロジェクト管理手法の知識(例: PMP)

チームを率いてプロジェクト成功につなげる役割を担います。

やりがいとしてはチームで達成した成果やプロジェクトが会社や社会に与える影響を直に感じられることです。

IT企業での経験はあるに越したことはないですが、どちらかというとリーダー職やマネジメントの経験が重要視される傾向にあります。

プロジェクトマネージャー

平均年収650~850万円
仕事内容顧客のニーズのヒアリング
プロジェクト全体の戦略設計
リソースおよびリスク管理
コスト・スケジュールの最適化
成果物の最終承認
など
やりがい大規模なプロジェクトをまとめる責任感
自分が取りまとめたサービスが社会で役立てられる達成感
転職難易度★★★★☆
リーダー職やマネジメント経験、また資格などがあればIT未経験でも転職できる可能性あり
必要なスキルプロジェクト管理手法(PMBOK、アジャイル)
リーダーシップ調整力
リスク分析力
ドメイン知識
ビジネス理解力
など

プロジェクト全体を管理し、予算や期限内で計画通りに成果物を完成させる責任を担います。

プロジェクト内部だけでなく、外部とのやり取りなど、総合的なマネジメント業務を担当するため、やる仕事は多岐にわたります。

IT経験や知識は優遇されますが、IT未経験であっても、異業種でのマネジメント経験やリーダー職の実績は重宝されます。

ITコンサルタント

平均年収650~850万円
仕事内容クライアントの課題をITで解決するための戦略立案
システム導入支援
運用改善デジタル化推進
やりがいクライアント企業の成長に貢献できる達成感
大きな変革や最新技術の導入を成功させる喜び
転職難易度★★★★☆
高度な専門知識、課題解決能力、クライアント対応力が求められるため難易度は高め
必要なスキルIT戦略策定力業界知識
プロジェクト管理
コミュニケーション能力
最新技術の知識論理的思考力
など

クライアント企業の課題をITで解決し、業務効率化や利益向上を目指す仕事です。

転職には、ITを推進する立場としての高いスキルと実績、そしてコミュニケーション能力が求められます。

一般的には敷居が高いと思われがちですが、営業や接客の経験などの経験をアピール材料にすることで、転職成功の可能性が開けるでしょう。

その他全5種類の年収・仕事内容・やりがい・転職難易度・必要なスキルとは?

ここまで紹介したエンジニアの種類以外にも、さまざまな役割を担うエンジニアは存在します。

この章では、前述以外のエンジニアの種類を5つご紹介します。

フィールドエンジニア

平均年収450~700万円
仕事内容製品の設置、保守、トラブル対応を現場で行う
クライアントとの技術的な相談や改善提案も担当
やりがい直接クライアントに感謝される達成感
問題解決で現場が円滑に稼働する嬉しさ
転職難易度★★★☆☆
未経験からでも比較的挑戦しやすいが、現場対応能力と専門知識は必要
必要なスキルIT戦略策定力
業界知識プロジェクト
管理コミュニケーション
能力最新技術の知識
論理的思考力
など

現場での対応力と専門知識が求められ、クライアントに直接貢献する、やりがいの大きな仕事です。

IT未経験からでも挑戦しやすい職種ではあるものの、技術的な知識だけでなく人とのやり取りが多いため、柔軟性やコミュニケーション能力が重視される傾向にあります。

ブリッジSE

平均年収500~800万円
仕事内容日本と海外の開発チーム間での要件伝達、進捗管理、品質管理など文化や言語の違いを橋渡しする役割
やりがい異文化交流を通じて知見が広がる喜び
コミュニケーションスキルの向上を実感
転職難易度★★★★☆
エンジニア経験と語学力が必要なため難易度は高め
必要なスキル高い語学力(英語や現地語)
SE経験交渉力
異文化理解能力
プロジェクト管理スキル

日本と海外の開発チームを繋ぐ重要なポジションで、語学力と技術力の両方が求められます。

異文化交流やプロジェクトの橋渡しを担うことで得られる達成感、それによる自身のスキル向上がやりがいとなるでしょう。

エンジニア経験と語学力の両方が必要のため、未経験から目指すとなるとハードルはやや高めです。

社内SE

平均年収450~600万円
仕事内容社内システムの運用・保守
ネットワーク管理
ヘルプデスク対応
ITインフラの最適化
など
やりがい社内の快適な作業環境に直接的に関与できる
自分が行った社内システム改善が評価される喜び
転職難易度★★★★☆
社内事業にダイレクトに関与するため、慎重さと確実性が求められることから難易度は高め
必要なスキルITインフラやネットワークの知識
セキュリティ対応力
問題解決能力
コミュニケーションスキル

企業内のシステムの管理や運用を担当する職種で、社員の業務効率化やシステムの安定稼働を支えています。

慎重さと確実性が求められるため、IT未経験者であれば転職は難しいですが、何らかの開発やインフラ経験があれば多くの企業から重宝されるでしょう。

テストエンジニア

平均年収400~650万円
仕事内容ソフトウェアやシステムのテスト計画、設計、実行
バグの発見および問題点の報告
やりがいバグを発見して問題解決に導く達成感
製品の品質向上に貢献する実感が得られる
転職難易度★★☆☆☆
下流工程のため未経験でも転職しやすいが、経験があればなお有利
必要なスキル各種ソフトウェアテストの知識
各種バグ追跡ツールの知識・経験
テスト自動化
スクリプト作成能力

主にソフトウェアやシステムの品質を確保する職種です。

テストの設計や実行、バグ発見などを通じて、製品の品質を向上させ、製品の質を向上させることが目的となります。

他のエンジニアの種類に比べると専門性は低いため、未経験でも挑戦しやすい職種です。

セールスエンジニア

平均年収500~650万円
仕事内容技術的な知識を活かした製品やサービスの販売支援
顧客に対する技術的な説明や提案で、商談を進める
やりがい知識と提案力、両方の成長を実感できる
顧客にサービスの魅力が伝わり、購入につながったときの嬉しさ
転職難易度★★★☆☆
技術経験があればなおいいが、営業力や交渉力が重視されがち
必要なスキル営業力
技術的知識
コミュニケーション能力
問題解決能力
提案力

顧客への製品やサービスの技術的な提案を行い、商談を成功に導くのが目的です。

技術的な知見があれば転職でなお有利にはなりますが、どちらかというと対象のサービスに対する理解、そして営業力や交渉力が必要とされます。

エンジニアとして年収1000万円は現実的?

エンジニアとして年収1000万円を達成することは十分に可能です。

なぜなら、高いスキルと経験をもつIT人材は希少性が高く、さまざまな企業や顧客から重宝されるからです。

高度な専門スキルや豊富な実務経験があったり、さまざまな職種の知識を横断し、幅広く網羅しているエンジニアは、国内のみならず海外でも高く評価されます。

また実務で得た知識や経験を活かしてフリーランスとして独立し、大手企業の大規模プロジェクトを直接受注したり、自分で技術系の教材の販売や発信を行ったりして、年収を大きく上げる手段もあります。

現在はIT市場拡大、またデジタル化の進展で需要が急拡大している現状なので、早いうちにエンジニアとして学び始めることで、年収1000万円は十分に狙えます。

高年収を狙えるエンジニアの種類トップ10

ここまで紹介したエンジニアの種類の中で、とくに高年収を実現しやすいものを10個ピックアップすると以下のとおりです。

種類平均年収
フルスタックエンジニア550~900万円
AIエンジニア550~900万円
ITコンサルタント650~850万円
プロジェクトマネージャー650~850万円
データベースエンジニア500~850万円
サーバーサイドエンジニア600~800万円
セキュリティエンジニア500~800万円
クラウドエンジニア500~800万円
3Dエンジニア550~800万円
ゲームエンジニア450~800万円

これまでの実績や経験年数、また勤めている企業によって大きく異なりますが、扱う技術が専門的、またモダンなものであるほど、年収は高くなる傾向になることがわかります。

未経験から上記いずれかへの転職を狙うものいいですが、比較的挑戦しやすいインフラ系の職種から始め、実績を積み上げてから上記を目指すほうが確実です。

高い年収を稼ぐためのエンジニア職種の選び方

どんな道を選べば、高い年収を稼げるのか、気になる方も多いと思います。

この章では、高い年収を稼ぐためのエンジニア種類の選び方について紹介します。

やりたいことよりも需要の数で選ぶ

高い年収を目指すのであれば、自身がやりたいことよりも、需要の数で選ぶことが大切です。

どれだけ好きなことややりたいことであっても、そもそもの需要が少ない分野である場合、高い年収を稼ぐのは難しくなります。

ちなみに現在のIT業界で需要と将来性のある市場はAIやデータサイエンス、クラウド、また以前にも増して需要が安定しているのはインフラやセキュリティです。

自分の興味に固執せず、市場で求められている技術や分野を優先的に学ぶようにしましょう。

なるべくモダンな技術を要する種類を選ぶ

高い年収を狙うためには、モダンな技術を扱う職種を選びましょう。

なぜならIT業界は技術やツールの移り変わりが激しいので、古い言語やツールは早い段階で需要が少なくなるからです。

「IT人材は常に新しい技術を学び続けないといけない」と言われるのはこのためです。

技術の進化に柔軟に対応し、時代のニーズに合ったスキルを習得することで、転職や独立においても有利になります。

転職エージェントを活用してみる

転職エージェントは、自分では見つけられないような高収入の仕事を紹介してくれることが多々あります。

とくにエンジニアの場合、スキルセットにマッチした高給与の求人を探し出してくれるため、無理なく効率的に年収アップを狙えます。

ラストデータが運営する転職エージェント活学キャリア支援」では、プロのキャリアアドバイザーが転職を徹底的にサポートしてくれるので、文系・PC経験がゼロでも確実にエンジニアを目指すことができます。

入社後の離職率が高かったり、エンジニアの仕事ができないいわゆるブラック求人は、独自の厳しい基準によって省かれているので、ゆくゆく高い年収を実現したいならぜひご検討ください。

自身の価値をより高めることが大切

需要の高い市場を選んだり、新しい技術を学ぶことももちろん重要ですが、高い年収を得るのであれば、やはり自身の市場価値を高め続けることが必要です。

ただプログラムを書けるだけでなく、その中でも

  • 実装のスピードと正確さは誰にも負けない
  • プログラミングだけでなくマネジメントも可能
  • セキュリティに強みがあって難関資格ももっている

など、自分ならではの武器があると強いでしょう。

エンジニアとしてはたらくといっても、職種や内容はさまざまです。

自分の得意なものをとことん磨いたり、複数のスキルをかけ合わせるなど、自分の価値を高める行動をしていくことで、自ずと年収は上がっていくものです。

エンジニアが「年収における失敗」を避けるコツ

エンジニアが年収で失敗しないためには、企業選びは極めて重要です。

同じスキルでも選ぶ企業によって年収は大きく異なり、ここでミスしてしまうと収入が伸び悩むだけでなく、キャリアにも影響を及ぼしてしまいます。

とくに未経験者がブラック企業に入社してしまうと、スキルを磨けず理想の年収にも届かない結果を招いてしまいます。

筆者も以前、事前に給与相場を調べずに転職し、同業他社と比較して大幅に給与水準が低いことに後から気づいたことがありました。

そのため転職時は業界や企業の研究を徹底する必要がありますが、自分でくまなく調べるのは限界があるため、転職エージェントを活用するのがおすすめです。

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IT研修がついた企業の求人も多数取り扱っており、さらにプロのキャリアアドバイザーによる強力なサポート体制で、優良企業への転職がより確実なものになるので、ぜひご検討ください。

未経験者におすすめのエンジニアの種類

未経験者におすすめのエンジニア職種として、インフラやセキュリティ系が挙げられます。

なぜならインフラエンジニアが携わるのは主にネットワークやサーバーの構築・運用であって間口が広いだけでなく、一度覚えた知識は長く安定的に使えるため、初心者にも取り組みやすいからです。

未経験から高年収を実現するならインフラ・セキュリティの知識を身につけ、次のステップとして開発系およびマネジメントの知識などを転職しながら順々に身に付けて行き、市場価値を高めていく流れがおすすめです。

もし具体的なイメージが掴めないという方は、ぜひ活学キャリアの無料カウンセリングにてお気軽にご相談ください。

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エンジニアの種類や年収に関するよくある質問

最後に、エンジニアの種類や年収に関連するよくある質問に回答していきます。

エンジニアとプログラマーの違いは?

主な違いは、担当領域の広さです。

一般的にエンジニアはシステム全体の設計や要件定義、プロジェクト管理などさまざまな業務を担当しており、会社によってはプログラマーが行う実装作業も担当します。

一方、プログラマーは設計書をもとに具体的なプログラムを作成し、実装やテストを行うのがメインの仕事です。

わかりやすく言うとエンジニアが大枠を描き、プログラマーがそれを具現化するといった関係性です。

なぜエンジニアは年収が高い?

なぜなら、現代はITの需要が著しく増加しているものの、エンジニアの数がそれに追いついていないからです。

需要と供給の兼ね合いから、実績と経験のあるエンジニアは希少価値が高いので、年収が高くなる傾向にあります。

エンジニア未経験だと年収はどのくらい?

未経験の場合、初年度の年収はおおよそ300万円から350万円程度となっています。

こちらは企業や地域、業界によって大きく異なるので一概には言えませんが、未経験者はスキルや経験が不足しているため、控えめな給与水準でスタートすることが多いです。

ただ未経験からでも需要の高い分野で良質な経験を積めば、短期間での年収アップも可能です。

活学キャリアでは「IT研修付き求人」を豊富に取り揃えており、未経験でも給料をもらいながら良質な経験を積むことが可能となっているので、ぜひご検討ください。

どんな人がエンジニアに向いている?

問題解決が得意で、知識欲が強い人でしょう。

好奇心旺盛で知識のアップデートにすんなり取り組める柔軟性、また粘り強く試行錯誤できる忍耐力も重要です。

また他のエンジニアやクライアントと円滑に協力できる協調性も、エンジニアに必須の要素です。

将来性のあるエンジニアの種類はどれ?

本記事で挙げている種類はいずれも将来性が高いですが、中でもとくに今後の伸び率が期待される種類を挙げるなら以下です。

  • アプリケーションエンジニア
  • Webエンジニア
  • AIエンジニア
  • クラウドエンジニア
  • インフラ系全般

いまやインターネット接続において、スマホはPCよりも使われていること、またAIやクラウドはモダンな分野でありながらさまざまな業界で欠かせない存在となっていることから、高い将来性が見込まれます。

また、それらのモダンな技術やジャンルが普及しても、インフラ系の需要がなくなることはなく、むしろ連動するように伸びていくでしょう。

まとめ

ここまでエンジニアの種類や年収について解説してきました。
高い年収を得るためには企業選びはもちろんですが、「自らの価値を高める努力」をしなければなりません。

なぜなら、自身のスキルや経験が企業にとって重要であるほど、自然と年収は向上していくものだからです。

年収を目標にするだけでなく、日々経験と実績を積み上げていくなど、本質的な行動をしたうえで市場価値の高いエンジニアを目指してほしいと思います。

将来的に市場価値の高いエンジニアを目指すには、明確なキャリアプランが必要です。
活学キャリアでは、理想のエンジニアを目指すためのキャリアプランを提案しています。

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